・特に産業中毒でなくても良いのですが、化学物質の中毒で特有の臭いがすることや特徴的な外観が、知られています。と、言いましても、私がそんなに知っているわけではありません。
・このブログ既出の物質の、アルシンでは、にんにく臭がするそうですが、garlic odorでHaz-Mapで検索したら、何百種類も物質がでてきて驚きました。以下、意識障害でERへ労働者が運び込まれた場合で、労働関連疾患を鑑別するための観察事項を書いてみます。ただし、あくまでも、以下は思いつくままのメモ書きです。しっかり勉強したら、系統だって書いてみたいと思います。
・有機リン中毒は、洋ナシ臭やにんにく臭。
シアン中毒は、アーモンド臭。
ヒ素はアセトン臭(甘い香り)。当然アセトンでアセトン臭、あとクロロホルム。
硫化水素は腐卵臭(私、一人経験しましたが、その方は、腐卵臭はしませんでした)
・パラコートでは、緑色の吐物
一酸化炭素中毒は、肌がピンク色
・よだれをいっぱいたらしていたら、有機リン、抗コリン薬、毒キノコ
・臭いと皮膚を観察したら、次は瞳孔の観察でしょう。
縮瞳は、最近有名な、有機リンを初め、トリクロロエタノール、サリン、ニコチン、薬剤では、モルヒネ、ベンゾジアセピン
散瞳は、臭化メチル、コカイン、アンフェタミン、三環系抗うつ薬、フェノチアジン、抗コリン薬、交感神経作動薬、ボツリヌス毒、低酸素血症。(労働現場で急に倒れた場合、有毒ガスばかり考えるのでなく、酸欠を必ず頭に入れておかないといけません。)
*有機リン中毒→縮瞳と、国家試験受験のワンパタン認識ではいけません。UpToDateには、以下のような記載があります。
At times, however, mydriasis and tachycardia may be observed, as sympathetic ganglia also contain nicotinic receptors
瞳孔を見るとき、結膜もみえますが、充血していたら、何らかの粘膜刺激物質を頭においたら良いのではないかと思います。
・あと、体温の異常や発汗に影響を及ぼす化学物質もありますが、本日はここまで。
参考
『農薬中毒の症状と治療法』(第11版)といったwebsiteで見ることのできるパンフレットがあります。
総論的な中毒症状が最初に載っております。