・ヒ素の話の続きです.
・BALと言えば,普通内科医・呼吸器科医は,Bronchoalvolar lavage:気管支肺胞洗浄というのを思い浮かべるでしょう.でも,British Anti-Lewisiteの略でもあります.この物質dimercaprolとも呼ばれ,「中毒治療薬」です.ちゃんと『治療薬マニュアル2008』に載っており,その適応は「ヒ素・水銀・鉛・銅・金・ビスマス・クロム・アンチモンの中毒」となっております.(第一三共の薬)
・ルイサイトLewisiteというのは,アメリカ人のLewisという人が1918年に作った三塩化ヒ素誘導体の「毒ガス」です.日本でも大久野島で「きい剤」として作られていたそうです.BALはその解毒剤として開発されたものです.
・またヒ素の化合物でアルシンAsH3というガスがあります.これは,ハイテク産業で半導体を使用するときに使われるものです.このガスの吸入で実際事故が起こっているとのこと.
・ヒ素はまた,木材の防腐剤としても使用されており,木を燃やしたためにガスが発生し,中毒を起こした事例も報告されています.
・あと,ヒ素はいろんな食物に混入して中毒を起こしているようです.(事故/人為的)あの,毒入りカレー事件は,もう10年まえの話ですが,お米,大福餅,ドーナツ,パン,ビール等いろんなものに混入しているみたいです.
・今回,何が言いたいかというとヒ素の曝露は,経口と吸入があると言うことです.
大久野島を知らない人は,下のWebsiteを.
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E4%B9%85%E9%87%8E%E5%B3%B6
http://www.qkamura.or.jp/ohkuno/
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