・『中毒百科改訂第2版』(南江堂)と『医学書院医学大辞典』の引用です.
・水銀は以下の三つの形で中毒をおこします.
1.水銀元素(水銀蒸気の吸入)
2.水銀塩/無機水銀(塩化第二水銀など)
3.有機水銀(メチル水銀化合物など)
・1.水銀蒸気中毒:水銀蒸気の吸入で起こる.
ex. 実験室で赤熱板の上に水銀をこぼす.
水銀化合物のついたものを溶断
・2.無機水銀中毒
無機水銀には,塩化第二水銀と塩化第一水銀等がありますが,後者は水にほとんど不溶で毒性は低いとのこと.前者は,かつてはポピュラーな中毒だったが,最近は自殺で死亡している「程度」.
また,硫化第二水銀HgSというのがあり,あざやかな朱色で,顔料として使用されているとのこと.先日のブログ記事のもとのランセットの症例報告には,red tattoo pigments (cinnabar and vermilion) are known to include mercuryとあります.刺青の朱色の顔料が,硫化第二水銀だったんですね.
・3.有機水銀中毒
水俣病が有名ですが,亜急性中毒もあるとのこと.イラクがメキシコから輸入した種子用の小麦・大麦の消毒にメチル水銀が使われており,これおをパンにして食べた人達が中毒となった事件があります.6530人が入院し,459人が死亡.
本日の英語
vermilion 朱色
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