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・このブログでは,いろんな職種の健康問題も書いていきたいと思います.
・本日午前中手話通訳者の頸肩腕障害健診をおこないましたので,まずはこの話題です.
・手話通訳者といえば,頸肩腕障害と私はすぐ発想してしまうのですが,一般のお医者さんはどんなでしょうか?手話通訳というのは,上肢を上に挙げてしきりに動かしているから頸肩腕障害になるという単純なものではなく,かなり特別な大脳の働かせかたをしていることも関係して障害が起こってくるようです.手話通訳といっても,健聴者の話を手話にする,聴覚障害者の手話を言葉にする,自分の考えていることを手話にすると何種類かのパタンに分かれるわけです.視覚→大脳→運動器,聴覚→大脳→運動器という経路があるわけで,かなり大脳に負担がかかるようです.研究者でないのであんまり詳しいことはかけませんので,日本で多分一番研究されている滋賀医科大学の予防医学教室のWebsiteをみてください.
・ところで,手話通訳者というのは単に通訳だけをしてるのではないと言う事が、本を読んだり、実際手話通訳者の話を聞いてわかってきました。通訳者は、まるで聴覚障害者のケースワークカーのようなことをしたり,ボランティアになったり,お友達であったり...また、非常に勉強されています.自分の休みを削って,通訳の技量をあげるために研修会,勉強会,サークル活動等をしきりにおこなっています.傍目で見て大丈夫かなと思ってしまいます.
・私は,なぜかご縁があって岡山県の手話通訳の方々と交流があり,何度か手話通訳者の労働安全衛生について講演したことがあります.最近講義で言ったことは,「手話通訳者は石鹸みたいです.聴覚障害者のために働いて働いて,石鹸のように綺麗にしてあげるが,自分は石鹸のように消えてなくなっていく」と。言いたいことは,人のためばかりにつくすのではなく,自分の健康のことも考えましょうということです.長い目で見ると,手話通訳の人が燃え尽きたら結局聴覚障害の人達が困るわけですから.もっと視点を広げてみますと、田尻先生という「過労死」ということを提唱された先生が『いきいき手話通訳 ハートtoハート』というパンフレットの中でこうかいておられます。さすがだなと思いました。
「手話通訳者の皆さんの健康問題を考える場合、単に手話通訳者だけ、あるいは聴覚障害者だけの問題としてではなく、もっと社会的な視点で捉えるべきだと思っています。
それは皆さん方のように、社会的な弱者に対して手をさしのべている福祉労働者が、健康で精いっぱい働けるかどうかというのは、真の意味での社会の豊かさを測るものさしの一つではないかと、私は考えているからです。」(エー言葉や)
・ちょっと,話変わって,手話通訳のかたのすごいと感じたところ。
①人の手話を見て言葉にすること:なんでああいう手話と言う動作が,綺麗な文章になっていくのか?本当に見事な文章が同時通訳されていきます.プロだ!(一般市民の人は、健聴者が話しているのを手話にしている場面をみることが圧倒的に多いと思いますが、手話→言葉という「翻訳」をきいてみてください)
②手話通訳者の交流会で,各分科会の報告があったとき.本当に見事に簡潔に,分かりやすく分科会の報告をされていました.綺麗にまとめて,簡潔に述べる能力が半端じゃない.私の病院でも会議で分散会や分科会をして最後に各グループの報告をしてもらうことがよくありますが,あんなにうまく発表できていまません.
・最後に本のご紹介。大体次の本で手話通訳者の健康問題が分かると思います。(ちょっと古いけど)
『手話通訳者の健康管理マニュアル』全国手話通訳問題研究会編、垰田和史監修。文理閣。2000年9月10日。
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