「今回は血糖があがっていますねえ」「そうだすか、ずいぶんと気をつけているんだけどねえ」
「(常套句で)まあ、夏はついジュースなんかを飲みがちだったりしてね」
「いやあ、わたしはなるべくコーヒーとか缶ジュースよかは飲まないようにはしてるんだけど」
「そうですか、文句つける訳じゃないですけど『なるべく』ということは、けっこう普段はスキで飲んでしまう、という意味にもとれるんですよね」「まあ、そうかもしれねえすな」
本当に飲まない人は、思いつきもしないでしょうからね・・
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「食欲がないということで、この間検査しましたが」「ええ」「まず大丈夫ですね。貧血もないし、栄養状態、肝臓なんかも正常でした」「そうですか、よかったわ」
「まあ、しいていえばコレステロールが少し引っかかりましたけど気にしなくていいです」
「えっ、だいじょうぶでしょうか?やっぱり、タマゴとか控えた方がいいですか?」
「ほらね、そうやって気にするから言いたくなかったんですけどね。食べられないっていってるヒトに、こういうものを控えてくださいっていうのは、ナンセンスでしょう」
宣伝が効きすぎてコレステロール恐怖症のかたが増えているようです
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「せんせい、最近私どんどんやせてきたんですけど、何か悪い病気じゃないでしょうか?」
「食欲がないんですね」「ええ、夜も眠れないし、つかれやすいし・・・」
「でもね、こういっちゃなんですけど、3ヶ月前にご主人を亡くされたばかりでしょう?」「・・・ええ」
「人生最大のストレス、っていうくらいで、あたりまえといってはなんですけどそれで、あなたどこかわるいんじゃないのっ?て言う人はいないと思いますけどね」「・・・そうでしょうか」
「まあ、ご心配でしょうから一通り検査はしてみますけどね」「お願いします」
「がんばらない」って本がありましたけど、みんながんばりすぎかも
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「・・・・かくかくしかじか)とこう、いろいろ大変なんですよ。どうしたらいいんでしょう?」
「そうですか、それでイライラして眠れないというわけですね」「そうなんです」
「ただ、眠りというのは、”がんばってする”というものではないですよね」「??」
「ねむらなきゃ、とおもって眠れないのは当たり前で、そんなことをやめたときに気がつくと寝ているわけですから」「じゃあ、どうすればいいんですか?」
「ですから、その”どうすれば・どうすれば”って正解を探すのをやめることですね」
「・・・・・それには、どうすればいいんでしょう?」「・・・・・」
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「おばあちゃん、ひとりぐらしなんですけどなんだか具合がわるいっていうので連れてきました、あついのにずっと草取りしてるからだと思うんですけど」
「あれ、1年前まではちゃんと通っていたのに、ひさしぶりですね」「・・・」
「ええ、病院いってるの?ってきいたら、もういってないっていうし、ヒトに頼りたくないっていうから、なにも言わないできたんですけど。でも、もし倒れたりしたら、わたしも困るし、と思って連れてきたんです」
「そうでしたか、なんだかさびしい話ですな・・・」
「ヒトに頼りたくない」も「何かあって頼られても困る」も、コインの表と裏ですね
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「この間の血糖検査ですが・・」「ええ」「あがってますな」「そうですか?」
「何か心当たりはないですか?」「はあ、特に変わってないんですけど」
「夏あつくなると、わりにジュースなんかを飲むことが多くなりますが・・」
「いや、わたしはああゆう甘いものは飲まないです」「そうですか、でも、以外とオロナ○ンCとかリポビ○ンDなんかにたくさん砂糖が入っているのは知らない人が多いんですよね・・」「えっ、オロナミンもだめですか!」
「ほらね、飲んでるでしょう。ああゆうのは飲み口がいいように甘くしてるし入ってる砂糖の量もハンパじゃないんですけどねえ」
「ジュースじゃなく毎日カラダのためにヤクルトと牛乳を飲んでいます」というヒトも
「・・・あんまりゆうと営業妨害になるのでこれくらいにしておきますか」
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「見てくださいよこのヒザ、はれてるでしょう。痛くて歩けないし、むくんでくるし。薬塗って、座薬さして、痛み止め飲んでなんとかしのいでるんですよ」
「それはたいへんですねえ」「まあ、若い頃からずっと無理してきたからでしょうね」
「そうですか、じゃあ、ありがとうっていってあげないとね」「えっ?」
「文句も言わずに働いてきたのに、ありがとうの一言もないので、ひざもむくれてるのかもしれんませんよ・・・(笑)」
からだはただの道具や部分ではなくて、たくさんの命の集まりかもしれませんもの
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看護婦といつもの患者さんとのやりとり
「カワリナイデスネ?」「・・・はっ?」「オカワリナイデスカ?」「・・・へっ?」
「ダガラ、グワイワルグナイガッテ?」「・・・なぬっ?、聞こえねえな」
「か・わ・り・な・い・で・す・かっ・てきいてるんですよ」「ああ、なんもかわんね」
秋田弁はききとりずらいといわれますが、口をあまり大きく開かないのと、わりと早口なのが一因かもしれません
耳の遠い人にも、ゆっくりはなせば大声出さなくても意外と通じるものです
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「耳が遠くなってしまって」「おばあちゃん足くまないの!」と娘さん(いいですよ)
「物忘れがひどくてねえ」「おばあちゃん肘つかないで!」(いいんですよ)
「まだこうして生きてるんですよ・・」「さあ、先生忙しんだから余計なこと言わないのっ!」
「まあ、せっかくきたんだから気が済むまで話していいんですよ
年取るのは別に『悪い』ことじゃないですよ、『悪い』っていう人がいるだけです」
面接しているわけでもないし、あるがままのあなたでいてくださいd(^-^)ネ!
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「せんせい、草取りしたせいかカゼを引いてしまいました」「ええ、どんな感じですか?」
「鼻水がじゅるじゅるで、のどが痛くて寒気がするんですよ」「そうですか」
「それで、わたしあしたから三日ほど旅行に行くんですよ」「それはしんどいですな」
「なので、注射で一発で治してくださいな」「それは無理でしょう・・・」
「あと、眠くなるクスリは出さないでください」「すると、ききめは弱くなりますけど・・」
「ということで、はやめにおねがいしますね」「・・・」
まあ、そんだけ元気そうなら大丈夫でしょうけどね
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