・私の12年弱の院長在任中2回長期間休みました。(ここでいう長期とは、月の単位)1度は、頸椎椎間板の手術で2ヶ月、もう一つは、過労・メンタルヘルス不全で2ヶ月です。後者の休みを取る前、簡単に過去1年間の自分の時間外労働を計算してみました。短めに見積もって、月100時間以上、120時間が多かったですが、最高140時間でした.過労死認定基準軽くクリアですね。まあ、こういうお医者さんって、世間にざらにいるでしょうが。で、このままなら頭がおかしくなると思い休むことにしました。今思うに、なんでそのときやめなかったのでしょうね?で、休んでみたものの、最初の1ヶ月間は何も働いていないはずなのに、朝起きてもしんどい、体がだるい。なんで、こんなにしんどいのと違和感を覚えていました。2ヶ月目に入って、やっと疲れがとれだした感じでした。3ヶ月休んでいたら、かなりリフレッシュできたでしょうね。
・なぜ、こんな事をかいているのか。現在私は嘱託医となっています。契約は、月曜から木曜日まで。つまり週休3日です。なのに、体がしんどい。原因の一つは、月曜から木曜までの勤務のあり方もあります。私の勤務先は、1週間37.5時間が常勤の労働時間。で、事務長さん(常務でもあります)は、医師数を1とカウントするために常勤並みに働いて欲しいということでしたので、そういう契約となりました。(ちなみに私が常勤1とカウントされなくても、医師数は、法令上は足りているはずですが)なので、私の今の勤務は、月曜が8時30分から18時まで、火曜、水曜と8時30分から19時30分まで、木曜が8時30分から18時までとなっております。火曜、水曜が午前外来、夜外来と結構つらい。それに、くわえて当直もしております。4月は3回、5月は4回と連休中1回日直がありました。(当直の1回が、玉島よりきつい水島の当直)たぶん現在のしんどさは、新しい生活パターンになれていないのと、濃縮された働き方、それから、今までの蓄積した疲労からくるのかなと思っています。(隠れた病気があったりして)
・ところで、週休3日となった私の心情ですが、心の隅に「罪の意識」があるんですね。他のDr.は、しっかり働いているのに、また、Dr.以外の労働者もそうですが。自分だけ、こんな、楽してよいのかなと。当然、ゆっくり休んでくださいと多くの人から言われているのですが、「わしは、12年、しっかり働いた。1年はゆっくりするぞ」という気持ちになかなか、なりきれないですね。ああ、日本人(?)
・それと、今、時間ができたので、できていなかった勉強をしっかりしたいという気持ちがあります。でも、ちょっとそれもやめて、休息をしっかりとるべきなのかな?と、とっても悩んでおります。(贅沢な悩み?)To study or not to study, that is the question.
・この文章書きながら思い出したこと。以前も書いたと思うのですが、私が働き出した頃の医局は、本当にみなさんよく働いていました。で、休むことは罪悪みたいな雰囲気でした。なので、私は、これに風穴を開けるべく、医局でスキーに行こうとバスでのスキーツアーを計画しました。結構皆さん、のってくれまして、現在までその伝統は続いています。たぶん現在の参加者は、私が、言い出しっぺなんてしっていないでしょうが。しかし、そのツアーがある意味笑えます。金曜日の夜に出発して、信州まで行って、土曜、日曜と滑って、月曜日の早朝かえって来るというもの。月曜日は、ほとんどみんな通常勤務です。休みに行ってるのか、疲れに行っているのか。ただ、精神はリフレッシュできるのは確かでした。(こういう「遊び」かたも日本人的かな?)
・あと、なかなか、私の若かりし頃は、長期の休暇(と、いっても1週間が長期です) がとれませんでした。一つは、上のDr.がとらないことと、特に管理部のDr.が長い休みによい顔をしなかったことですね。なので、「子供心」に思ったこと。自分が上の方になったら、長期休暇なんか当たり前にするぞと。なので、いまの玉島の医局では、結構ながく(と、言っても、恥ずかしながら1週間程度)夏休みをみんなで助け合ってとろうねという文化になっています。(はずです。)まあ、我々はないかだからよいですが、耳鼻科とか眼科とか、単科で一人体制のDr.は休みにくいですよね。こういうのも、地域連携で助け合ってやすめないでしょうかね?
