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2007.12.09 20:30 |  診療  |  趣味  |  その他(医療関連)  |  ミチバ  | 推薦数 : 1

魚槽肉芽腫・プール肉芽腫の続き

・前回ご紹介した標記の疾病は,主に皮膚疾患ですが,いくら言葉で言っても分かりにくいですよね.

Fish tank granuloma(Br Med J 1990;300:1069-70)

 

・一つUpToDateの写真を貼り付けておきます.

 

・また、・NEJM Vol. 336 No. 15, April 10 1997でもみることができます。 

http://content.nejm.org/cgi/content/full/336/15/1065

(*登録が必要みたいです。)  

・以下補足.

Fish tank granuloma-a frequently misdiagnosed infection of the upper limb. John M Ryan, et ali. J Accid Emerg Med 1997;14:398-399.からの引用. 救急外来で最初の診断は,蜂窩織炎,外傷,疣贅なんかがあるとのこと.以下のセンテンスが基本中の基本でしょう.'The diagnosis was suspected on further questioning of the patient.'

・曝露のまとめ:私が目を通した論文から.

職業として,プールの監視員

ペットとして,熱帯魚以外に雷魚(噛まれた)

お父さんが水槽の中の石を庭に捨てて,それを触った子供の曝露

(Fish tank granuloma in a 4-year-old boy(BJD 1996;135:852-866))

既往として,水上スポーツによる事故

*金魚の場合の感染は無いのかなと思い,PubMedでgoldfishをいれて探しましたけど,よう見つけませんでした.医中誌で,marinumでは無いですが,以下のような症例報告を見つけました.

【症例報告】

手根管症候群を伴ったMycobacterium nonchromogenicumによる中指屈筋腱滑膜炎の1例

森口尚生(北里大学医学部附属東病院 整形外科), 小林明正, 只野功, 塚本達郎, 井村貴之, 二見俊郎

整形外科(0030-5901)55巻6号 Page673-677(2004.06)

【抄録】65歳女.右中指の腫脹,疼痛と屈曲障害,右母指,中指のしびれを主訴とし,針穿刺を行ない,培養の結果,非定型抗酸菌が検出された.ツベルクリン反応は弱陽性で,Phalenテスト,Tinel徴候は陽性であった.画像所見,電気生理学的検査所見より手根管症候群を伴う非定型抗酸菌による屈筋腱滑膜炎と考え,滑膜切除術を施行した.手術所見で手根管内,更に横手根靱帯より末梢で中指屈筋腱に沿って茶褐色の滑膜の著明な増生を認め,これにより中指指神経は圧迫されていた.切除した滑膜の病理組織像では乾酪壊死を伴った類上皮肉芽腫を認めた.一般培養検査は陰性であったが,抗酸菌培養にてM.nonchromogenicumが検出された.リファンピシン内服,ROM訓練を行ない,術後9ヵ月現在,手指の腫脹,疼痛は消失し,中指のしびれは改善,炎症再発は認めていない.本例では5年間にわたり自宅で金魚を飼っており,これらの接触などにより感染が発生した可能性があると思われた

 

*ところで「魚槽」という言葉は、あまり使わなく、普通は水槽ですよね。fish tankの直訳みたいですが、私の持っている広辞苑には、魚槽という言葉はございませんでした。

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