「せんせい、わだしはもうトシで、ヒザがわるくて、もうどもなんねえス、ホント、どうもなんね、どうしようもねえ、ぶつぶつ・・」「そうだねえ、でもね、ご飯は自分で食べれるでしょう?「ハイ」「耳は聞こえるでしょう?」「まずな」
「夜も眠れるし、一人でお風呂に入れる」「はあ」「60で寝たきりの人もいるんだから」
「んだすばって・・・ぶつぶつ」
「なにしろありがたいっスな」という気持ちが出てくれば、ありがたいです
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「暑い夏の盛りにクールビズと称してネクタイを外してたらね」「うん」
「らくなのでついくせになって、長袖の今でもネクタイなしになっちゃったんだ」
「そりゃそうだね」「今までは患者さんへの礼儀、と思っていたんだけど」
「まあね」「ラフなのもかえって気さくでいいかも、と思いはじめてるんだ」
「そりゃ、言い訳だね」「それで良いワケだね」「しつこい!!」
クールビズならぬ、ルーズビズですね(自分には甘くなる)
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「血圧高いですけど、今朝クスリは飲みましたか?」
「ええ、でも、たったいまのんだばっかりなので」「へえ~遅いですね」
「ほら、仕事定年でやめてから、夜遅くて朝起きるのが遅くなってネ」
「うらやましい、ってところでしょうけど、やはり早起き早寝ですよ」「まあね」
「マゴさん、子供さんにもいうでしょう?」「・・・」
ラクはラクでも、そういうのはジダラク(自堕落)といいます!
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小学生の息子とのとある会話
「○○くんは、いつもさあひとの悪口いっていじめるんだよ」
「そうやって、ヒトのこと決めつけちゃだめじゃないか。おまえはいつもそうだ」
「ふん、パパだってそうやってボクのこと決めつけてるじゃん」
「そんなことは・・(そうだな、いわれてみればそのとおりだ)
うん、おまえもなかなかするどいことを言うなあ、ふむふむ」
(患者さんを最初のイメージで決めつけてしまう癖があるかもな・・・ぶつぶつ)
「どうしたの?いつものパパらしくないんじゃない?!」
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事務がなにやら大声で電話しているようです 「どうしたのかな?」
「耳のすご~く遠いかたなんですけど『具合が悪いのでそちらにいけません』というので、だったらなおさらきてくださいって伝えてるんですが、聞こえないのか、一方的にいうなり切ってしまったんですよ」「・・・それはムズカシイなあ」
こういう方にこそ携帯メールが役に立つと思うんですけどね
そのことを伝えることがまたムズカシイ
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「きみんところは、患者さんに怒るから怖いって言うもっぱらの評判だぜ」
「そうか、それは残念だなあ。反省しないとね。確かにここに来た最初の頃は若気の至りで、あれこれやかましくいって、何とかコントロールしようとしたけど、最近は、ゆっくり見守れるようになってきたような気がするけどね」「そうかね」
「たとえて言うと、大リーグボール1号2号をへて、3号の感じかな」「なんじゃそりゃ」
まあ、わかるヒトにはわかると思いますけど・・わかんないかな、まいっか(この感じなんです)
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老人ホームを回診するようになりました、いろんな方がいます
「大丈夫でしょうか?」「だいじょうぶ」「ああよかったわ」というヒトがいる一方
「いつ死にますかね」「まだ生きますか」と笑いながら毎回たずねる方も
私が言うのは決まって同じになってきました
「だいじょうぶ、か・み・さ・ま・の・い・う・と・お・り」ってね
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「どうですか、施設に入って、元気にやっていますか?」「はい、でもねえ、ものわすれがひどいっていつも娘に怒られるんですよ・・」と90のKさん
「おこってもねえ、治るわけじゃないのにね、私はもう怒りませんけどね」
「ええ、せんせいはそういってくださるけど」「いいこと教えましょう」「はあ」
「怒られたことも忘れる域に達すればいいんですよ」「ガハハハハ」
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「今回は血糖があがっていますねえ」「そうだすか、ずいぶんと気をつけているんだけどねえ」
「(常套句で)まあ、夏はついジュースなんかを飲みがちだったりしてね」
「いやあ、わたしはなるべくコーヒーとか缶ジュースよかは飲まないようにはしてるんだけど」
「そうですか、文句つける訳じゃないですけど『なるべく』ということは、けっこう普段はスキで飲んでしまう、という意味にもとれるんですよね」「まあ、そうかもしれねえすな」
本当に飲まない人は、思いつきもしないでしょうからね・・
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「食欲がないということで、この間検査しましたが」「ええ」「まず大丈夫ですね。貧血もないし、栄養状態、肝臓なんかも正常でした」「そうですか、よかったわ」
「まあ、しいていえばコレステロールが少し引っかかりましたけど気にしなくていいです」
「えっ、だいじょうぶでしょうか?やっぱり、タマゴとか控えた方がいいですか?」
「ほらね、そうやって気にするから言いたくなかったんですけどね。食べられないっていってるヒトに、こういうものを控えてくださいっていうのは、ナンセンスでしょう」
宣伝が効きすぎてコレステロール恐怖症のかたが増えているようです
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