・現在の労働安全衛生の大きな課題の一つにメンタルヘルス対策があります.メンタルヘルス不全の最悪の結果が自殺でしょう.(もう一つの最悪の結果が他殺)私は,職場の労働安全衛生ということと,過労死(過労自殺)という2点より,ちょっとずつ自殺の勉強をしております.
・遅ればせながら,昨年10月末に「自殺総合対策大綱」というのが,改訂されております.その中身は,以下のWebsiteをご覧下さい.一読してみると,標題の通りに総合的だなと思いました.
・ごくごく一部,私が興味深く見たところをピックアップしてみます.
「・・・多くの自殺は,個人の自由な意思や選択の結果ではなく,様々な悩みにより心理的に「追い込まれた末の死」ということができる.」
自殺は個人の自由な意思や選択の結果という「俗論」への反論だと思います.
「・・・自殺者が多い中高年男性は,心の問題を抱えやすい上,相談することへの抵抗感から問題を深刻化しがちと言われている.」
「・・・先ず,長時間労働を余儀なくさせている現在の日本人の働き方を見直したり・・・」
長時間労働が悪いということを,政府の文書で認めているわけです.
「・・・気軽に心の健康問題の相談機関を利用できるよう・・・」
「困ったときは誰かに助けを求めることが適切な方法である・・・」
相談すると言うことが,大切.最近新入職員に何はともあれ困ったら相談しなさいと言ってきましたが,そのアドバイスが間違ってないということですね.
「政府系金融機関等における本人保証・第三者保証や不動産担保を求めない保証・融資の拡充,個人保証に過渡に依存しない融資について金融機関へ要請等を行う.」
経済的な側面での援助の重要性ですね.
以下二つは,医師の任務ですね.
「・・・自殺の危険性の高い人を発見する機会の多いかかりつけの医師等をゲートキーパーとして養成し・・・」
「うつ病等の精神疾患患者は身体症状が出ることも多く,かかりつけの医師等を受診することも多いことから,臨床研修等の医師を養成する過程や生涯教育等の機会を通じ,かかりつけの医師等のうつ病棟の精神疾患の診断・治療技術の向上を図る」
*この「大綱」は,メンタルヘルス対策のみでなく,社会の在り方,働き方,教育,雇用,経営等総合的な対策を打ち出しており,興味深く読みました.問題は,これがきちんと実践されるかです.
・関連して,自殺対策基本法(06年10月)
・更に関連して,自殺対策のWebsite
コメント
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>Paul Carpenterさま、コメントありがとうとざいます。
アクセスされた「専門家」が、本当にきちんと対応できるようにしておくのも大切だと思っております。
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