最近発売された糖尿病治療薬
消化管ホルモンであるインクレチンは血糖値と無関係にインスリン分泌を促す
インクレチンを分解するのがDPP-4
DPP-4阻害剤を投与すればインクレチン分解が阻害されインスリン分泌が促進される
のは、ご存知でしょう
発売前からの説明ではて「低血糖はない」「治験では一例もない」といううたい文句であったが
発売4ヶ月以上過ぎて、処置を要する「重篤低血糖」症例が28例
母集団が分からないのでそれほどの割合ではないと思うが報告例としては多すぎるのでは
では、問題点は
治験の段階で「低血糖は一例もなかった」つまり低血糖症例は人為的に除いたことが大いに示唆される
承認するにあたっての官僚の不作為の関与つまりあまりにもデータが良すぎるのに「データの取捨選択が行われているのではと考えなかった」責任
あるいは「データの改竄がないから採用」という論理に付随する何らかの金員の提供 いまどきこれはないかもしれないが
いずれにしても製薬会社と厚生労働省の何らかの責任がかかわってくる問題であり 後だしの製薬会社は有利に働くことは否めない
二人が新規入院していた 二人とも同年代
一人は海水浴で流されそうになった子供を助けようとしたおぼれた父親
もう一人は逮捕暦10数回とのたまう眠剤多量服用者
一人はCPAから一時蘇生されるも厳しい状態で家族の見守り中
もう一人はラリッタ状態からさめて点滴引き抜いて裸足で歩き回り退院許可したら、何が気に入らないのか暴れ始め4階から飛び降りる寸前で何とか引き止める 当然PDへ連絡
その間に一人は心停止となり再度CPR
人間は生まれながらにして性善なのか性悪なのか
そのハザマで診療をしていると一週間分働いたかのように疲れが出てきた
前回、冤罪のことを書いたが佐藤医師が
弁護医師による医療訴訟とリスクマネージメント田邉昇著を薦めていた
通常こんな本には飛びつかないのだが、昨今の医療事情や医療訴訟の不埒な判決もあり衝動買いした
一般的な医療訴訟の本は、原告側弁護士(患者側)が法外な賠償請求するといった筋書きが多い
なんせ賠償請求額が多いほど多額の勝訴報酬ではない裁判準備金として患者家族に請求され
弁護士の収入となるのだから勝つに越したことはないが実際として負けようが準備金はもらっているから
原告弁護士はあまり痛くないのか
この本は:弁護医師TM(証票登録されている!)医師でもあり弁護士でもある筆者が
被告側弁護士(医師である自分側ということ)の立場で執筆したもので
最高裁判決が司法上の最高判例ではあるものの裁判官によっては、こじ付け判決も多く
かつて見聞きした判例も多く紹介されており 読みやすくそれほど難い読み物でもない
発行は2008年5月 当然 佐藤医師の判決は載っていない
世はやはり リスクマネジメントの時代
KY(空気、読めない)ではなく本来の産業衛生用語
KYT 危険 予知 トレーニングは必要だ
私も転職組みですが 来月、ある医師が転職します
当院は公立病院ではありませんので後ろ髪引かれるものはなさそう
ただどんなヒトであろうが一人抜けると外来、当直その他でしわ寄せがくる
どんなヒトであろうが・・・
4時55分になると帰り支度
それ以降は連絡がとれない
急性期の治療をやりたいという割には連絡もつかず
病院PHSも通じない 携帯も通じない
あとは当番医に丸投げ その指示が気に入らないと怒る
カンファレンスには全く参加せず
カンファレンス日には4時半にご帰宅
看護婦には影で いっつも教科書どおりといわれ
気に入らない病棟は回診もせず
患者から主治医変われと言われたこともある
それでも急性期の治療がしたいそうだ
ある腹部大動脈瘤の切迫破裂の患者がいた
他院の血管外科にコンサルトしたら明日外来へといわれたら
そのとおりにした・・マジかよ
慌てたのは当直の先生
夜中に急変したらそれこそ大変
即、別の病院の血管外科へ転送するように一言
彼の外来日は3診あり 他の二人は比較的患者が滞る
しかし彼はすぐ医局に戻り暇そうにしている
急性期の治療がしたいそうだ
あのヒトは・・といわれるようないろんな医者を見てきたが
それなりに一生懸命やっているのに空回りしていたり
宗教的理由で安息日には回診しないことがあったり
そういう人はいたが
急性期やりたいんですといって連絡取れない医者はあんまり見たことない
今度は大きな病院に行くそうです
急性期の治療をせいぜいがんばってください
九世紀の治療でなく!
彼の机の上には数多の診療マニュアルが山積みされている
教科書通りではありません
マニュアルどおりです
そんなヒトでも抜けると我々にはシワ寄せが来る
いても迷惑 いなくてもシワ寄せ
はーっとため息がでた
また当直増えるのか・・・
17:03今、ご帰宅です
今週は医局の送別会と説明会と飲みが連日続いた
その翌日の夜、右足親指になんとなーく違和感が
そして朝、痛いぞー
これは痛風発作でないかいな
最近検診があったが結果はまだこない
その前は8.4、7.4とまあそれなりの値
一時ザイロリックを飲んだことあるが・・
尿酸値と発作は相関しないと記憶している
まだ発赤は軽度だが湿布貼って、ロキソニンpo
しかしその夜は当直であった・・・・・
外傷で足を引きずっているのならまだしも
痛風では、笑ってごまかすか、ゆっくり歩いて跛行をごまかさなければとおもっていたら
外来で足どうしたのとお客さんに言われた・・・・・
風が当たっても痛いという痛風
それは生活習慣病です
しばらくNSAIDのお世話になります
今季のインフルエンザは、ソ連型H1N1はタミフル耐性株多し
認識不足でした
GSKのMRから情報提供
中外からはなし
本日当直、救急外来にはタミフルしかおいてない
今日は既に三人
明日以降の外来ではリレンザを増やした方がいいのか
更に、それ以上に自分が感染しない予防策も重要だ
元旦、午後7時まで日直です
明朝9時まで、拘束
去年は元旦夜、当直でした
だれかバイトに来ませんか?