・今日は、朝起きて15分布団の中でかんがえたことを書いてみました。このブログを読んだDr.の中には、きっと「ワシはもっと働いているぞ」と言われる方もおられるでしょう。患者さんのため、社会のために貢献されているのは分かりますが、はっきり言ってそのような働き方は異常です。働き方を見直して欲しいです。ただ、個人の努力では、限界あり。管理職をはじめ、病院全体、地域、日本国でいろいろ工夫をして欲しいと思います。
・最後に、運転していて時々みかける看板にかかれている「名言」
「休む勇気」
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・次の記事を見て、本当にどうして、こう毎年同じ事を来る返すのかと思ってしまいます↓
急性アル中:重体の小樽商科大生死亡
http://mainichi.jp/select/news/20120525k0000m040170000c.html
・産業医学でも、本来予防可能な労災、職業病が繰り返し起こっています。ホント、「なんでやねん」と思ってしまいます。一酸化炭素中毒もそうですね。(産業現場のみでなく、通常の生活の場でも起こっていますが)ちょうど本立てみたら、産業衛生学会誌に付箋がはってけてあったので、みてみたら下の論文がありました。ご参考にしてください↓
一酸化炭素中毒の予防について
産衛誌2009; 51: 71–73
少し抜粋
「有機物が燃焼すれば必然的にCO が発生する.CO は無味・無臭,無色,無刺激性であるため人は感知できな
い.さらに表1 に示すようにCO 中毒には特徴的な症状がない.それゆえ,CO が発生し蓄積しても気づかれず,さらにCO 中毒が発生していてもCO 中毒と認識されず,その状態でCO がさらに蓄積すれば重篤なCO 中毒に発展してしまう.重篤なCO 中毒は生死に関わり,中枢神経系に遅発障害を引き起こす.医療機関ですらCO 中毒を見逃していると言われている.CO 中毒の
診断にはCO-Hb を測定する必要があるが,CO-Hb の半減期は空気吸入で320 分,100 %酸素吸入では80 分と比較的短い.CO の発生は避けられず,その蓄積を人は感知できず,CO 中毒が発生していても気づかないこと
が,CO 中毒が減らない最大の原因と考えられる.
CO 警報器を設置せずとも換気装置を稼働させれば良いと考えるかも知れない.しかし冒頭の出水市のCO 中毒の原因を経済産業省は以下のように推定している(News Release 平成21 年2 月27 日).「事故当日は集団
給食室の窓が閉め切られた状態で,LP ガスを使用したガス消費量の多い自然排気式ボイラーと換気扇を同時に
使用したことにより,室外よりも室内の圧力が低下し,一酸化炭素を含むボイラーの排気が排気筒から正常に室
外へ排出されず,ボイラー排気筒下部のボックスから室内に流入したことにより,室内の一酸化炭素濃度が上昇し,事故に至った.」このように換気扇を運転してもCO は蓄積し得る.排気口がふさがれていてもCO は蓄積し得る.CO 警報器が設置されていたらCO の予期せぬ蓄積に気づいたと思う.
・もう一つ、社会的損失についての論文
一酸化炭素中毒による社会医学的な課題
―社会的損失の推計から―
要旨:われわれは一酸化炭素(CO)中毒の患者数を米国からの報告結果をもとに推計し,その後遺障害の発生と死者数から社会的損失を算出した.わが国のCO 中毒の年間患者数は約58,000人になると予測され,そのうち33% に後遺障害としての認知機能障害が残るとすれば,これによる逸失利益は約1 兆2,400 億円となる.さらに,厚生労働省から出された「自殺・うつ対策の経済的便益」(2010 年9 月7 日)から,わが国のCO 中毒による死亡や精神神経障害の社会的損失は約
1 兆7,500 億円と算出される.この社会的損失の算出には,うつや不安感などは含めておらず,さらに16 歳未満の小児を対象外としていることから,実際の社会的損失はさらに拡大すると予測される.今回は代表的な神経救急疾患であるCO 中毒の社会的損失を推計したが,今後は各種疾患における社会医学的な検討が必要であろう.
