・チョコレートの話でも、セシルマクビーの話でも、通販(そりゃセシール)の話でもありません。内科学書の話です。
・いま私が持っているセシルの内科書は20版1996年出版で、古いっ!でも、とてもいい事が書いてあると思うので紹介します。
・PRINCIPLES OF OCCUPATIONAL AND ENVIRONMENTAL MEDICINEという項目です。いくつかの文を抜粋します。
・Occupational and environmental exposures always need to be considered in formulating a differential diagonsis.
まったく、このとおりで、そもそも私もこういった問題意識でこのブログを立ち上げたわけです。(その割りに、関係ない事が多いと突っ込まないで)全ての内科書は鑑別診断に、環境・職業性疾患をあげてほしいものです。
・Occupational and environmental diseases are underdiagnosed.
これは、日本のアスベスト問題が見事に「証明」してくれたことです。
・次の文はちょっと長くなりますが...
Many are incorrectly attributed to other causes, because frequently these diseases are not distinct in their clinical presentations and can closely resemble chronic diseases caused by other factors. Examples include
となって、本来職業・環境性の疾患が他の原因で起こったと診断されている例が四つつあげられています。
(1) lung cancer caused by asbestos, radon, or beryllium incorrectly attributed to cigarette smoking
私は、日本禁煙推進医師歯科医師連盟にも入っていて(と,言っても会費を払っているのみ)禁煙推進論者ですが、しかし、「肺癌即たばこが原因」といった単純思考はやめてほしいと思います。他にもいろいろ発がん性物質はあるのです。
(2)severe abdominal pain caused by lead poisonig erroneously diagnosed as acute appendicites; some such cases have resulted in unnecessary laparotomy
腹痛を見て鑑別診断に鉛中毒をあげる日本の医師が何人いるでしょう?日本には鉛中毒などないという議論もあるかもしれません.私も,実際鉛中毒なのに間違って手術をした症例というのを見たことがありません.(今後文献を検索していく予定です)ただ,いわゆるグローバル化が進行する中で,わたしの「曇った水晶玉」が,きっとそういう症例がでてくると予言しております.
(3)dementia caused by organic solvent attributed to "old age" or to ethanol ingestion
「認知症」の原因として有機溶剤も考えないということですね.
(4)renal failure caused by chronic exposure to cadmium ascribed to "idiopathic factors"
腎不全の人を見て職業を十分検索しているのでしょうか?
他にも、参考にすべき記述があるのですが、あまり書いているとブログのネタギレになるので、今日はここまで。
シュクラン
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