・以前ブログに書いた気がしますが,最近の若者は,ショートショートという言葉を知らない人が多いそうな.それはさておき、ショートショートを知っている人は、当然星新一を知っているでしょう。私が、高校時代友人が読んでいましたが、どうも「N氏」といった書き方が、肌に合わなくて読まずに終わりました。医師になってから、結構古本屋で文庫本を買って読みました。高校時代に読んでいたらなと後悔致します。
・星新一(本名星親一)のお父さんが、星一といって、星製薬という会社の創業者で、新興ブルジョアジーといったところでしょうか。何か、お父さんの命名の仕方が安直のような...(山本五十六は、父親が56歳の時にできたから、こう命名されたそうな)
・本日『毒ガス開発の父ハーバー愛国心を裏切られた科学者』(宮田新平著。朝日新聞社。2007年)を読み終えました。この本の冒頭に、星一がハーバーを日本に招聘し、資金的にも援助していたことが書かれています。「へーっ!」でした。星一のお父さんが、製薬会社の社長で、官僚からいじめられていた話は、何かの機会に読みましたが、ハーバーと関係があったとは知りませんでした。
・ところで、ハーバーとは、何者か?詳しくは、この本を読んでいただきたいと思いますが、簡単には、Wikipediaをどうぞ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%84%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC
・ハーバーは、空中窒素固定法の開発でノーベル賞を受賞していますが、塩素ガス等毒ガスの開発に「貢献」しています。また、チクロンBという「殺虫剤」も開発していますが、これは第二次世界大戦収容所等で、大量殺人に用いられたものです。
・わたしの小学校時代からの素朴な疑問があります。科学・技術は、本来人類の幸福のためにあるものなのに、何故人を苦しめるのか?(小学校時代、TVの公害の報道をみて思ったことです)今も科学・技術と社会のあり方というものに興味があるというか、問題意識を持っています。この本は、あらためてそういう問題意識を強化してくれました。
・この本の、エピローグに以下のような文章がありました。ベルギーの戦争博物館の入り口に、H.G.ウェルズの一文が掲げられているそうです。
「世界のすべての知的な人々は、災厄が迫っていることを知っているのに、それを防ぐ方法を知らなかった。」
私は、知らなくても、何らかの行動をすべきだと、考えます。
*おまけ
空中元素固定装置を発明して、キューティーハニーに与えたのが、如月博士です。永井豪のこの発送は、ひょっとして空中窒素固定法からか?