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原著は今は亡き加藤久美子せんせいによります。今のわたしにとって、これを作るには時間と心のゆとりがありません。でも、毎年今の季節になると、作りたくなってレシピノートを開きます。ノートを開くときは、「黙祷」という気分になります。
原著はもう絶版です。原著をそのままというわけにはいかないので、わたしがつくるリライト版をご紹介します。
クリの配合はおおむね原著のままです(原著ではキルシュでなくマラスキーノを使っています)。パイ生地は本来の加藤せんせいオリジナルのパータフォンセはちょっとむずかしいので、わたしは市販のパイシートで代用していました。
原著で使用しているチェリーのシロップ煮はきちんとシロップで煮て、最後にマラスキーノをほんのちょっぴり加えたもので、わたしが先々週に書いたチェリージャムの原著です。おいしいお酒がすきなわたしは、お酒どぼどぼのコンポートや、場合によってはオー・ド・ヴィーに漬け込んだチェリーを使っていました。市販の缶詰では絶対においしくできないところがなかなかくやしいですのよ。
★用意するもの
(わたしは長径12cmの楕円のセルクルで作っていました。これだと、ちょっとクリが余るので、余ったパイシートとテキトーに一口菓子にします)
おいしいチェリー加工品(シロップ煮でも洋酒漬けでも)
市販のパイシート
卵黄 1個分 + グラニュー糖 10g
溶かしバター(無塩) 30g
チョコレート 50g
キルシュ 5ml
薄力粉 10g + アーモンドプードル 40g
卵白 1個分 + グラニュー糖 20g
粉砂糖
★作り方
1.卵黄とグラニュー糖はよくすり混ぜ、溶かしバターを加える。
2.チョコレートは5~10mm角にきざみ、ざっと湯せんにかけて角を溶かし、1に加えて混ぜ、最後にキルシュを合わせる。
3.薄力粉とアーモンドプードルを合わせ、2にふるい入れる。
4.卵白にグラニュー糖を少しずつ合わせながら9分立てのメレンゲにし、3とさっくり合わせる。
5.セルクルの内側にバター(分量外)を塗り、オーブンシートの上にセルクルを載せ、パイ生地をしきこむ。はみ出た分は麺棒で落とす。
6.パイ生地の上にチェリーを並べ、4を流し込み、ナイフで表面を均す。
7.粉砂糖を茶漉しに入れ、6の表面にたっぷりかける。
8.180℃のオーブンで35分間焼いて出来上がり。
★良いところ
心が豊かになるお味です。おいしいとはこういうことか、と。
★悪いところ
チョコレートの品質が出来上がりに直結するので、バローナのピュア・カライブ級のチョコレートが必要です。
出来上がりを切り分けるのがちょっと難しいです。
★このレシピから
わたしはこのレシピからヒントを得て、これよりはもうちょっと簡単にできる焼き菓子を作るようになりました。これは次回にご紹介しますわ。
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