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2007.03.25 22:26 |  趣味  |  のりのり  | 推薦数 : 0

妄想ドラマ 「墜ちる」 第2回

では、妄想医療ドラマ「墜ちる」第2回ですわ。
設定に無理があったり、医学的な誤りがあればご指摘くださいませ。テーブルデスのシーンとかわたしにはよくわからなくて。

*************************

老人病院の医局の朝。ジョーはプラスチックの食器に盛り付けられた質素な朝食をとっている。入院患者の給食のようだ。
医局の雑誌だなには日本内科学会誌や内科の商業誌、老人医療の商業誌などが並んでいる。日本医事新報を手にとるジョー。後ろのほうの、求人のページを見ている。求縁のページを見てくすっと苦笑いをする。
医局の秘書らしいおばさんがやってきて「お疲れ様でした」とジョーに書類を渡している。サインするジョー。

どこかの墓地。
お彼岸なので、いつもより手向けられている花が多い。ただし、平日の日中なので、人気はない。
ある墓に花を手向け、おまいりをするジョー。涙が一筋、頬を伝う。ペタリと座り込み、墓石の元で号泣する。

町を歩くジョー。果物やの店先でいちごを手に取り、買い求める。町を歩きながら、洗っていないいちごを一粒ほおばる。

病院の手術室ラウンジ。友介が他科の医者らしい男と話をしている。
「ジョー、帰ってきたんだって?」
「うん」
「おまえんとこにいるって聞いたけど、今、なにやってるの?医局辞めちゃったんだろ?」
「ああ。医局長はいつでも帰って来い、って言ってるんだけど、今はまだそんな気になれないって。当直バイトをしてるよ」
「やっぱ、リナちゃんのことがあるもんな。衝撃的だったよ。しばらくの間、ディプリパンのシリンジ見るたびに、オレもウツになりそうだったよ。リナちゃんの学年ってさ、すごく死んでるよね」
「そうだよね。学生のときに3人、卒業した年に2人、それからリナちゃん。あの学年さ、女の子の自殺率、10%超えてるんだよね。自分の知ってる人が何人か死んでると、ハードルが低くなっちゃうのかな。その点、僕たちの学年はしぶといよね。みんな、生きてる。ジョーが脱落したらどうしよう、って一瞬思ったけど、ちゃんと帰ってきて、曲がりなりにも仕事をしてる」
「麻酔科さ、医局としては、ジョーなんて喉から手なんじゃない?この春だって、結構やめんだろ?」
「うん。僕はこの病院残留で、良かったんだか、良くなかったんだか、ってところ。4月からが本当に心配。今の5人8列から、4人8列はきつい。ヘルツとか、どこかの科の喉頭全摘とか入ると、完全に1人とられるのに。なのに、4月から救命士の実習も受けなきゃならないみたいなんだ。○○病院が麻酔科とんだから、そのあおり」
「院長、わかってないよな。かぼちゃ頭だもんな」
「昔の外科医者だもん、しょうがないよ」
「いつかの歓迎会か何かで、麻酔科部長に真顔で言ってたの、忘れられないよ。”わしが若い頃は、麻酔は技師にさせていて、結構うまかったんだ”って。○○センセイ、”はあ、そうですか?昭和のいつの話ですか?”って表情変えずに返事してんの。オトナだ、と思った」
「僕、ママさん麻酔頼む提案しようかと思ってる。部長もムリのきかない歳になってるし、ペインの患者は増えてるしね」

友介のマンションに戻ってきたジョー。いちごを洗い、冷蔵庫に入れる。テーブルに置手紙「冷蔵庫にいちごあります」
少々の荷物を持ってマンションを出るジョー。

夕方の老人病院。昨日とは違う病院である。医局で秘書が入れたお茶飲んでいるジョー。「もう少しでセンセイ来ますから」と秘書。
ジョーはバッグからLiSAを取り出し、読み始める。
「こんにちわ」とさわやかな雰囲気の30代後半くらいの医者が入ってくる。
「あれ、ジョー君じゃない?」
「はい、○○センセイですよね。おひさしぶりです」
「いやあ、なんていうかこんなところで再開するとはね。」
「センセイ、今、ここにお勤めですか?」
「そうだよ。メスを置いて、早半年。ジョー君はいつ日本に戻ってきたの?」
「今月に入ってです」
「懐かしいね。じゃあ、これから病棟を案内する。今日は、問題になりそうな人はいないはずだから」
廊下を歩きながら、会話が弾む。
「ここが、医療の病棟。なんと、この病院でも、レスピレーターが二人ついているんだよ」
ナースステーションでカルテを広げながら、次々とプレゼンがされていく。
「なんかね、最近は具合が悪くなって総合病院にお願いしようとしても、”ベッドがいっぱいだから、そちらでなんとか”なんて断られちゃうことが多くてね、結構ガチで治療になる場合も増えてるんだな」
次の二人が行った病棟は介護病床のようである。経管栄養の老人がうつろな表情で寝ている。
「ここはそれでもお世話料が高いから、まあ、床ずれとかはあんましない。僕が来てから、PEGが増えたってナースに言われる。僕はあんまし好きじゃないんだけど、ほかの医者から頼まれちゃうんだな。僕も一応この病院では新入りだから、はじめ”はいはい”って返事をしてたら、今やすっかり、IVHとPEG担当だよ」

