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・先日心筋症をおこす物質と言うことで,UpToDateの表を載せましたが,アンチモンという物質がありました.どういうものかは,Wikipediaをご覧下さい.(ただ,Wikipediaでは,健康影響の記載が少ないですね.)ここでは,,Haz-Mapの記載を貼り付けておきます.また,アンチモン製品については,日本精鉱株式会社のWebsiteにいろいろ載っております. 

Haz-Mapより

曝露源/用途

Antimony exposure can occur in smelting and refining operations and in alloy production. Antimony is used in glass, paints, ceramics, pigments, lead solders, and lead storage batteries. It is also used as a catalyst in the rubber and electronics industries. [Harber, p. 470] Antimony trioxide is used as a pigment for paints and a fireproofing agent for fabrics, plastics, and paper; [CAMEO]

コメント

Pneumoconiosis and pustular dermatitis have been associated with chronic exposure to antimony dust. [LaDou, p. 431-2] Miners and millers of antimony ores may develop silicosis and mixed-dust pneumoconiosis. Workers in smelters exposed to antimony oxide may develop a simple pnemoconiosis. [Rosenstock, p. 409] A study published in 1954 of abrasive workers exposed to Sb2S3 at levels usually exceeding 3 mg/m3 found that 6 of 125 workers died of sudden cardiac deaths, and EKG changes, mostly of T waves, were found in 37 of 75 workers examined. [ACGIH] Antimony trioxide caused allergic contact dermatitis in two ceramics workers. [Kanerva, p. 1129] Antimony is a "hepatotoxic agent." [Zimmerman, p. 4] See "Antimony trioxide production."

アンチモンは,塵肺,接触性皮膚炎,心筋障害,肝障害等を起こすと言うことですね.

・アンチモンって,あまりなじみのない物質ですが,結構いろんなところで使われているのですね.

 

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2008.02.28 22:00 |  診療  |  その他(医療関連)  |  ミチバ  | 推薦数 : 2

化学物質による心筋症

・先日コバルトによる心筋症の事を書きましたが,その他の化学物質でも心筋症は起こります.下の表はUpToDateから取ってきたものですが,色を付けているのが化学物質です.

 

 

Etiologic classification of cardiomyopathy-I
Infectious
Bacterial
Diptheria*
Tuberculosis*
Typhoid fever*
Rheumatic fever*
Scarlet fever*
Meningococcal*
Pneumococcal
Gonococcal
Brucellosis
Tetanus
Meliodosis
Tularemia
Pertussis
Spirochetal
Syphilis
Leptospirosis*
Lyme disease*
Rickettsial
Typhus
Rocky mountain spotted fever*
Q fever
Viral
Poliomyelitis*
Influenza*
Mumps*
Rubella*
Rubeola*
Variola*
Varicella*
Epstein-Barr*
Viral (cont'd)
Coxsackievirus*
Echovirus*
Cytomegalovirus*
Hepatitis*
Rabies*
Mycoplasma*
Psittacosis*
Herpes
Encephalitis
Arboviruses*
Mycotic
Actinomycosis
Blastomycosis
Moniliasis
Aspergiliosis
Histoplasmosis*
Coccidiomycosis
Cryptococcosis*
Candidiasis
Protozoal
South American
trypanosomiasis*
African trypanosomiasis*
Toxoplasmosis*
Malaria
Amebiasis
Leishmaniasis
Balantidiasis
Sarcosporidiosis
Helminthic
Trichiniasis*
Echinococcosis
Helminthic (cont'd)
Schistosomiasis*
Ascariasis
Heterophydiasis
Filariasis
Paragonimiasis
Strongyloidiasis
Cysticercosis
Visceral larva migrans
Toxins and drugs
Adriamycin*
Amphetamine*
Antimony
Arsenic*
Carbon monoxide
Carbon tetrachloride
Catecholamines*
Cobalt*
Cocaine*
Cyclophosphamide
Emetine
Ethyl alcohol*
Lithium
Lead
Methysergide
Phenothiazine drugs
Phosphorus*
Tricyclic antidepressants
Zidovudine*
Radiation*

 

 

 

 

*表はもう一つあるけど,省略

 

・アスベスト肺を特発性肺線維症と誤診されていたように、心筋症も本来有害化学物質によるものが、特発性とされていないのか心配です。(その検証はどうするのか???)