(日職災医誌,60:18─22,2012)
・アマゾンで、一酸化炭素警報器を調べたら、安いので3200円、高いので9000円でした。
・ついでに、熱中症予防のため、WBGTが測れる温度計あるのかなとみてみたら、売ってました。まあ、アマゾンのページで「温度計、熱中症」といれて、で検索してみてくださいな。(アマゾンとのCOIはありません)
WBGTについては↓
以下日記
・本日は5時半過ぎにおきて、お勉強がちょっとできました。10時に家を出て、イオンへ。『メン・イン・ブラック3』を観ました。まあ、それなりにおもしろかったです。(トミー・リー・ジョーンズだいぶん太ってない?)その後、本屋さんへ。本日は、退任祝いでいただいた図書券を持っているので大盤振る舞いで、本を買いました。ほとんどIT関係で、Evernoteやファイスブック、オフィスのマニュアルです。その他の本も目につきましたが、ここは、欲望を抑えました。(気になる本は、題名チェックし、後ほどアマゾンのマーケットプレイスで注文したりして)
・ちょっと遅い昼食は、鎌倉パスタ。つい、この前行ったばかりですが。まあ、おいしいと思うのですが、結構高いですね。ちょっと、お昼ご飯にスパゲティのみで1000円以上は高いかな。あとは、買い物(ビール)の欲望を抑え帰宅です。かえって一服後、洗い物、部屋の掃除。あとは、お勉強です。明日も早くおきれますように。
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・昨日コカインの事を書きましたが、普通の小さな病院にいて、乱用薬物を検出するのは至難の業だと思います。そのために、迅速に乱用薬物を検出するキットがあるそうです。(昔TVの『ER』で、ときどき「尿から薬物が検出されました」という場面があったのですが、どうやって調べているのかなと思ったものです)私が「認識」できたキット(使ったことはありません)は、下の2種類。本当に、ご参考までの紹介です。
1.トライエージDOA
フェンシクリジン類、ベンゾジアゼピン類、コカイン系麻薬、覚せい剤、大麻、モルヒネ系麻薬、バルビツール酸類及び三環系抗うつ剤の検出
メーカーのページ↓
2.インスタントビューM-1
尿中の乱用薬物を6種類測れるそうです。でも、詳細わかりません。どなたか、詳しくご存じの方は教えてください。
ということで、あっさり、「以下日記」
・本日は当直明け。0時前後にコールがありましたが、1時過ぎに寝てからは特に起こされることはありませんでした。7時頃起きて、夜中処置をした患者さんの状態を診にいって、落ち着いておられるのを確認。シャワー浴びて、申し送りをして、水島へ。午前中産業医学科外来。午後は倉敷市役所で公害認定審査会。そして、夕方玉島へもどって、事務作業。帰宅は19時30分前でした。あとは、風呂入って、調べ物して、このブログ書いています。これから、おそい夕食です。すでに、眠い。
・本日のBGMは、ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」その他。ヨケーねむなります。
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(大分前に書いていて、Upするのを忘れていた記事です)
・メトヘモグロビン血症は、薬物中毒や産業中毒でみられる疾患です。まず基本的な事は下のサイトでご覧ください↓
日本救急医学会のwebsiteより
メトヘモグロビン血症
・で、今日の本題。下のようなレポートがありました。やっぱり、コカインはやめようね。↓
Acute Management of Cocaine-Associated Methaemoglobinaemia
Abstract
Methaemoglobinaemia is a potentially life-threatening complication of problem drug use. This is a case report of a 29-year-old man who presented himself cyanosed after a cocaine binge. It highlights the diagnosis and management of this condition from an acute medical perspective.
本文のディスカッション、おもしろいですよ。
ちょっとだけ貼り付け:
Acquired methaemoglobinaemia is a well-recognized though still relatively rare complication of cocaine use. It is attributed to adulterants, cheaper substances that are being mixed with the pure cocaine base to increase the profits from selling the drug.
・以前もこのブログで書きましたが、非合法薬物を売る時質量を水増しするため鉛をまぜてうることがあるそうで、そのため、鉛中毒が多発したことがあるそうな。・・・信頼できるバイヤーから、買いましょうね。(ちがうかーっ!)
・サチュレーション・ギャップという言葉ご存じ?
