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2008.02.20 22:30 |  診療  |  その他(医療関連)  |  ミチバ  | 推薦数 : 2

ポップコーン肺

hazardsというイギリスの雑誌があります。労働者向けの労働安全衛生に関する雑誌です。以前はTUC(Trade Union Congress:英国労働組合会議)がスポンサーだったのですが、どういう経緯かしりませんが、TUCの名前は消えて、NUT, UNISON,Unite the Unionといった労働組合がスポンサーになっています。この雑誌を日本でとっているのは、10名もいないようですが、縁あって、私購読しています。

・その、NO.101に"Food flavour wrecks lungs"といった記事がありました。ジアセチルという食品にバター風味をつける化学物質が肺に細気管支炎を起こしたという記事です。これに関しては、アメリカのNIOSHのWebsiteに載っていた(Flavorings-Related Lung Diseaseという記事)ので知っていましたが、UKでも起こっているし、オランダでも起こっているし・・・日本でも起こっていないかなと心配になって、今回記事にしました。(関連した記事は、昨年読売新聞で報道されていました。)

・私のこの記事の「ポップコーン肺」というのは、私が、勝手につけた「病名」です。もともとが、アメリカのミズーリ州のポップコーン工場で見つかったからです。この名前は、私が勝手につけたので、一般化しないようにしてください。(popcorn workers lungという言葉はあるようです。でも、workerのみ起こるわけではないみたいです。)

・医中誌でポップコーン、ジアセチル×(肺or細気管支炎)で検索しましたが、ヒットする論文はありませんでした。

 

 ・下の記事はジアセチル製造工場の労働者に閉塞性細気管支炎がおこったという記事

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070901-OYT8T00078.htm

 

下の記事は、工場労働者のみでなく、一般消費者(ポップコーンを食べた人)でも閉塞性細気管支炎になったとのこと。

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070905-OYT8T00193.htm?from=goo

 

 

・下のWebsiteは、香料工業会のジアセチルに関する「発表」です。読売の記事とちょっとちがうなと思いますが...

http://www.jffma-jp.org/new_site/inf/diacetyl.pdf#search='ジアセチル'

 

Haz-Mapの記載によると

diacetylはSolventsであり、"Little is currently known about which chemicals used in flavorings have the potential to cause lung disease and other health effects, and what workplace exposure concentrations are safe. As part of ongoing investigations into airways disease in microwave popcorn workers, NIOSH has recently undertaken animal experiments to evaluate individual butter flavoring chemicals. Results of an animal study indicate that exposure to vapors from diacetyl, a chemical used to impart butter-like flavor, causes airway injury, though perhaps to a smaller extent than that caused by exposure to vapors from the intact butter flavoring mixture itself."  In the original 8 cases, there was no history of acute toxic exposure as is typical for other causes of bronchiolitis obliterans. The disease developed over a longer period of time.  Inhalation of high concentrations can cause headache, drowsiness, and loss of coordination.

 とのことです。

次回閉塞性細気管支炎の項に続く(と、思う)

 

おまけ:こんなwebsiteもありました

http://www.butterflavoringlunginjury.com/index.htm

 

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・まず、手話通訳者さんに私が、感心(感動に近い)した話。  

・一般の方は、手話通訳といえば、NHKの手話ニュースや何かの講演会で、前に出て、演者の話を手話にしているといった、言葉→手話といったものを目にすることが多いのではないでしょうか?逆の、手話→言葉という通訳に接する機会は少ないのでは?私,縁合って、手話通訳者さんの研修会に参加することがありました。そこで、手話を言葉にしてみんなに聞かせるという通訳に深く感銘しました。あの、手話という体の動きを、本当にちゃんとした流暢な文章にしている。人間業とは思えませんでした。

・また、話をまとめるのもすごいっ!研修会で分科会があり、その討議を全体会の場で、短時間で報告するのを聞いていて、その要約の上手さに恐れ入りました。病院でも、色んな研修で分科会や分散会を行い、その議論の内容を全体会で報告するということが良くありますが、まとめになってなくて、ただ、発言を羅列したのみということが少なくなく、ポイントがよくわからないことを経験します。手話通訳者サンたちは、違った。とってもわかりやすくポイントを押さえているんですね。

・手話通訳者サン達は、とっても勉強熱心、土、日も手話の研修会やサークル活動でつぶれること多々あり。本当にゆっくりできる時間が無いみたいです。

・手話通訳者さんは、単に限られた時間手話の通訳をしているのみでなく、聴覚障害の方の相談にのったり、つきそったり、まるでケースワーカーであったり、また、お友達だったり・・・人生が、手話一色という感じをうけます。

・わたしは、手話通訳者さんたちへの労働安全衛生の講義で、「手話通訳者さんは、せっけんみたい。聴覚障害者さんの体をきれいにしながら、自分は消えていく」と表現したことがあります。手話通訳者さんの健康なくして、聴覚障害者さんの福祉、人権の保障は無いと思います。(これは、医療従事者も同様のことが言えるはず。)

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