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・私、お酒は弱いくせに、好きです。ビールも地ビールが良い。岡山なら独歩というのが好きですが、あまり売っているお店がありません。

・飲み屋さんで生ビールを頼むと綺麗に泡がたったビールが運ばれてきますね。あれって、どうしてああいう泡が立つのでしょう?

・昔は、ビールの泡を綺麗に立てるためにコバルトをビールに混ぜていたのですね。そのおかげで、心筋症が多数発生したそうです。以下、私の持っている古い心臓病の教科書の記述です。

(BRAUNWALD ZIPES LIBBY     6th EDITION                         HEART DISEWASE A TEXTBOOK OF CARDIOVASCULAR MEDICIE)

COBALT CARDIOMYOPATHY     

A previously unrecognized syndrome of severe congestive heart failure appeared in the mid 1960s, first in Canada and subsequently in the United States and Europe. The disease was found in people who drank a particular brand of beer to which cobalt sulfate had been added as  a foam stabilizer. Since cobalt was removed from the process, no more cases of the disease have been reported. On very rare occasions occupational exposure to cobalt may result in myocardial damage and attendant congestive heart failure.

・赤字のところ、非常に稀に職業曝露で、心筋障害が起こる可能性があるとかかれています。"Environmental and Occupational Medicine FORTH EDITION"には以下のような記述がありました。

For most patients with cardiomyopathy, the etiology of their heart problem is considered idiopathic, and it is not clear if the relatively few cases of work-related cobalt cardiomyopathy recognized are secondary to an infrequent occurence or to the lack of attention by the treating physician to an exposre history. 

・心筋症をみたら、金属曝露も聴きましょう。

医中誌でコバルト×心筋で検索したら、ステントの論文が多かったです。

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・本日午前11時から16時まで、社会保険事務局の調査を受けました。(主に社会保険の施設基準や各種届出について)4年ぶりです。事前準備が大変でしたが、まあ大きな問題もなくクリア。そこでの調査に来た人との雑談です。基本的には、こういった調査は厚労省は年に1回行えと社会保険事務局に指導しているそうです。しかし大体調査に出かけられるのが、月に4,5回とのこと。岡山県には200位病院があるそうで、故に一つの病院は4年に1回。今年機構改革があり人員が削減されそうなので、この頻度はもっと減ると思われると...

・この話を聞いて、労働基準監督官を思い出しました。全国に460万の事業場があり、労働者が5400万、対して監督官は、3500人???(何千というのは確かだと思いますが、正確な数字を知っている方は教えてください)で、きちっとした指導に当たれるわけがないといった話を思い出しました。私は、何でも公務員を削減すればよいとは思っておりません。〆に労働基準監督官の川柳を一句

 休まずに 休め休めという仕事

意味おわかりかな?

・私思うんですが、ドラマの主人公として、刑事や医師、弁護士、新聞記者等あるのですが、誰か労働基準監督官を主人公にしたドラマを作ってくれませんかねぇ?

