・以前も書きましたが,職業・環境疾患へのアプローチ・勉強の仕方は,以下の三つあると思います.
①臨床の場で,症候・疾患からその原因である職業・環境因子を明らかにする.
②ある物質や因子がどのような健康影響をあたえるか知る.予防に活かす.
③職種,業種,作業がどのような,どのような疾患をおこす可能性があるか知っておく.
・今回は③のアプローチからです.この記事のタイトルと同じ本が出版されています.私の知り合いのDr.達が書いたものです.
『建設労働者の職業病』柴田英治,垰田和史,田村昭彦,西山勝夫,船越光彦著.文理閣.2006年5月25日.
・この本の中の目次からどの様な職業病があるか拾ってみます.
石綿による疾患
塵肺
気管支喘息
上肢障害振動病
メンタルヘルスと自殺
有機溶剤
皮膚障害
癌
騒音性難聴
*項目に上肢障害があるけど,腰痛がないなというのが感想です.また,今の時期,脱水を忘れてはいけないでしょう.
・もうひとつ,教科書からですが,私の手元にある『現代労働衛生ハンドブック 増補改訂第2版』には建設労働という項目があり,そのなかの健康障害の項には,以下のようなものが載っています.これも羅列ですが...
物理的要因
a.異常気圧
1)高気圧障害 2)低圧
b.有害輻射線
1)紫外線 2)可視線 3)赤外線 4)レーザー光 5)電離放射線 6)マイクロウェーブ
c.騒音,振動
d.感電
e.重力
f.温熱
1)寒冷 2)暑熱
化学的要因
a.ガス
1)酸素欠乏症 2)硫化水素中毒 3)一酸化炭素中毒 4)炭酸ガス中毒 5)有機溶剤等 6)金属ヒューム 7)粉塵
生物学的要因
a.破傷風およびガス壊疽
b.レプトスピラ症
c.ツツガムシ病
*有害因子を考える場合,上記のように物理的,化学的,生物学的要因を考えると分かりやすいというか覚えやすいですね.
上記挙げた項目は,ちょっとずつ詳しく紹介していいきたいと思います.
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