当直室でLiSAを読んでいるジョー。思いついたように病棟に戻り、患者のカルテを読む。レスピレーターがついている患者のカルテのようだ。
当直室に戻り、当直室備え付け?の漫画雑誌を読んでいるジョー。
当直室のベッドで眠っているジョー。安らかで無防備な寝顔である。

@@総合病院のICU。患者のベッドサイドで何人かの医者が協議をしている。
ベッドごと手術室へ向かう。
手術開始。心臓の緊急手術のようである。麻酔医は友介。てきぱきとナースに指示を出している。

モニターがVTになった。直接心マ、カウンターショック、心マ、カウンターショックを何回か繰り返す。波形は戻らない。術者が「じゃあ、友介センセイ、今の時間で」
手術室の時計は午前3時である。
麻酔医室でコーヒーを飲む友介。疲れ切った顔をしている。

朝、友介のマンションに戻ってきたジョー。テーブルの上には昨日の書置きがそのままになっている。
冷蔵庫を開けると、いちごが冷えている。いちごを取り出し、一粒食べるジョー。

<タイトルバックで回想シーン>
新聞のタイトル「○○大学で麻酔ミス、患者死亡」。医局で泣くリナ(内山理名)を慰めるジョー。朝、出勤してこないリナ。合鍵でリナのマンションに入るジョー。ベッドでリナが眠っている。リナには点滴がつながっていて、病院から持ち出されたらしいシリンジポンプがある。ジョーはリナが息をしてるか、心拍があるかを確認しようとするが、その頬に自分の頬が触れ、はっとする。どこかへ電話をしているジョー。リナのお葬式
激昂したリナの父親らしい男がジョーをののしっている。耐えるジョー。

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2007.03.19 00:00 |  趣味  |  のりのり  | 推薦数 : 1

妄想ドラマ 「墜ちる」 第1回

では、妄想ドラマ 「墜ちる」 第1回ですわよん。不定期にアップいたしますので、今後どうなるかは未定です。

はじめに : 出演者はイメージです。のりのりは麻酔科医でないので設定にうそが出てきてしまいます。医学的な間違えはご指摘くださいませ。

 ************************

成田空港。バックパッカーのような格好をしたジョー(オダギリジョー)が歩いている。どこか海外から帰ってきたようだ。
ジョーが電話をしている。
ジョーが京成スカイライナーに乗っている。

下町の私立の養護施設。ジョーを迎える園長夫妻。こどもたちがジョー兄ちゃん、と寄ってくる。
園の応接室。園での行事の写真が貼られている。
夜、二段ベッドで寝るジョー。
翌朝、園長先生がジョーに預かっていたものを確認しながら渡す。貯金通帳と印鑑。卒業証書。医師免許証。「本や衣類は、落ち着き先が決まったら、頂きにきます」とジョー。

デザイナーズマンション(表現古!)。ジョーを迎える友介(伊勢谷友介)。このマンションは建築家である友介の兄の設計である。打ちっぱなしにコルクタイルのおしゃれな部屋に友介は住んでいる。お約束のように名作椅子もある。
「友介の部屋っていつもすごいよね。ドラマのようだ」とジョー。
「兄貴から頼まれて住んでるんだけど、フツーの部屋にあこがれるときがあるよ」と友介。
友介の本棚。どうやら友介は麻酔科医のようである。
ミーレの冷蔵庫を開けて、ミネラルウォーターをグラスに注ぎ、ジョーに勧める友介。

夜、友介のベッド。キングサイズなので、二人で寝てもそれほど窮屈ではないはずであるが、寝ているのは友介だけである。ジョーはソファで毛布をかぶって寝ている。

朝、友介がコーヒーをいれている。コーヒーとトーストの朝食。「じゃあ、」と友介は出勤していく。

ドコモショップで携帯電話を購入するジョー。秋葉原でパソコンを購入するジョー。丸善かどこかの医学書のコーナーで立ち読みをするジョー。友介の部屋に戻り、パソコンの設定をするジョー。「これで社会復帰だ」とつぶやく。
パソコン画面でスポットバイトの検索をしているジョー。なにやら入力をしている。
友介の本棚の前に立ち、背表紙をじっと眺めているジョー。商業誌の最新号を取り出し、ソファの上で読む。

<友介は僕の大切な友人だ。しばらく自分の部屋にいてもいい、と言ってくれた。友介は僕の憧れだ。僕は彼に嫉妬をすることすらできない>

@@総合病院の手術室ラウンジ。時計は午後3時。友介がプラスチックの容器に入った粗末な配達弁当を食べている。つけっぱなしのテレビを見ているスタッフはいない。術者用の手術下着を着た医者がビニールレザーのソファの上で居眠りをしながらお腹をかいている。
「3番入ります」のアナウンスがラウンジに響く。友介は弁当の残りをがーっと食べて、ミネラルウォーターを飲んで、ラウンジを出て行く。
3番手術室。患者はまだ来ない。友介とオペナースが麻酔器や輸液の最終チェックをしている。

麻酔の導入が始まる。友介の指示で薬剤をIVするナース。友介が手際よく挿管し、麻酔器につないでいく。

手術が始まっている。時々術野を見る友介。「7番入室しました」のアナウンスが響く。友介は7番の部屋へ。

<タイトルバックは回想シーン> 
大学病院の手術室。きびきびと働くジョー。オーベンとジョーは心外科の手術の麻酔をしている。
ちょっと場末感のあるどこかの病院の手術室。子供の麻酔をかけているジョー。
大病院のICU。術後患者の輸血バッグを確認しているジョー。

(第1話おわり)

 

 

 

 

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