 

本日の英語

労働基準監督官

LSI: labor standard inspector

cf. 一般にLSIと言えば、大規模集積回路

   large scale integrated circuit

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2008.02.25 22:00 |  その他(医療関連)  |  ミチバ  | 推薦数 : 1

懐かしの9thICORD

・NIOSHのwebsiteのsilicaのページをみていたら、下のようなのがありました。私が唯一発表した国際学会です。で、これからリンクするとElsevierのwebsiteで、この学会の演題が載っていました。私の名前も載っておりました。私の本名を知りたい方は、このページをご覧下さい。演題名に、スワンガンツカテーテルという言葉が入っています。・・・そんなヒマ人いませんよね。

この学会の思い出は、英語の発表は上手くできた(と思う)のですが、質疑応答のところで英語が上手く聞き取れず往生したことです。あと、原稿を送るのに初めてe-mailを使ったことです。クリックしたら、その原稿がアムステルダムに届くなんて、とっても感動いたしました。

 

Advances in the Prevention of Occupational Respiratory Diseases -- Proceedings of the 9th International Conference on Occupational Respiratory Diseases, Kyoto, Japan, October 13 - 16, 1997

 

お暇な方、わたしの名前を探してください。

ちなみに、ミチバは本名ではありません。

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・本日は午前中岡山市まで、「医療・介護をめぐる情勢」といった講演を聴きにいきました。医療制度改革の全体像や直近の診療報酬改定など、盛りだくさんな話でした。その中で、講師の先生が、『中央公論』2008年3月号を紹介されていました。標題はその号の特集の一つです。①堺屋太一②川田隆平③村上正康④水野肇⑤岡光序治という人たちが記事を書いていました。①②④の人たちは有名でしょう。⑤の人も有名ですね、収賄罪で刑務所にはいった厚生労働省の事務次官さんですから。この人の記事の標題が振るっています。〈塀の中を知る元事務次官が語る現実〉役人も悪いが、政治も悪い。「私は本当に甘かった」です。

・まあ、色んなことが書かれていますが、①のお方が市場原理を導入せよと言っているのには、空いた口がふさがりませんでした。(まあ、この人は経済企画庁長官になる前と、なったときで自分の主張を簡単に変えられる人ですから)

・③の人の記事は、〈療養病床23万床削減の裏舞台〉このままでは医療・介護難民が発生する、です。この人は、平成17年に財務省から、厚労省に出向し、療養病床を15万床に削減するという計画作りを担当した人です。今更、何をいうんじゃいっ!という気がしますが、まあ、一読ください。それなりに、面白いですから。(といっても「難民」になる患者さんのこと考えると、面白いですみませんが...)

・以上、本のご紹介でした。

・本日、午前の講演会の後は、岡山市デジタルミュージアムで、「インカ・マヤ・アステカ展」を見てきました。実際のミイラ見たり、マチュピチュの映像をみて面白かったです。結構人も多くちょっと疲れました。展示物の中で「ワシの戦士」といった像があったのですが、これは、もしかして「ガッチャマン」の原型ではないかと思ってしまいました。(下の写真です)

 

 

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2008.02.23 22:24 |  その他(一般)  |  ミチバ  | 推薦数 : 1

32年ぶりの「パピヨン」

・犬の種類でも、Steve McQueen主演の映画でもありません。1976年2月10日発売の岩崎宏美の『ファンタジー』というアルバムに入っている曲名です。なかなか、良い曲ですが長い間聞く機会がありませんでした。昨年から(?)『岩崎宏美LP紙ジャケット・コレクション』という昔のLPをそのままCDにしたシリーズが出ており、ちょっとづつ買っていっております。そして、今回久々に聞きました。なつかしーなー。昔を懐かしんでいるのは、年をとった証拠。最近は、感情失禁も...今日「木綿のハンカチーフ」を聞いていたらちょっとホロリとしてしまいました。

・先日『スケッチブック full color's第2巻』がamazonより届きPCで鑑賞。DVD特典のピクチャードラマが笑えました。このアニメ、ちょっともの足りなさもありますが、ほのぼのとして、背景が水彩画のようで、それなりに味のあるものです。(原作のマンガの出張版でネコがでてくる物語がありますが、とても笑えます。)これを見る前Gyaoの動画で『ガンダム00』を見ました。結構これってみていてドキドキします。こんなに、アニメを見てドキドキするのはあまりないですね。

