・以前熱帯魚や金魚はペットか?といったことを書きました.魚屋や八百屋で扱っておらず,ペットショップで扱っているから,当然ペットでしょう.ただ,わたしの問題意識は,問診で,「ペットは?」と聴いたときに,魚を飼っている人が,100人中100人,ちゃんと応えてくれるのかという疑問です.
・標題の,魚槽肉芽腫,水泳プール肉芽腫という病気があります.英語は,fish tank granuloma,swimming pool granulomaです.ワタシャ,つい最近までこんな言葉があるとは知りませんでした.試みに医中誌で,検索してみました.(1983年から現在)→魚槽肉芽腫=1件,プール肉芽腫=1件,肉芽腫×水槽=5件でした.
・医学書院医学大辞典には,次のような記載があります.
水泳プール肉芽腫【プール肉芽腫,魚槽肉芽腫】マイコバクテリウム・マリヌム(Mycobacterium marinum:中等の速さで発育する光発色性菌種)がプールや水槽でヒトの主に四肢の皮膚の小さな外傷部から侵入し,2~4週間の潜伏期の後に発症する非定型抗酸菌症の一つ.完成した皮疹は浸潤性紅斑局面であり,膿瘍や潰瘍を形成することもある.リンパ行性に進行あるいは全身皮膚に多発することもあるが,内臓臓器が侵されることはない.膿汁の塗抹標本で抗酸菌を観察できる.テトラサイクリン系が有効である.
・当然,ペットショップの従業員や水族館の職員の職業性疾患として認識されるべきものと考えます.
つづく(・・・予定)
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