Methaemoglobin interferes with traditional (not multiwavelength) pulse oximetry. In patients with relatively low methaemoglobin levels this will give falsely low oxygen saturations. Paradoxically, it will also lead to falsely elevated oxygen saturations in the presence of significant concentrations . Arterial blood gasses will often show normal PaO2 levels but falsely low O2 saturations. This difference between the oxygen saturation from the blood gas analysis and the saturation, as measured by the saturation probe, is commonly referred to as the “saturation gap.” It suggests the presence of a haemoglobin derivate that is not transporting oxygen. In the presence of cyanosis, this is highly suggestive of methaemoglobinaemia
・職業性については、Haz-Mapで調べたMethaemoglobinaemia, acute↓(いろんな物質があります)
以下超短日記
・本日は当直です。今のところ平和に済んでいます。なにも起こらないように・・・
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・TVドラマや映画を観ていて、人が倒れている/倒されているのをみて、ちょっとみただけ、ちょっと頸を触っただけで、死んでると判定している場面が時々ありますが、「そんなことなかろー」というのが、私の「ツッコミ」です。以前、頭を銃で撃たれた症例、後頸部をナイフで刺されても殆ど後遺症も残さずに助けられた症例を紹介しました。(と、思う。最近、自分がブログに何書いたか分からなくなってきました)今回のご紹介は、ふるーい文献ですが、テーブルナイフが顔面に10cm突き立っていても助かった症例報告です↓
TABLE KNIFE IN CRANIUM: CRANIECTOMY WITH COMPLETE RECOVERY
・頭を銃でぶち抜かれても、頸にナイフがさされても、あきらめないようにしましょう。
*以前読んだ「本格推理」で、心臓をさされても、犯人をかばうために被害者が歩いて、そして電車のって移動して、死んだというものがありました。それを選者が「ブラボー」って、評価していましたが、ソリャーありえんじゃろう。
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[前置き]
・私、時々HSEという言葉を使っていますが、その筋(労働安全衛生)でつかうときは、イギリス(正確には、Great Britain)の労働安全衛生にかかわる政府機関です。詳しくは↓
イギリスの安全衛生制度の概要
[本題]
・HSEのwebsiteのご紹介です。洗濯・ドライクリーニング業の労働安全衛生について↓
Health and safety in the laundries and dry-cleaning industries
http://www.hse.gov.uk/laundries/index.htm?ebul=gd-laundries
この中で、どのような職業性疾患があるかかかれています。簡単に私の「訳」をつけておきます。
Musculoskeletal injury from manual handling boxes, sacks, wheeled trolleys etc・・・重量物とりあつかいによる筋骨格系の怪我
Work-related upper limb disorders (WRULDs), eg from repetitive sorting/packing work・・・上肢の障害
Noise induced hearing loss from noisy machines, eg cleaning plant, packaging machinery・・・難聴
Respiratory irritation from breathing fumes such as chlorine, hypochlorite, ammonia and sulphur dioxide・・・刺激物による呼吸器系の刺激
Occupational dermatitis from chemical cleaners・・・化学物質による皮膚炎
私は、そのほかにもダニなんかのアレルギー性の気管支喘息もあると思います。(少なくとも、日本では、布団丸洗い業者の職業性喘息が報告されていたと思います)
以下日記
・本日は日食をみたくて5時30分に起きました。で、6時15分過ぎから日食観察。観察用のグラスを病院まで持って行こうとおもっていたら、配偶者が見たがって、家において行きました。7時35分病院着。まだ、日食は終わっていません。当直のIDr.がレントゲンフィルムを2枚重ねて月食見ていたので、私もちょっとだけそれでみました。(よい子はまねしたらだめよ)
