・2000年8月に谷岡一郎著『「社会調査の」ウソ リサーチ・リテラシーのすすめ』(文春新書、2000年6月20日)を読みました。一部私の感性で、違和感を覚えるところもありましたが、よい本だと思いました。全く私の主観的採点で、5段階評価の4~5と行ったところです。標題のとおり、社会調査いの問題点を挙げられています。ご一読ください。
(この本の冒頭で「新日本婦人の会」の行った「調査」が批判的に紹介されています。この「調査」と似たものに、イラク戦争反対とか憲法九条改悪反対といったシール投票というものが時々みられます。わたしは、医療の大前提は平和と考えていますから、その様な運動に反対しているわけではありません。しかし、シール投票といったものは、問題があるとズーっと思っていました。この本を読んでその思いを強くしました。たとえシール投票で圧倒的多数でイラク戦争反対という投票が多くても、何も日本国民の意見を代表してませんから。シール投票の結果を見て、運動の戦略をたてたら大きな間違いになると思います。もう一度書きますが、平和を守る運動には敬意を表しますが、間違った方法論をもちいると、善意で行っていることが、その「つもり」とまったく反対の結果をだしてしまう恐れがあります。なぜ、そうかは、この本を読んでいただければわかるでしょう。)
・で、本日この著者の『データはウソをつく』(ちくまプリマー新書、2007年5月10日)を読みました。コレは、『「社会調査」のウソ』の続編です。実は、『「社会調査」のウソ』を読んだとき、「問題は、分かった。でも、どうせーいうんじゃ(岡山弁)」といった感想を持ちました。 『データはウソをつく』の冒頭で「やってはいけないことはわかりました。ではどうするべきなのか中心に、若い人々にもわかりやすく解説してもらえませんか」という編集者の要請で書かれた本です。これもよい本だと思います。個人的には、前回よりもよいです。でも、前著を読まないとちょっとわかりずらいかな...この本の主題は、読んでいただくとして、私が気に入った部分を少し引用させてもらいます。
・学問に向いてない人々という節で:「研究は真理の追究を優先すべきで、それができないなら研究者にはなるべきではありません。
「あなたに必要なのは、正しいと思ったことを、皆が反対する中でも主張するほんの少しの勇気なのです。」
・「学ぶ」とうい楽しみという節で:
「この自己実現の喜びは、新しいことを学び、そして発見する。さらにそれを世の中に発信し、最終的に世の中の為になることを指します。つまり「自分が生きる意味を見出す喜び」だと言い換えることができるでしょう。」
・あと、セレンディピティserendipityという言葉も紹介されています。この言葉をご存じない方は、調べてみてください。(私は見てませんが、こういう題名の映画がありました)
・いしいひさいちの四コマ漫画が随所に入れられていました。以前書きましたが、いしいひさいちは好きな漫画家だったのですが、今回すごいと思いました。どういう勉強をされているのでしょうか?コレこそ四コマ漫画の真髄。(この記事見てもさっぱりでしょう→本を読んでください。決して筑摩書房の回し者ではございません)
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