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・先日に続いてクロムの話題です。以下のような症例報告がありました。

 

電子線マイクロアナライザーでクロム喘息が疑われた石材工の1症例

鬼塚黎子(国立病院機構宮崎東病院 内科), 田辺公子, 中山能久, 福地哲郎, 中田一則, 比嘉利信

アレルギー(0021-4884)55巻12号 Page1556-1561(2006.12)

【著者抄録】:症例は46歳男性,石材加工業.生来健康.19歳より石材加工場で切削機,研磨機を用い墓碑,石像の製作に従事した.就業3年で手掌,手指に亀裂を伴う皮膚炎を発症し漸次増悪.就業6年から咽頭剌激と咳嗽が持続し就業8年より夜間に喘鳴を伴う呼吸困難発作が発症し治療に抵抗して増悪した.就業13年頃から意識障害を伴う大発作が頻発した.臨床症状の特徴,職歴から金属アレルギーを疑い貼付試験を施行した結果,重クロム酸カリで強陽性,硫酸クロムで陽性,コントロール及び他の金属塩では陰性であった.切削機下の堆積粉塵からクロムが検出されたが石材試料からは検出されなかった.従ってカッター刃の磨耗で生じる金属粉塵を疑い,カッター刃の「使用済み」と「未使用」の金属をEPMAを用いて分析した結果,使用済み磨耗刃ではクロムが検出されたが未使用刃では検出されなかった.ステンレス鋼に含有されるクロムが磨滅により暴露粉塵に混入し患者を感作し発症させた職業性クロム喘息と考える。

【私の感想】この論文のよいところは、工具(グラインダーと、その刃)の写真が載っていることですね。

面白いのは、刃が磨耗してくるとクロムが粉塵として出てくると言うところです。

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