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・私が明確に医療の透明性(transparency)と説明責任(accountability)について意識したのは,李啓充著『アメリカ医療の光と影』(医学書院.2000年)からでした.その本のあとがきにジョージ・アナス教授(ボストン大学公衆衛生大学院)の言葉として,以下のような事が書かれていました.

「医療のグローバル・スタンダードとは市場原理とかマネジドケアとかいうものではありません.医療のグローバル.スタンダードとは,『トランスペアレンシー(transparency,透明性)』と『アカウンタビリティ(accountability,説明責任)』の二語に尽きるのです」

・これを読んでその時は,なるほどと思いましたが,時間の経過ともに何か足りないと思うようになりました.それは,何のための説明責任,何のための透明性かということです.私の考えは,患者さんと医療従事者が同じ目標を持って医療を進めること(partnership,共同の営み)のために,この二つが必要なのだと思うようになりました.つまり

Partnership←Transparency+Accounbability

ということ.私は略して,PTAと言っております.

・医療におけるPartnership/共同の営みは,狭い範囲の診療(疾患の診断と治療)のみでなく,病院の運営,医療従事者の育成,医療制度の改善等全ての部面で貫くべきものと考えています.

・ちょっと例をあげてみます

医療従事者の育成については、最近結構「利用」されている模擬患者になってもらうこと。病院の発表会に患者さんが参加してもらうこと等。

病院の運営に関しては、当院は生活協同組合の病院ですので、月に1回事業所利用委員会といって病院の三役と生協組合員さんの代表が集まって、病院の活動報告を行い、組合員さんから要望、苦情、謝辞等をもらう。また、年に2回院内ウォッチングといって病院内をラウンドしてもらい問題点、改善点、良いところを指摘してもらう。

一緒に病院の飾り付けをする。

医療制度の改善は、一緒に署名をとる、請願に行く、集会を開く。

and so on.

 

・さて,当院では,フィシュ哲学に取り組んでいると以前から書いております.外来でも以下のような飾り付けをしておりました.

 

 

・飾り付け数日後,以下のようになっていました.

 

 

 

・外来通院の患者さんがパンをお供えしてくれていました.これぞ病院飾り付けの共同の営み!

 

 

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