「うちの父さん、最近車をぶつけてから自信をなくして運転辞めるって
足腰も弱ってるから散歩もしないし、家にこもって寝てばかりになって」
「そうですか、ちょっと出かけるにも車を使うから、都会より田舎のほうが
足腰の弱い人が多いといいますからね。まずは家の周りから初めて
徐々に距離を伸ばすのがいいでしょうね」「でもやるかしら?付き合いもないし
なんかいいっても聞かないし」「お二人で歩けばいいじゃないですか」
「え~まさか」「ご夫婦で歩いてる方、結構見かけますよ。先ず隗より始めよ」

硬くなったカラダと人間関係をほぐすいいチャンスです!
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「ここんところ無理して仕事すると、脈が乱れるんだすよ、ふだんは
なんともねえんだばって、なんでだべ、せんせい」
「もう自分で答えてるじゃないですか。”無理すると”って。
ムリということは、カラダにはしんどい辛いことを強いて行う、ということです。
その時は熱中してるから気が付かないけど、もう歳だから
夜や次の日になって具合が悪くなるんです、それで、なんでだべ、となる」
「んだすが」

「無理しないでね」という口癖以外アドバイスのしようがない
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「血糖値が上がってますね、食事には注意してるんですよね?」
「いえ、実は最近多めに食べるようにしてるんです」「えっ、あえて多くですか」
「はい、人に『おまえやせたんじゃないか、大丈夫か』って言われるもんで」
「そんなこと気にしちゃいけないですね、ひとそれぞれベスト体重、体型があるので
食欲に正直に従って食べ過ぎなければ一番いいところに落ち着くもんですよ」
「でも、もうちょっと太りたいなと思うんもんでつい」「人は責任とってくれないけどね
じゃあわかりました、多めに食べるんだったら、そのぶん筋トレ、ウオーキングして
”マッチョに”体重増やしてください、じゃないと脂肪だけ増えますからね」「はあ」

痩せ気味の高齢の女性も太りたいという人が結構多いんですよね
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「今年は大型台風の被害がすごいね」「うん、東西南北、日本列島を
舐めるようにゆっくり通過するタイプが多かったね」「津波に大雨に
原発事故、ホント、泣き面に蜂どころじゃないよな」「確かにね、でも
被害にあった方には申し訳ないけど、これほど強力な除染もないかもね」
「ジョセン?」「雨が草木、土表面、建物についた放射性物質を海に洗い流す」
「なるほど」「この作業を人力でやったと考えればすごいことになるだろう」

ここに深遠なる自然の経綸を感じることもできるような気がするんだ
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医者仲間での会話「こないだ危うく見逃すところだったんだけど
いつも訴えが多くて細かい人がいてね、どうもおかしいから検査してって
目立った所見はないんだけど、じゃあ念のためって検査したら」「うん」
「脳に小さな腫瘍が見つかったのさ、いやーびっくりしたね」
「油断大敵だね」

「きっと、初心忘るべからずって、神様のドッキリなんじゃないかな?」
「いえてる」
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「糖が上がってますけど、食べるものは変わっていませんか?」
「じつは先生、告白しなければならないことがあります」「えっ!?」
「夏のあいだ、暑くて食欲が無いんで、仕方なくご飯に・・・」「なんですか」
「スジコを載せて食べてしまいました」「・・・筋子ですか。ていうか、
あんまり食べられなかったんでしょう。それが影響するとは思えないけど」

意外と毎日お仏壇のお供えを頂いてたりするんですよね、でも言わない
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「どうされました」「かぜひいたわけじゃないのになんだかダルくて
やる気もでないしすぐ横になりたくなってしまうんですよ」「いつからですか」
「そうね、ここ1週間くらいかしら」「一応検査はしてみますけど、たぶん
この時期に多い、たそがれ症候群じゃないかな」「たそがれショウコウグン?」
「お盆が過ぎて夏休みも終わり、子供孫たちがいなくなる。
気持ちのハリがなくなって夏の疲れがどっと押し寄せる。秋風が吹いて
なんだか寂しくなってみょうに今度は先行きの心配が心をよぎる・・・」
「いわれれば確かにそんなかんじもありますけど」

治す薬はおそらく『時間』でしょうか、処方できませんけどね
(本当の「たそがれ症候群」を浅学にして知りませんでした)
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「せんせい痔が痛くて市販のぬりぐすりつけてらんだすばって
腫れてきて歩いても痛いんだすよ」「そうですか、じゃあまず注入する
軟膏を出しますから、それでひどいときは座薬を使ってみましょう
それでも良くならないときはさすがに外科に行かないとね」「おっかねえす」
「おっかない?」「どこの外科に行ったらいいかわがらねえし、どうすべ」
「その時は教えますから、もちろん、今から心配しないで」「それに
入れ歯が合わなくて痛いんだすよ、どうすべ」「それは歯医者だなあ」
「ねむれねえからまたいつもの睡眠薬もください、いやー、どうすべどうすべ」

さきのことばっかり考えて答えのでない迷路に入ってるから眠れない
今、目の前のことに淡々と対処する、「嘆き節」だけは余計なんです
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「今日も糖尿の検査していきますか?」「いやあ、それがね
お盆でお客さんが来て普段飲まないお酒をのんだりしたから・・・」
「だったらなおさら調べたほうがいいですね。べつにここは学校でも
裁判所でもなく、ただの病院ですから」「はあ」「いいわるいとか
だらしないとか、罰金とろうということじゃないんです。いってみれば
鏡ですね。自分の姿を写して、髪が乱れてるとか、鼻くそが付いてるとか
気がついて治すためにあるんです」

僕もいい鏡になるために綺麗に磨いておかなくちゃ!
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「せんせい、わたし足がむくんでるんですけど大丈夫でしょうか?」
「どれどれ、そうですね、少し浮腫んでますね。でも、前からでしょう?」
「そうですね、朝はいいんですけど夕方になるとひどくなってきて」
「血圧が高いのとおしっこに蛋白が少し出るから浮腫みやすいんだな
しょっぱいものを減らして、寝るときは少し足を高くして寝ればいいですよ」
「心配ないですか」「これくらいならひどくないですよ。老人ホームにいけば
みなさんこんなかんじの足をしてらっしゃいますから。顔にはシワが出来る
あしは腫れてくる、そんなもんでしょう、気にしなくて大丈夫」「はあ」
みなさん温泉に行ってお互いのからだを見比べれば安心するでしょうけど
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