・最近思うのは、アニメの脚本を書いているのはどんな人たちだろうということです。年をとるとアニメの話の中の隠し味が(すべてではないですが)分かってくるのですね。「そのギャグわかる」「このモデルは**だな」「これはパロディーだけど、ドンだけのひとにわかるかな?」といった感想を持ちながらアニメを見ています。感覚的に一方的にアニメを見ているのでなく、脚本家とキャッチボールをしているような気になります。

・アニメではありませんが、押井守監督の『立喰師列伝』はとっても笑えました。ただ、これをみて笑える人がどれだけいるのかな?私の配偶者は、全然おもしろくないといっていました。一番笑えたのは、食堂の名前が「マッハ亭」でその由来は、エルンスト・マッハからとったということですね。(個人的に残念なのは、当直明けでレンタルDVDをコタツでみていたので、ウトウトしながらで、最後のほうは寝てしまったことです。)Wikipediaをみていたら、この監督『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』の監督・脚本も手がけていたのですね。この劇場版アニメは妙に印象に残ってます。結構ファンの評価が高かったんですね。

・25日は給料日。小市民的贅沢で、これからAmazon、7 & i、bk1でCD,DVD,本を注文いたします。(まず、キカイダーのCDとエンディングノート) Bonne nuit.

・今日の英語

ガンダム00の「ソレスタル・ビーイング」って何かしらとずっと思っていましたが、本日疑問氷解

→celestial being:Wikipediaでは天上人と訳していました。

celestial: 天(体)の、空の

        天上界の、神聖な

        中国(人)の  

celestial beauty: 絶世の美女

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2008.02.21 22:00 |  診療  |  その他(医療関連)  |  ミチバ  | 推薦数 : 1

閉塞性細気管支炎

・前回ジアセチルという食品にバター風味をつける物質で、閉塞性細気管支炎がおこるという記事を書きました。今回その続きです。

・まずは、一般論から

細気管支炎という疾患の定義は、曖昧だとUpToDateにかいております。

INTRODUCTION — Bronchiolitis and bronchiolitis obliterans are general terms used to describe a nonspecific inflammatory injury that primarily affects the small airways, often sparing a considerable portion of the interstitium . The terms are often confusing because they describe both a clinical syndrome and a constellation of histopathologic abnormalities that may occur in a variety of disorders . Unfortunately, much of the literature about bronchiolitis consists of isolated case reports or small case series. In addition, tissue confirmation of the diagnosis has not been described in many of these reports . As a result, many uncertainties remain regarding the epidemiology, pathophysiology, long-term sequelae, and therapy of bronchiolitis.

 

・Haz-Mapの説明は

 "Bronchiolitis obliterans characteristically presents with the insidious onset of a nonproductive cough and dyspnea 2 to 8 weeks after an acute respiratory illness or toxic exposure." [Murray, p. 1297] "The spectrum of occupational COPD also encompasses exposure to toxic agents which cause irreversible inflammatory disease in the terminal bronchioles, respiratory bronchioles, and alveolar ducts. The unique histopathology features of bronchiolitis (B) and bronchiolitis obliterans (BO) clearly distinguish these airway diseases from other COPD entities. . . . Acute injury by toxic gases is a common cause of BO and has been reported after inhalation of high concentrations of nitrogen dioxide, sulfur dioxide, ammonia, hydrogen fluoride, phosgene, hydrogen bromide, and hydrogen chloride." Other possible causes of BO include methyl isocyanate and diacetyl. [Asthma in the Workplace, p. 697] BO has also been reported after hydrogen sulfide poisoning and in nylon-flock workers, textile workers (polyamide-amine dyes), and workers in microwave popcorn plants (diacetyl). [Ladou, p. 330] Chest x-ray findings are normal or show hyperinflation. Spirometry usually shows a mixed obstructive/restrictive defect. [Hendrick, p. 99] "The key HRCT findings described in constrictive obliterative bronchiolitis are; areas of parenchymal decreased attenuation giving rise to the so-called 'mosaic attenuation pattern', pulmonary vascular attenuation, bronchial wall thickening and dilatation and air trapping on expiratory CT." [Hendrick p. 497]

