・JAMAのpatient pageに悪性リンパ腫がありました。その中で、リンパ腫の危険因子について下記のような記載があります。
Environmental factors—exposure to certain chemicals, including some pesticides, solvents, or fertilizers.
私の持っている古いハリソン(15版)716ページにも以下のような記載があります。
A number of environmental factors have been implicated in the occurence of non-Hodgkin's lymphpma, including infectious agents, chemcal exposrures, and medical treatment. Several studies have demonstrated an association between exposure to agricultural chemicals and an increased incidence in non-Hodgkin's lymphoma.
つまり、殺虫剤や有機溶剤、肥料、農薬等が危険因子となるということです。(関連して、nitrateの地下水汚染によるrisk増加の論文もありました。)
悪性リンパ腫をみても当然職業を聞きましょう。特に農業をしている患者さんです。農薬、除草剤、肥料の使用を聴いてみましょう。ついでに、National Cancer Institute
http://www.cancer.gov/
が、「Cancer and the Environment」という小冊子をだしており、その中で環境因子と発癌について簡単にまとめられています。そのうち、また内容を紹介しようと思います。
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・いつも問題に思うのは、いろいろ職業因子が疾患に関与するという文献はありますが、個別にそれを証明するということが難しいということです。
MLでも職歴が必要なのですね。色々な病気に環境因子が関与しているのはおぼろげに理解できるのですが、日本でも農業従事者にMLが多いというデーターは存在するのでしょうか?
先生に御質問するには不適切なニックネームでブログを汚すとの判断で改名いたしました。
今後とも宜しくお願いいたします。
・医中誌で、リンパ腫と除草剤といった言葉で掛け合わせてもなにもヒットしませんでした。現在のところ、私の知る限りでは、農業従事者にMLが多いというデータは存じません。このブログを見ていただいている方で、ご存知の方は是非教えていただきたいと思います。
・ブログをはじめたのも、こういったコメントのやり取りで、知識が蓄積できていけばよいと思ったのも動機のひとつです。今後とも、ご指導よろしくお願いいたします。
もう一つ質問なのですが、non-Hodgkin's lymphomaは、欧米よりは日本に多いタイプという認識なのですが農業従事者に多い可能性があるとすれば、地域別(農業県)発症患者数のデーターぐらいはあるのではないでしょうか。
また、胃などの臓器単独発症に関してもやはり環境因子が関与しているのでしょうか。
今まで経験した症例(少なくて論外ですが)には、農業関係者はいませんでした。東京という地域性のせいかもしれませんが。
先生の私見で結構ですから述べていただければ幸いです。
>いち内科様,いつもコメント,ご質問ありがとうございます.
・先生のご指摘の単独臓器についての発症や地域性の問題ですが,私の知る限りデータは無いと思います.(と,いっても医中誌やPubMedをザーッと斜に見たのみですが)
・この,ブログの目的として,環境・職業因子と疾病に気をつけていただきたいという問題提起です.このブログを見ていただいて,例えば,リンパ腫の患者さんの職歴をとってみたら,やっぱり農業関係者が多いね,といったことが臨床の場から問題提起され,疫学研究につながっていったらいいなと思っている次第です.回答になっていなくて申し訳ございません.
・私の知り合いの研究者の方々にも聞いておきます.(何ヶ月後くらいに,もうちょっときちっとした回答ができるかもしれません)
・関連しまして,大切なことは,このブログのどこかでも書きましたが,何が分かっていて,何が分かっていないかを明確にすることだと思っております.
・先生のご指摘の単独臓器についての発症や地域性の問題ですが,私の知る限りデータは無いと思います.(と,いっても医中誌やPubMedをザーッと斜に見たのみですが)
・この,ブログの目的として,環境・職業因子と疾病に気をつけていただきたいという問題提起です.このブログを見ていただいて,例えば,リンパ腫の患者さんの職歴をとってみたら,やっぱり農業関係者が多いね,といったことが臨床の場から問題提起され,疫学研究につながっていったらいいなと思っている次第です.回答になっていなくて申し訳ございません.
・私の知り合いの研究者の方々にも聞いておきます.(何ヶ月後くらいに,もうちょっときちっとした回答ができるかもしれません)
・関連しまして,大切なことは,このブログのどこかでも書きましたが,何が分かっていて,何が分かっていないかを明確にすることだと思っております.
今日、外来である患者様のFHをお聞きしていたところ、お母様がMLでなくなられたとの事。‘ご職業は?’の問いに‘昔、農家でした’との答え。初めての経験で思わずミチバ先生のブログを見ていてよかったと内心‘ヤッター、ゲットした’とすごくうれしい気分にさせて頂きました。
疫学研究には程遠いはなしですが、「疾患と職歴」大事なことという認識を新たにさせていただきました。
>S-chan様、はじめまして。コメントありがとうとございます。
そういった事例の積み重ねで、新しい知見が臨床の場から示されたらよいなと「夢」をもっています。
今後ともよろしくお願いします。
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