・8/18祖母の49日のため、前日の8/17実家の明石へ帰っておりました。帰る前に神戸まで足をのばしました。まずは、ジュンク堂へ。この2日で2冊本が読めたので、「2冊は買ってもいいよね」と自分に言い聞かせながら行ったのですが、意志の弱い私は、3冊買ってしまいました。(どんどん、読まない本がたまってしまう(;_q*))買った本は、『小林多喜二名作集「近代日本の貧困」』(祥伝社新書。2008.8.5)・・・やっぱりブームなのね。『チョムスキー入門 生成文法の謎を解く』(町田健。光文社新書。2006)・・・いわゆるactivistでない、学者としてのチョムスキーを知りたかった。『革命戦争回顧録』(チェ・ゲバラ。平岡緑訳。中公文庫。2008年2月25日)・・・何故、これを買ったかは、以下の段落につづく。
・神戸まで行く電車の中で『反米大陸』(伊藤千尋。集英社新書。2007年12月19日)を読みました。(私のすむ鴨方から三宮まで、鈍行、それも赤穂線→新快速で行ったので十分時間アリ)おもしろいっ!という表現は、いささか不謹慎かも。驚愕というべきか。たぶん多くの日本人は、この中に書かれていることを、あまり知らないと思います。なぜなら、ほとんど報道されないから...私は、断片的にしか知らなかった事実が、この本で、整理され、知識がつながっていきました。それは、さておき、この本はアメリカがいかに中南米の人民に(およびアメリカ先住民に、そして、じつは、アメリカ市民に)あくどいことをしてきたかを書いています。日米軍事同盟を結んでいる日本国民は、必読の書だと思います。
・この本の出だしが、9・11のことを書いていますが、この著者の問題意識と私の問題意識はぴったり重なります。「9・11といえば、アメリカ人は二〇〇一年のテロのことしか頭にないが、南米チリの人々は一九七三年のこの日を思い起こす」という出だしで始まっています。チリの1973年9月11日は、合法的に選出された政府を軍事クーデーターでひっくり返し、知っている人はしっているピノチェトの軍事独裁が長期続きました。これを裏で糸をひいていたのが、アメリカです。この本の中では、アメリカ(正確には、その支配層、資本家)がいかに自分の利益のために、極悪非道なことをしてきたかが、書かれています。身も凍る思いです。
・ひとつ、ご紹介:「米軍アメリカ学校」について。これは、アメリカの国内にある軍事学校で、中南米の軍人を集めて教育しているところです。「一般的な」(というのが、わたしには良くわかりませんが)軍事教育のみでなく、拷問の仕方、暗殺の仕方、クーデターの起こし方等教育しているそうです。実際そこの「卒業生」が中南米で、それらのことを「実践」しております。ひとつ、この本から引用を。
敵として取り締まるのは、自国の「デモやストを行う者、及びその共感者」や「政府が国民の基本的な必要性を満たせなかったことを非難する国民」である。ベトナム戦争の際に、ベトナム解放民族戦線の捕虜に対して行った拷問のビデオを上映しながら、アメリカ人の医者が人間の神経系統の図を示し、体のどこをどう責めれば効き目があるのか、などを説明する。
医師も拷問に関与しているのです。話は、それていきますが、LancetやBMJは医師の拷問への関わりの記事をいくつも載せています。それに引き換え、日本の医学雑誌・・・何を代表にしましょうか、内科学会雑誌や医師会雑誌・・・に、拷問のことについて(事実でなく、それに反対する立場)の記事が載っているのを見たことがありません。もし、あったら(皮肉ではなく)是非、教えてほしいと思います。たぶん、日本は731部隊で代表される、戦時中の医学犯罪を総括できていないから、そういう記事もかけないのではないかと思ってしまいます。もしくは、権力に弱いか。こんなことを書くのは、日米軍事同盟を結んでいる日本は、そして、日本の医師は、拷問に関与する可能性があるからです。杞憂と思わないで下さい、だって、そういうように有事立法が整えられていっているのですから・・・米軍アメリカ学校ですが、ひょっとして、日本の自衛隊もこういった学校で訓練をうけているかもしれません。なんせ、同盟国ですから。
・ちょっと、笑えた話も、ありました。アメリカは、キューバのカストロを何べんも暗殺しようとしたとのこと。(キューバ政府が摘発しただけで、638件)どうしても、殺せないとなると、せめてカストロの威厳を落とそうと、あご鬚が抜け落ちる薬を食事にまぜるという、計画すらあったそうです。(ホンマかいな?)ちなみに、アメリカは、「合法的に」大統領が、他国の人間の暗殺を認める国ですから。
・この本の中で、キューバ革命のことがでていました。キューバ革命は、モンカダ兵営を165人の若者が襲撃したことからはじまる・・・一応これは、知っていました。失敗したことも。でも、その計画が、こんなに無謀というか、「お粗末」とは思いませんでした。そりゃ、失敗するわな、という内容でした。しかし、その後革命は成功するのですね。その細かい経過は、この本には載っていないので、キューバ革命の本を読みたいと思いました・・・ジュンク堂をあるいていると、チェ・ゲバラの文庫本が4冊目につきました。これも「情報の縁」と思い、少しの迷いがあったものの購入となった次第。(ゲバラ生誕80年だそうです)
・この本、多くの日本人に読んでほしいですね。
この本を読み終わったら、アメリカの会社のバナナを食べる気がなくなるかもしれません。
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