・それはさておき、病院にいったら大きな箱がありました。ノートパソコンのプレゼント(私の退職の記念品で、有志の皆様の「募金」で購入されたもの)です。じつは、先日私の慰労会と同時に記念品をおくるということで、お金が集められていました。最初、事務課長に何がほしいと訊かれたので、電気ひげそりか図書券といったら、もっと高価なものが買えるといわれたので、それじゃーレッツノートといったのですが、それは、難しいと。ホンならなにが、よいのか自分でも要求のしようがありませんでした。でも、結局レッツノートが買えたみたいで。おまけに安く買えてお金が余って図書券も追加でもらえました。ああ、とってもうれしい。
・ところで、なぜ「レッツノート」が欲しかったか。別にレッツノートでなくて、ノートパソコンなら何でもよかったのですが、当院のパソコン通になにがよいかきいたら、レッツノートがよいとのことでしたので。私、以前はノートパソコン使っていましたが、結局デスクトップが使い勝手がよくてあまりノートは使わなかったあし、以前は出張にもってもいっていたのですが、最近は貸し出しのPCや、そもそも部屋に備え付けのPCがあるホテルが多いので、運ぶの重いし、ノートを持ち歩かなくてもよいようになっていました。で、わたしよりそれを必要としていた長女にやったりしてました。しかし、嘱託となった今、いろいろな医療機関で仕事をすることになることが予想され、そのためいろんな医学書・参考書が必要になるだろう、それはCDの教科書で持ち歩こうと考えていたし、講義もすることもあろうからパワーポイントもつかうだろうし、ということで、ノート型パソコンを買おうと思っていた次第。でも、プレゼントされてとってもうれしかったです。記念品「募金」をしてくれた皆様、本当にありがとうございました。このパソコン使って、診療や講義に役立てたいと思います。
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・私、2000年6月に100床ちょっとの病院に赴任し、今年の3月31日に退任しました。11年10か月院長の任についていたことになります。別に大きな不祥事があって辞めたたわけではありません。自分からすすんで辞めました。時々、なぜやめたたのか訊かれることがありますし、マネジメントとというか組織運営の一つの参考になるのではないかと思って、私の辞めた理由を書くておきます。
・その前に最低わたしの所属する組織と私のバックグラウンドの説明:私のつとめるところは、生協法人(医療生協)で病院3つと診療所4つ(現在)をもっており、その他歯科診療所や介護事業所もあり、職員数約1000名です。院長になる前は、総合病院/臨床研修病院で主に呼吸器科の診療にあたりながら、「医師委員長」という任についていました。(苦労は多いが、無償)医師委員会というのは、医師の確保、養成、配置、政策を議論するところでその責任者でした。わたしといえば、結構文句の多い若い医者で、さぞや上の先生方や事務幹部はうるさい存在と思われていたでしょう。でも、自分では、いろいろ正論を言っていたつもりです。35歳の時に一度今の病院の院長を打診されましたが、呼吸器診療が大変だということでおことわりしました。つぎに41歳の時に打診があり、このときはお引き受けしました。(それが、「絹の靴下」だったかな・・・わかる人にのみ分かる)
・院長を引き受けた理由はいくつかありますが、大きいのは、あれだけ上部批判(管理運営の問題)をしていたのだから、批判するのみではなく、実際自分が責任を持って管理運営をしないと無責任という思いでした。ここで引き受けなければ、「卑怯者」ですね。
・さて、そういう思いでしたが、当時の理事長や専務にやっても数年ですと言いました。でも、そのあたり曖昧にされたのですね。で、何年かして、代えてほしいと言いましたが、「次がいない」と。わたしの持論は、「次がいない」という言い訳は、駄目なんですが、まあ、人がよい私は、他も大変だなと思ってお引き受け。(そもそも、本当に次がいないなら、私が、ぽっくりと死んだら、次に院長をする人がいないはず。でも、まずそういうことないでしょう。もし、院長をする人が現れなかったら。それはその組織の存在意義がないということです)
・そうこうするうちに、院長は任期制にすべきだと思いだしました。(開業医さんは別ですよ)看護部長や事務長もそうした方がよいとおもいますがそれはおいといて。任期制にするとゴールがみえているし、いやでも辞めないといけないので、真剣に次期院長を育てるはずです。(ドラッカーが言っていたと思いますが、NPOのNo.1の任務は、No.2をそだてること。・・・ちがってたらごめんなさい)院長任期制は、専務や理事長に何回も言ってきたのですが、真剣にとりあげてもらえませんでした。
・さて、前置きがながくなりました。私が辞めた理由は、いろいろありますが、大きく次の三つです。
①院長の任期が長すぎる
②他にしたいことがある
③疲れた
ということで、以下、ご説明。
・①の任期が長いというのは、私は、院長は1期4~5年で2期までと思っています。長くする弊害は、いろいろありますが、いちばん問題と思うのは、「仲良しグループ」「イエスマン」をつくってしまい、視点が決まってしまうから。逆に、異なる意見を持つ人は、排除されてしまうから、です。ほかにも、疲弊する、モチベーションがさがるという弊害があると思います。長くしても平気という院長先生もおられるでしょうが、本当に、周りの人は、それで「幸せ」かな?
