理想の生活というか、善い時代の町医者いや山医者として見川鯛山という人がいたのを知っているでしょうか?
那須湯元で生まれ、開業 地元の年寄りたちを実名で?医療従事者の守秘義務も守らずに書き物にしていました
いい時代だ ちょっと間違えば訴訟の現代に比べると何とおおらかなことか というか医者と患者の関係が今のように希薄でなかったためか 診療上ちょっとこの患者・家族は危ないかな?と思ったときには再三再四こちらから説明(ムンテラ)します・・・・・おおっと「むんてら」と入力したら「説明」も次候補で上がるぞ!私の辞書は医学用語辞典だったか知らん?・・・・・・
ムンテラでは専門用語は避けますが なるべく図を多用して行います 何度も説明する機会を重ねると なんとなく態度が緩んできます 今まで腕組みしていたのが 口元に手をそえたりボディランゲージの変化がでます 彼らの理解率はいくら詳細に話しても半分程度でしょう これは理解力がないということではなく専門知識のベースがないという意味ですが それでも繰り返し話していると質問してくるようになります
最初からこちらに不信感を持っている家族は、あからさまな場合はテープレコーダーを持っていました。メモを取る場合も二種類います 一つは別の家族に説明するのにとる場合 もう一つは自分たちの側に有利な言葉だけを書き取る場合 私はなるべく家族にメモを取らさず自分が書いたものを渡します わからなかったら途中で聞くようにといいながら 最後に書いた物を渡します その紙に書かれた私の文字は汚くて読めないことが多々あるのですが・・・・・
話がそれましたが、我々がいきなり原子力発電所のシステムについて説明されても全く分からないように、患者・家族もそんな感覚で我々の話を聞いていると考えて対処します
だんだん話をしていくと少しく雑談(語弊があるかもしれませんが患者の状態ではなく患者家族のプロファイルを聞いてもいいような感じ)してもいい雰囲気が生まれてきますが こういった関係になるのであれば、もし診療上の合併症(明らかな医療過誤ではない)が起きた場合でも即訴えられることはなくなるのではと考えます
医師-患者・家族間の関係が病気以外仲介するものがないと(他の何らかの仲介点がない)いいか悪いかは別としてビジネス上の契約関係と同じになり 損得勘定も生まれます 誰しも損はしたくありませんから 相手の揚げ足取り、重箱つっつきとなります
どうやって病気以外の仲介点を作るか
年寄り85才以上には 「戦争に行ったか?」とふります
ある爺さんは、私が行くと敬礼するくらい、ちょっと元気になりました でも 肺炎で逝きました
処置で看護婦がいなくなり場が持たなくなると「生まれはどこだ?」と聞くことにしています
今の職場(茨城)でもそうしながら出身大学のある東北地方都市の在郷の出身の人を2,3人見つけました
こういうのはある意味、茶飲み話の範疇ですが
見川鯛山の診療は 茶飲み話の延長だったことも少なくなさそうです
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