宮城県の石巻市網地島の網小医院の安田医師
網小医院は、廃校となった網長小学校を改築して島唯一の医療機関として生まれ変わった
9年間一人で診療を行い、この度「離島病院奮戦記」(東銀座出版社)を出版
ネパールで医療活動を行ったあと、初志貫徹して離島僻地医療を継続している姿には本来の医療のあり方がありそうだ
頑張ってください
一方で12年間一人で長野県泰阜村(やすおか)診療所を続けてきた佐々木医師
ある出来事がきっかけで来年で離職するというが、「12年間いて村民になれなかった」という その真意は
限界集落での医療の現実、そして「人付き合い」というシガラミぬきでは一人医師の医療は立ち行かないのであろうか
「村民になれなかった」のは医師のせいか?村民のせいか?
これらの現実を鑑みるに、悠々自適な僻地医療を考えるのは甘い話しである
先日、若いDM患者に聞かれた
「このインスリン、遺伝子組換って書いてあるけど、食品はあれだけ騒がれているのに医薬品が騒がれないのはどうして?」
「・・・確かに・・・、大腸菌や動物の遺伝子を組換えてインスリンや他の医薬品を作らせているけれども、ヒト由来のものに比べれば感染の危険もなく、安定して高純度のものができる。それと、ある程度の危険性とのバランスをはかれば遺伝子組み換えのほうが危険性が低いのではないか・・・つまり安全だと・・。さらに医薬品の場合には食品と違って必ず必要としている人がいるからではないか?」
という文学的表現にまでおよび分かったような分からないような返事でお茶を濁した
それでは付け焼刃ながら、遺伝子組換食品の危険性とは
・除草剤耐性を持つ遺伝子組み込んだり
・特定の害虫を殺す蛋白質を作る遺伝子を組み込んだり
・日持ちを良くするために成熟老化を制御するホルモンの遺伝子を組み込んだり
これらの操作で組み入れられた遺伝子は植物以外の動物のものであったり自然界に存在しないものであったりする
その結果作られた作物は、核内の遺伝子が破壊されないままに、人間の体内に入るのであれば長期的にみた場合、自分の子孫に何らかの影響を与えうると考えられる
ちなみに日本で流通している遺伝子組み換え農作物は大豆、トウモロコシ、なたね、じゃがいも、綿実(わた)の5種類。わたを食う奴は、まさかいないであろうが
一方、遺伝子組み換え医薬品:インスリンが有名だがそのほかにはアルブミン、エリスロポイエチン、G-CSFなど数多く存在する。他の薬品については未調査です。
これらの医薬品は多くの場合、大腸菌や酵母菌に目的とする物質を作る遺伝子を組み込んでインスリンやG-CSFを作製分泌させる。
これらの作製分泌された物質は、ヒト由来のものと理論上全く同一のものであり、精製したものには細菌や真菌の遺伝子情報は含まれていない。だからヒトに投与しても問題ない。
組換食品の場合は、人工的な遺伝子情報が体内に入るが、組換医薬品は体内に入るのは作製分泌精製された物質のみで遺伝情報は全く入らない。
この点が、同じ遺伝子組み換えとうたわれながら、一方は危険性がひろく伝えられ、もう一方が危険性の「き」の字も口にされない理由であろう(・・・医学薬学という難解な範疇にあるから話題にされないということも可能性としてはあるが)
今度聞かれたらこういう返事ができるぞ・・
更に遺伝子操作が進んでいろんなものがたくさん生産されていることでしょう。映画のようなとんでもない生物も作られていないことは否定できない
胚性幹細胞(ES細胞)なんてのもでてきちゃいましたから、遺伝子操作しないで様々な物質も作製されていくことでしょう。ただ人間の遺伝子の場合には、むだなゲノムが多く含まれているようですから、ES細胞で仮に膵β細胞を作っても純度からすると現在の大腸菌由来の方が割がよさそうにも思えますが、こんなことは素人がいってもしょうがないですな。
もう少し勉強してから考えてみようということで
外科系から現在の病院に内科として転職し三年目
以前は「気が短いんだから~」といわれ続けた小生も 高齢患者が多いためか、だいぶ気が長くなったというか「ちょっと待っても大丈夫か」という緊急意識のうすれを感じ始めている
救急外来ならばその意識は少ないのだが反省点である
なんか変だなという感覚は十分あるので問題を起こさないように、また訴えられないような診療態度は続けていかねばならない
そして何が起こっているのか良く分からない患者、今年経験したのは「血球貪食症候群」:はじめて聞いた 「リウマチ性多発筋痛症」:存在は知っていたが診断が分からなかった など多くの先生方に助けられた
外科系で同じような疾患ばかり扱っていたときには考えられなかった疾患には 今後も検索する努力は続けねばならない 当たり前のことではあるが
何年たっても反省することばかりだが、同じ間違いを繰り返すことのないように仕事していこう
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