②他にしたいことがある:これは、私は、労働衛生・産業医学がしたかったのです。でも、院長しているとそれに集中できず、どうしても片手間になってしまいます。元理事長が私に言った一言は、忘れません。(ここで、恨みをはらします、卑怯だけど)「産業医学なんて、院長していてもできるでしょう」許せん一言でした。
悲しかったこと(辞める一つの引き金です):わたし、過労死の意見書を10件以上書いています。この意見書書くのは命を削るような思いでかいています。あるとき弁護士さんから、病院へfaxで、裁判で過労死が認められたという連絡が届きました。ヤッター、と私は小躍りしましたが、ふと気がつくと、周りには私と一緒に喜んでくれる人は一人もいなかった。私一人で、この問題に取り組んでいたのですね。一緒に怒り、喜び、悲しむ、そういったチームができていなかったのです。これは、べつに上層部のみを責めるわけではありません、チームを作らなかったのは、私にも責任がありますが。でも、人のよい私は、そのような不採算なチームをようつくりませんでしたわ。(労災職業病に取り組むなんて、病院は不採算もよいところですよ)
院長は、孤独だと思います。ともに、喜び、泣き、怒る、そいういった仲間、チームを作るのが必要では?
③疲れた:これは、まさしくその通り。外来して、入院患者もって、当直して、会議がいっぱいあって、医療事故に対応して、職員のトラブルも対応し、経営に悩み・・・当直はなく、外来も少なく、入院患者も持たないか、ごく少ない、そうしたら、わたしの「院長寿命」ももう少し伸びていたでしょう。(私は、一度メンタルヘルスが危ないと2ヶ月休んだことがあります。あと、頸椎椎間板ヘルニアの手術で、2ヶ月休んだことがありますが)うちの企業文化として、医師が足りないから、院長も外来、入院、当直を、ですね。院長に管理業務を保障(この漢字でよいのですかね?)しようという観点は非常に乏しい。(ex.患者数が少々減ってもよいから外来を少なくするとか入院患者をもたせないとか)あと、ゴールがない仕事ですね。診療報酬が改悪された。それへの対応を考え、ちょっと経営がよくなったら、また診療報酬が悪くなる。診療報酬の問題のみでなく、この課題をクリアしたら、次の課題。まるで、ゴールが「逃げ水」みたいで...ということで、疲れました。
・まあ、いろいろ書きました。私の愚痴のようですが、その中にもマネジメントのヒントはあるのではないかと思いますが、いかがでしょう?私とすれば、約12年間院長職をして、少しはマネジメントというのが分かった気がします。この経験を、何か他の方々に生かしてもらえないかと思う次第です。
・そうそう今の私ですが、嘱託医となり月曜日から木曜日まで、週に37.5時間働いています。(この勤務時間は常勤と同じ)外来ばかりです。それに、月3,4回当直をしています。週休3日のはずですが、なんかしてますね。とりあえず、4月はいけていなかったら学会いっていました。また、6月も学会あります。完全に週休3日となるのは、少ないというか、まだ、ありません。
・長い文章を読んでいただき、ありがとうございました。
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・現在、ぼちぼちと熱中症のお勉強をしています。今のところ、日本医師会雑誌2012年5月1日発行 第141巻・第2号がとても参考になるなと思っています。本日は、以下のような文献を読みました。これによると、高齢者の熱中症の身体所見では、腋窩の乾燥の特異度が高いそうです。次に、爪圧迫を圧迫して色がもとにもどる時間をみる毛細血管再充満時間:capillary refill timeの特異度が高いそうです↓
Physical Signs of Dehydration in the Elderly
(Intern Med 51: 1207-1210, 2012)
Abstract
Objective: Dehydration is a common condition and frequent cause of hospitalization in older people, despite the caregiver’s high attention in attempt to avoid its occurrence. In this study, various physical signs were examined as clinical signs of dehydration in elderly.
