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< 日常診療における職業・環境性疾患 | メイン | 過労死意見書の書き方 >

・昨日,うちの理事長と私,近々ご近所で開業されるM Dr.とお食事会をしました.そのDr.はアメリカに数年留学され研究,何と『生理学展望』を書いたWilliam F. Ganongの最後の弟子だったそうです.それに関していくつか良い話をききましたが,次にその一つをご紹介

:最後の実験でデータ出たものの,その解釈がわからず論文にならず,そのままになって日本に帰ってきたそうです.10年後隣の教室のプロフェッサーから手紙が来て,あのデータの意味が分かった,論文にしたいから名前をpaperへ載せて良いか(first authorで)というものだったそうです.いろんな意味で「すごい」ですね.特に解説を加えませんが,各自その余韻を味わってください.また,留学から帰るとき,何故日本に帰るんだ?ここでの生活はhappyじゃなかったのか?と聞かれ,happyだとこたえると,じゃあ何故日本に帰る?と言われたそうです.アメリカ人の感覚ってこんなモンでしょうか.おもしろですね.

・さて,標題の筋肉痛には,尿検査,CPK,Cr,BUNというのは,すぐお分かりになると思いますが,横紋筋融解症のことです.うちの理事長は腎・透析専門,開業されるM Dr.も透析をやっておられて,横紋筋融解症→腎不全の話に「花が咲きました」.一つは,おばあさんが,階段あがっていて尻餅をついた,それだけで横紋筋融解症→腎不全になった話.理事長は,長時間の山歩きで非乏尿性腎不全になった人の話,そして,強力さんのはなし:白馬の山頂に50貫の石があるそうで,それを一人の強力さんがチャレンジして運んだそうです.その人は,2日後血尿を出して死んだそうです.「ありゃ,横紋筋融解症から急性腎不全になったんじゃろう」ということです.(うちの理事長は,岡山弁丸出しの人です)面白かったのは,M Dr.の経験です.若者が久々に運動したら,ひどい筋肉痛でCPKが異常に上昇した.あまりにも例がないので筋肉生検したが,異常がなかったとのこと.その時は分からなかったが,あとからある種の酵素の欠損だったそうで,日本で10家系くらいあるそうです.また,遺伝子はどうか分からなかったが,似たような若者(久々の運動後の筋肉痛,CPK↑↑↑)がいたそうです. →これらの教訓.筋肉痛を訴えてきたひとには,尿検査で潜血の有無をチェックし,CPKの上昇のみでなく,腎不全がないかCr,BUNをチェックしましょうと言うことです.(血中,尿中ミオグロブリンも当然するべきでしょうが、たぶん外注ですぐ結果がでないのでは...)

新田次郎の「強力伝」読んでみようかな。 

 

・・・なお,懇親会での話で,わたしも結構酔っていたので,細かいところは,正確ではないかもしれません.M先生,このブログ見ておられたら,間違ったところ訂正してください.

 

 

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ちょと異なりますが、神戸の震災の時に救出された直後に急性腎不全で亡くなった患者さんの話をきき、その時はクラッシュ症候群という病名さえ知りませんでしたが、大学に集まった皆で機序は予測できたので、自分が主治医になったときは「再還流症候群」かなんか適当な病名をつけてひたすら輸液していました。心電図モニタでT波が出ているのに心筋梗塞の症状は全くなく、毎日ひやひやしながら診ていました。内科医は透析、血漿交換の水を確保するのに奔走していました。

>Paul Carpenterさま,コメントありがとうございます.
阪神大震災には,私もうちの理事長も支援にいきました.水に関しては,当法人に大きな備蓄用タンクがあったのでトラックに積んで,水をもっていき,六甲山と市街地を往復して水を供給したと理事長が言っておりました.透析施設に「デーレー感謝された」と岡山弁で言っておりました.
written by Paul Carpenter / 2008.08.15 09:08
そうだったのですか。ありがとうございました。それはたしかに神戸の医師も患者さんも皆感謝していると思います。

>Paul Carpenterさま,コメントありがとうございます.御礼を言われて恐縮いたします.
written by Paul Carpenter / 2008.08.15 18:43

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