となっとります。

・UptoDateの臨床的な細気管支炎の分類が下の表です。さすが、UpToDate、ポップコーンのことが載っとります。

 

Clinical syndromes associated with bronchiolitis
Inhalation injury
Toxic fume inhalation
Grain (organic) or mineral dusts
Irritant gases or fumes (eg, welding)
Cigarette smoke
Volatile flavoring agents (popcorn factory)
Postinfectious
Viral
Respiratory syncytial virus
Adenovirus or rhinovirus
Influenza or parainfluenza
Measles or mumps
Varicella zoster
Cytomegalovirus
Human immunodeficiency virus (HIV)
Other infectious agents
Mycoplasma pneumoniae
Legionella pneumophila
Serratia marcescens
Bordetella pertussis
Streptococcus
Nocardia asteroides
Pneumocystis carinii
Drug-induced reactions
Hexamethonium
L-tryptophan
Busulfan
Free-base cocaine
Gold
Cephalosporin
Sulfasalazine
Amiodarone
Acebutolol
Sulindac
Paraquat poisoning
Idiopathic
No associated diseases
Cryptogenic constrictive bronchiolitis
Respiratory bronchiolitis-associated interstitial lung disease
Cryptogenic organizing pneumonia
Diffuse panbronchiolitis
Associated with other diseases
Associated with organ transplantation
Bone marrow
Heart-lung
Lung
Associated with connective tissue disease
Rheumatoid arthritis
Sjogren's syndrome
Systemic lupus erythematosus
Polymyositis/dermatomyositis
Drug reaction
Distal to bronchial obstruction, "obstructive pneumonitis"
Hypersensitivity pneumonitis
Ulcerative colitis
Chronic eosinophilic pneumonia
Rare associations
Irradiation or aspiration pneumonitis
Idiopathic pulmonary fibrosis
Malignant histiocytosis
Adult respiratory distress syndrome (ARDS)
Vasculitis, especially Wegener's granulomatosis
Chronic thyroiditis
Primary biliary cirrhosis
Aspiration pneumonitis
Lysinuric protein intolerance
Paraneoplastic pemphigus
Ataxia-telangiectasia

 

・Haz-Mapでは、閉塞性細気管支炎をおこす物質は、以下のようにあげられています。

・細気管支炎をみたら,職業を聴け,ですね.

(どんな疾病でも,そうですが)

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2008.02.20 22:30 |  診療  |  その他(医療関連)  |  ミチバ  | 推薦数 : 2

ポップコーン肺

hazardsというイギリスの雑誌があります。労働者向けの労働安全衛生に関する雑誌です。以前はTUC(Trade Union Congress:英国労働組合会議)がスポンサーだったのですが、どういう経緯かしりませんが、TUCの名前は消えて、NUT, UNISON,Unite the Unionといった労働組合がスポンサーになっています。この雑誌を日本でとっているのは、10名もいないようですが、縁あって、私購読しています。

・その、NO.101に"Food flavour wrecks lungs"といった記事がありました。ジアセチルという食品にバター風味をつける化学物質が肺に細気管支炎を起こしたという記事です。これに関しては、アメリカのNIOSHのWebsiteに載っていた(Flavorings-Related Lung Diseaseという記事)ので知っていましたが、UKでも起こっているし、オランダでも起こっているし・・・日本でも起こっていないかなと心配になって、今回記事にしました。(関連した記事は、昨年読売新聞で報道されていました。)

