| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
| 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
| 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
| 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
| 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
では、妄想医療ドラマ「墜ちる」第2回ですわ。
設定に無理があったり、医学的な誤りがあればご指摘くださいませ。テーブルデスのシーンとかわたしにはよくわからなくて。
*************************
老人病院の医局の朝。ジョーはプラスチックの食器に盛り付けられた質素な朝食をとっている。入院患者の給食のようだ。
医局の雑誌だなには日本内科学会誌や内科の商業誌、老人医療の商業誌などが並んでいる。日本医事新報を手にとるジョー。後ろのほうの、求人のページを見ている。求縁のページを見てくすっと苦笑いをする。
医局の秘書らしいおばさんがやってきて「お疲れ様でした」とジョーに書類を渡している。サインするジョー。
どこかの墓地。
お彼岸なので、いつもより手向けられている花が多い。ただし、平日の日中なので、人気はない。
ある墓に花を手向け、おまいりをするジョー。涙が一筋、頬を伝う。ペタリと座り込み、墓石の元で号泣する。
町を歩くジョー。果物やの店先でいちごを手に取り、買い求める。町を歩きながら、洗っていないいちごを一粒ほおばる。
病院の手術室ラウンジ。友介が他科の医者らしい男と話をしている。
「ジョー、帰ってきたんだって?」
「うん」
「おまえんとこにいるって聞いたけど、今、なにやってるの?医局辞めちゃったんだろ?」
「ああ。医局長はいつでも帰って来い、って言ってるんだけど、今はまだそんな気になれないって。当直バイトをしてるよ」
「やっぱ、リナちゃんのことがあるもんな。衝撃的だったよ。しばらくの間、ディプリパンのシリンジ見るたびに、オレもウツになりそうだったよ。リナちゃんの学年ってさ、すごく死んでるよね」
「そうだよね。学生のときに3人、卒業した年に2人、それからリナちゃん。あの学年さ、女の子の自殺率、10%超えてるんだよね。自分の知ってる人が何人か死んでると、ハードルが低くなっちゃうのかな。その点、僕たちの学年はしぶといよね。みんな、生きてる。ジョーが脱落したらどうしよう、って一瞬思ったけど、ちゃんと帰ってきて、曲がりなりにも仕事をしてる」
「麻酔科さ、医局としては、ジョーなんて喉から手なんじゃない?この春だって、結構やめんだろ?」
「うん。僕はこの病院残留で、良かったんだか、良くなかったんだか、ってところ。4月からが本当に心配。今の5人8列から、4人8列はきつい。ヘルツとか、どこかの科の喉頭全摘とか入ると、完全に1人とられるのに。なのに、4月から救命士の実習も受けなきゃならないみたいなんだ。○○病院が麻酔科とんだから、そのあおり」
「院長、わかってないよな。かぼちゃ頭だもんな」
「昔の外科医者だもん、しょうがないよ」
「いつかの歓迎会か何かで、麻酔科部長に真顔で言ってたの、忘れられないよ。”わしが若い頃は、麻酔は技師にさせていて、結構うまかったんだ”って。○○センセイ、”はあ、そうですか?昭和のいつの話ですか?”って表情変えずに返事してんの。オトナだ、と思った」
「僕、ママさん麻酔頼む提案しようかと思ってる。部長もムリのきかない歳になってるし、ペインの患者は増えてるしね」
友介のマンションに戻ってきたジョー。いちごを洗い、冷蔵庫に入れる。テーブルに置手紙「冷蔵庫にいちごあります」
少々の荷物を持ってマンションを出るジョー。
夕方の老人病院。昨日とは違う病院である。医局で秘書が入れたお茶飲んでいるジョー。「もう少しでセンセイ来ますから」と秘書。
ジョーはバッグからLiSAを取り出し、読み始める。
「こんにちわ」とさわやかな雰囲気の30代後半くらいの医者が入ってくる。
「あれ、ジョー君じゃない?」
「はい、○○センセイですよね。おひさしぶりです」
「いやあ、なんていうかこんなところで再開するとはね。」
「センセイ、今、ここにお勤めですか?」
「そうだよ。メスを置いて、早半年。ジョー君はいつ日本に戻ってきたの?」
「今月に入ってです」
「懐かしいね。じゃあ、これから病棟を案内する。今日は、問題になりそうな人はいないはずだから」
廊下を歩きながら、会話が弾む。
「ここが、医療の病棟。なんと、この病院でも、レスピレーターが二人ついているんだよ」
ナースステーションでカルテを広げながら、次々とプレゼンがされていく。
「なんかね、最近は具合が悪くなって総合病院にお願いしようとしても、”ベッドがいっぱいだから、そちらでなんとか”なんて断られちゃうことが多くてね、結構ガチで治療になる場合も増えてるんだな」
次の二人が行った病棟は介護病床のようである。経管栄養の老人がうつろな表情で寝ている。
「ここはそれでもお世話料が高いから、まあ、床ずれとかはあんましない。僕が来てから、PEGが増えたってナースに言われる。僕はあんまし好きじゃないんだけど、ほかの医者から頼まれちゃうんだな。僕も一応この病院では新入りだから、はじめ”はいはい”って返事をしてたら、今やすっかり、IVHとPEG担当だよ」
当直室でLiSAを読んでいるジョー。思いついたように病棟に戻り、患者のカルテを読む。レスピレーターがついている患者のカルテのようだ。
当直室に戻り、当直室備え付け?の漫画雑誌を読んでいるジョー。
当直室のベッドで眠っているジョー。安らかで無防備な寝顔である。
@@総合病院のICU。患者のベッドサイドで何人かの医者が協議をしている。
ベッドごと手術室へ向かう。
手術開始。心臓の緊急手術のようである。麻酔医は友介。てきぱきとナースに指示を出している。
モニターがVTになった。直接心マ、カウンターショック、心マ、カウンターショックを何回か繰り返す。波形は戻らない。術者が「じゃあ、友介センセイ、今の時間で」
手術室の時計は午前3時である。
麻酔医室でコーヒーを飲む友介。疲れ切った顔をしている。
朝、友介のマンションに戻ってきたジョー。テーブルの上には昨日の書置きがそのままになっている。
冷蔵庫を開けると、いちごが冷えている。いちごを取り出し、一粒食べるジョー。
<タイトルバックで回想シーン>
新聞のタイトル「○○大学で麻酔ミス、患者死亡」。医局で泣くリナ(内山理名)を慰めるジョー。朝、出勤してこないリナ。合鍵でリナのマンションに入るジョー。ベッドでリナが眠っている。リナには点滴がつながっていて、病院から持ち出されたらしいシリンジポンプがある。ジョーはリナが息をしてるか、心拍があるかを確認しようとするが、その頬に自分の頬が触れ、はっとする。どこかへ電話をしているジョー。リナのお葬式
激昂したリナの父親らしい男がジョーをののしっている。耐えるジョー。
コメント
コメントはまだありません。
コメントを書く