Methods: A prospective observational study was conducted in an acute care teaching hospital. Consecutive elderly patients who were admitted to the Department of Medicine were evaluated. Dehydration was defined as a calculated serum osmolality above 295mOsm/L. The patients diagnosed as dehydrated or not dehydrated were observed for physical signs of dehydration. Data of blood and urine chemistry analysis were also compared between the two groups.
Results: A total of 27 elderly patients admitted with acute medical conditions were included in this study.
For the physical signs, dry axilla had moderate sensitivity (44%) and excellent specificity (89%) to detect dehydration.
Sunken eyes and delayed capillary refill time also showed relatively good specificity (83%). For
laboratory data, the mean concentrations of serum sodium of the dehydrated group (146 mEq/L) was significantly higher (p<0.01) than those of the non-dehydrated group (134 mEq/L).
Conclusion: Physical signs of dehydration in elderly showed relatively good specificity but poor sensitivity.The evaluation of the axillary moisture could help assess dehydration as well as laboratory data analysis such as serum sodium concentration.
・これからは、脇を気をつけて診るようにしましょう.
以下日記
・昨日17時30分から本日9時まで当直。入院が3件ありましたが、幸いなことにCPAの搬入はなく、夜中も最終は1時にコールがあり、あとは7時過ぎにおこされただけで、一応まずまずの当直でした。9時に朝礼で報告を終え、シャワーを浴びて、水島の病院を出て、イオンへ。本日は、MOVVIXでジョニー・デップの『ダーク・シャドウ』を観ました。まあ、こんなものかと言う感じ。1970年代のアメリカの文化を理解しておれば、
もっと楽しめたと思います。その後、イオンでお買い物。(ノンアルコールビールと外国のビールと倉敷ビール)そして、『鎌倉パスタ』でランチ。ここの麺の食感好きかも。それから、お土産にミスタードーナツでドーナツ購入(ムービックスのチケット見せたら10個までドーナツはどれも100円)で、それから帰宅です。帰宅は、15時30分。それから一服してビールタイムです。本日は、ドイツビールのダス・エヒテとホルツァー・ビアー。それで、もうフニャフニャです。
・鎌倉パスタを出たとき、ちょうど隣のお店から、おおきなベビーカーをおしたお母さんと女の子が出てきました。ベビーカーには、小学3,4年くらいの女の子。よく見るとベビーカーの側面に病院で見慣れた人工呼吸器、後方にバッテリーらしきものが乗っていました。ベビーカーに乗っている女の子は、人工呼吸をしていて全介助状態のようでした。(一瞬のすれ違いで、みたのみですので、正確にはわかりませんが)まず、最初に思ったこと。人工呼吸器がここまで小さくなったので、出かけられたんだと。これを開発した人・企業ありがとう、ということでした。次に思ったこと。こういう障害をもったお子さんを人の多いところに連れてきているお母さん、いろんな障壁があったろうになあ。でも、そういったバリアーがちょっとずつ低くなっているんだろうなぁ。また、一緒にいた妹とおぼしき女の子。お姉ちゃん(?)のこのような状態をみていたら、障害を持った人には優しくなれるだろうな...そんなことを思いました。また、帰り運転しながら、あの女の子胃瘻もたぶんしていただろうな、いま、胃瘻をすることの是非が議論されているが、お母さんはどんな思いできいているのだろうか?また、子供の胃瘻の場合高齢者と違ったいろんな問題があるだろうな。人工呼吸や胃瘻で子供さんが生存できていることは、親御さんにとっては、とってもうれしいことだろうが、本人はどうなんだろうか???そんなことを運転しながら考えました。
・時々、大阪なんかの大都会にいくと電動車いすに乗って人工呼吸をされている人をみかけます。そこまで行かなくても、新幹線なんかでも、よくみると気管に小さな穴を開けてチューブをとおして酸素を吸っている人も見かけます。技術の発達が、障害を持った人の生前のみでなく、生活の質をあげているのは確かだなあと思います。しかし、経済的な問題で、そのような技術の恩恵を受けられない人もいるし、その他さまざまな理由で、障害を持った人が、外に出かけるのはまだまだそう多くないのでしょう。
・がんばれという言葉極力使わないようにしているのですが、40年以上使ってきたと思うので、ふと、出てきます。お母さん、がんばって。
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・HSEに木工業woodworkingの労働安全衛生のサイトがありました。
Health and safety in the woodworking industry
このサイトのページいろいろ興味深いものがありました。たとえば、リーフレットで↓
Wood dust: hazards and precautions
・例えば、木材の粉塵の健康影響は、
● skin disorders;
● obstruction in the nose, and
rhinitis
●asthma
●a rare type of nasal cancer.