・私のこの記事の「ポップコーン肺」というのは、私が、勝手につけた「病名」です。もともとが、アメリカのミズーリ州のポップコーン工場で見つかったからです。この名前は、私が勝手につけたので、一般化しないようにしてください。(popcorn workers lungという言葉はあるようです。でも、workerのみ起こるわけではないみたいです。)

・医中誌でポップコーン、ジアセチル×(肺or細気管支炎)で検索しましたが、ヒットする論文はありませんでした。

 

 ・下の記事はジアセチル製造工場の労働者に閉塞性細気管支炎がおこったという記事

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070901-OYT8T00078.htm

 

下の記事は、工場労働者のみでなく、一般消費者(ポップコーンを食べた人)でも閉塞性細気管支炎になったとのこと。

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070905-OYT8T00193.htm?from=goo

 

 

・下のWebsiteは、香料工業会のジアセチルに関する「発表」です。読売の記事とちょっとちがうなと思いますが...

http://www.jffma-jp.org/new_site/inf/diacetyl.pdf#search='ジアセチル'

 

Haz-Mapの記載によると

diacetylはSolventsであり、"Little is currently known about which chemicals used in flavorings have the potential to cause lung disease and other health effects, and what workplace exposure concentrations are safe. As part of ongoing investigations into airways disease in microwave popcorn workers, NIOSH has recently undertaken animal experiments to evaluate individual butter flavoring chemicals. Results of an animal study indicate that exposure to vapors from diacetyl, a chemical used to impart butter-like flavor, causes airway injury, though perhaps to a smaller extent than that caused by exposure to vapors from the intact butter flavoring mixture itself."  In the original 8 cases, there was no history of acute toxic exposure as is typical for other causes of bronchiolitis obliterans. The disease developed over a longer period of time.  Inhalation of high concentrations can cause headache, drowsiness, and loss of coordination.

 とのことです。

次回閉塞性細気管支炎の項に続く(と、思う)

 

おまけ:こんなwebsiteもありました

http://www.butterflavoringlunginjury.com/index.htm

 

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・まず、手話通訳者さんに私が、感心(感動に近い)した話。  

・一般の方は、手話通訳といえば、NHKの手話ニュースや何かの講演会で、前に出て、演者の話を手話にしているといった、言葉→手話といったものを目にすることが多いのではないでしょうか?逆の、手話→言葉という通訳に接する機会は少ないのでは?私,縁合って、手話通訳者さんの研修会に参加することがありました。そこで、手話を言葉にしてみんなに聞かせるという通訳に深く感銘しました。あの、手話という体の動きを、本当にちゃんとした流暢な文章にしている。人間業とは思えませんでした。

・また、話をまとめるのもすごいっ!研修会で分科会があり、その討議を全体会の場で、短時間で報告するのを聞いていて、その要約の上手さに恐れ入りました。病院でも、色んな研修で分科会や分散会を行い、その議論の内容を全体会で報告するということが良くありますが、まとめになってなくて、ただ、発言を羅列したのみということが少なくなく、ポイントがよくわからないことを経験します。手話通訳者サンたちは、違った。とってもわかりやすくポイントを押さえているんですね。

・手話通訳者サン達は、とっても勉強熱心、土、日も手話の研修会やサークル活動でつぶれること多々あり。本当にゆっくりできる時間が無いみたいです。

・手話通訳者さんは、単に限られた時間手話の通訳をしているのみでなく、聴覚障害の方の相談にのったり、つきそったり、まるでケースワーカーであったり、また、お友達だったり・・・人生が、手話一色という感じをうけます。

・わたしは、手話通訳者さんたちへの労働安全衛生の講義で、「手話通訳者さんは、せっけんみたい。聴覚障害者さんの体をきれいにしながら、自分は消えていく」と表現したことがあります。手話通訳者さんの健康なくして、聴覚障害者さんの福祉、人権の保障は無いと思います。(これは、医療従事者も同様のことが言えるはず。)

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