と書かれています。
で、労働安全衛生の安全のほうですが、
Fire/explosion
とあります。木材粉塵で爆発することがあるんですね。これは、知っている人はしっている粉塵爆発というものですね。
この記事読んで、すぐゴルゴ13を思い出しました。(穀物相場の操作のため、小麦のはいった大きなサイロに弾を一発撃ち込んで大爆発をさせた)
本日は、当直なので、まじめな記事はここまで。
以下日記
・本日午前中は岡山市のシネマクレールで『ベニスに死す』をみてきました。感想は、「なんじゃこれー」でした。細かいところは、いろいろ面白いところもあったのですが、最後の感想がこれです。「第二芸術論」を思い出しました。映画と直接関係ないですけどね。(ただーし、わたし、きちんと第二芸術論の原著を読んでいるわけではありません。この文章書きながら、読んでみようかなとおもいました)
・あと、帰宅。駅から家まで歩いたら汗だくになったので、シャワーあびて、WILKINSONのジンジャエールのんで、お昼寝。17時30分から水島で当直です。さっそく、救急車一台来て入院です。現在、ちょっと落ち着いており、このブログを病院でかいています。これから、病棟を巡回いたします。みなさま、何事もないように、水島に「念」をおくってくださいね。
参考
http://www.kagu-info.jp/
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・私は、アルコール類が好きですが、全然つよくありません。それが、とっても残念。それはさておき、ハーフ・アンド・ハーフというのは、スタウトと普通のビール(まあ、普通のビールといえば、ラガーでしょうか)を半々に混ぜた物と思っていました。でも、飲み物二種類を半々に混ぜたら、ハーフ・アンド・ハーフなんですってね。英語のWikipediaをご覧ください↓
Half and half
・ところで、今回何故こんなことを書いたかと言いますと、NEJMのIMAGES IN CLINICAL MEDICINEに以下の様な論文があったからです。一目見たら忘れない発疹ですね。日本語では、「半々水疱」とでも訳しますか?
“Half-Half” Blisters
・上記疾患は、subcorneal pustular dermatosis、日本語では、角層下膿疱症といわれるものだそうです。医学書院医学大辞典の説明は↓
主として体幹、腋窩、鼠径部などに環状、連圏状に弛緩性膿疱を生じる稀な疾患で、中年女性に多い。組織学的に角層下膿疱を認め、IgA型骨髄腫・高IgA血症を伴うことがあるが、原因は不明である。膿疱性乾癬、疱疹状皮膚炎(デューリング疱疹状皮膚炎)、落葉状天疱瘡などとの鑑別が必要であるが、近年IgA抗表皮細胞膜自己抗体を示すIgA天疱瘡との関連が問題となっている。ジアフェニルスルホン(DDS)ないしビタミンA誘導体の内服が有効であるが、難治である。(後略)
・ついでに、Medscape REFERENCEの説明↓
subcorneal pustular dermatosis
・稀な物だそうですが、こういう水疱をみたら、IgAを測っておかないといけませんね。(当然皮膚科紹介となるでしょうが)
・たまたま見つけた、ビールのサイト↓
黒ビール専門サイト
以下ちょっと日記
・本日は、燃えるゴミを出して、7時40分病院着。いつものように事務作業し、8時30分より外来。ゆっくりできました。昼からは、救急当番と、労働安全衛生委員会。その後、事務作業。(主にVDT健診の整理)18時20分に病院出て、かえりに出していたクリーニングうけとって19時帰宅です。風呂入って、夕食。ビール飲みたかったけど、我慢。明日当直だからあすも飲めません。土曜日やっとアルコールを飲むことになるでしょうから、1週間ちかく我慢したことになりますね。もう、体がしんどいので、寝て、早起きします。
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