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「うつ病」が良くならない原因・・・その大半は、「うつ病」という診断があやしいことに起因します。
昔はうつ病はもっとよく治っていました!
いや、今も重症の「うつ病」はよく治るのです!
現在も、重症で絶対入院適応という方は、適切に治療を行えば、少々時間がかかったとしても、うつ症状が完全に消失されます。
しかし、軽症から中等症にかけての「うつ病」はしばしば「遷延」あるいは「難治」します。
比較的軽症の、“うつ状態”の方々が早期に病院・クリニックを受診されるようになったことは、大変好ましいことです。しかし、残念ながら「精神科医」の方が、それに対応しきれていない、というのが現状でしょう。
気を取り直して、診断上の問題以外に話を進めます。
薬の投与量が不適切
薬の選択が不適切
投与期間が
十分じゃない十分すぎる
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「うつ病」がなかなか良くならない方がいます。なぜなのでしょうか。
「うつ病」が良くならないからといって、転医されて(自ら、あるいは、紹介されて)くる方がいますが、たいていの人はすぐに良くなります。
その多くは、だいたい次のパターンに当てはまるかと思われます。
診断が間違っている
薬の投与量が不適切
薬の選択が不適切
投与期間が十分じゃない
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残念なことに、なかなか安定されない方はいます。(少数派ですが)
でも、精神医学領域の臨床研究は、日進月歩なので、難治性のうつ病(狭義)への良い治療法もどんどん開発されることでしょう。前向きに考えて、そう期待しています!
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薬物療法“屋”が薬を異常に積極的に処方することが問題だとすれば、精神療法“屋”は薬を処方するのに異常に消極的なことがある、というのが問題でしょうか。
要は、必要な人にまで薬を出したがらないということですね。
しかし、もっと大きな問題は、患者さんのことを“理解しすぎる”、ということです。
患者さんのことを理解する・・・いいことじゃない?
いいえ、よくありません。大問題です。理解する、ではなくて、“理解しすぎる”のです。
理解しすぎて、患者さんが全く意識していないことまで、“わかって”しまいます。
ときには、患者さんが話を始める前に、“わかって”しまうこともあるくらいです。 もう、ありとあらゆること、何もかもがわかってしまいます。
結果として・・・患者さんの意向は無視されてしまうのですが・・・。
上記は、まあ、極端な例でしょうが。そうでなくても、精神療法“屋”は、自分の“流派”の考え方・解釈の仕方に、強引に当てはめようとする傾向がみられます。
精神療法には、様々な方法があり、それぞれが○○派・□□療法などと、「流派」をなしています。 (「オレ流」というのも見かけますが・・・)
しかし、臨床的に優れた方々のお話を聞くと、最終的に行き着くところは、「流派」に関わらず、同じようなのです。だから、優れた精神療法家は、(結局やることは同じなので)あまり個々の治療法にこだわらない傾向があるように思います。
逆に言うと、○○派・□□療法にあまり強くこだわる精神科医には、警戒した方がいいのかもしれません。
なお、補足ですが、精神療法家には、医師(精神科医)だけでなく、臨床心理士など、心理学を学ばれた方もいます。
もちろん、臨床心理士にも優れた精神療法家はいます。しかし、心理療法を受けられる場合、最初は精神科医の診察を受けた方がいいでしょう。
残念なことに、過去の様々ないきさつから、精神障害の鑑別診断が十分できる心理士は少数派です。そのため、精神科医の診察を受けて、診断がついた後、精神療法を受けた方がいいと思います。
昨今はチーム医療というのが流行のようで、あちこちでよく耳にします。
チーム医療とは、各科医師や看護師、薬剤師など様々な職種が「連携」 をとって、患者さんの診療にあたることのようです。
ところで、この「連携」っていったい何なのでしょう?
れんけい 【連携】 同じ目的で何事かをしようとするものが、連絡をとり合って協力してそれを行うこと。
辞書的には、こんな感じでしょうか。
“チーム医療”以外にも、公立総合病院と民間病院との「連携」とか、救急医療機関と救急隊との「連携」、医療以外でも、国と地方の「連携」、学校と家庭との「連携」、といった感じで、よく使われているように思います。
でも、「連携」を強調して使っている人の発言を聞いていると、連絡をとりさえすればいいと思っているような感じがするのですが、私の考えすぎでしょうか。
連絡をしたから、「連携」 したので、あとはアンタらに任せたぜ的な・・・。あるいは、仕事の結果がうまくいかなかったのは「連携」ができていないからだとでもいうような・・・。
ちょっと使われ方が違うのではないかな、と思うのですが。
チーム医療での連携というのは、
各々が自分に任せられた仕事を、責任を持ってやり遂げる
そういうことなのではないでしょうか。
責任を持ってやり遂げる、その中に、必要な部署・スタッフに必要な情報を伝えるという仕事も入っているように思うのです。
チーム医療をすすめるにあたって、最も重要なことは、スタッフ各々の役割分担を明確にすることだと思います。
役割がはっきりしていないと、自分が何をすればいいのか、そして誰に伝えればいいのか、わかりません。連携のとりようがないのです。
現場では、役割があいまいなまま“チーム医療”が推し進められ、結果として熱心で責任感の強いスタッフが過負荷となりがちです。あるいは、あいまいな部分を誰もやりたがらず、必要な事柄が抜け落ちていることがあります。
トップに立つ人の最も大事な仕事は、むやみに「連携」とかけ声をあげることではなく、役割分担のグレーゾーンをできるだけなくし、明確化することだと知って欲しい。そうして、個々が与えられた役割に沿って、確実に仕事を成し遂げていけば、意識せずとも、「連携」が成立し、チーム医療ができると思うのですが。
「うつ病」と「うつ状態」の違いについて、よく尋ねられます。
よく似た言葉ですが、同じ「うつ」ということであっても、使われる状況によって、かなりの違いがあります。
うつ状態、というのは状態像であって、その日その時の精神状態を示す言葉です。一方で、うつ病というのは、病気の名称なのです。
「うつ病」というのは、「うつ状態」が長期間にわたり、持続する病気です。(うつ病と診断するには、他にも条件がありますが)
このため、「うつ病」の方は、まず間違いなく「うつ状態」になっています。
一方で、「うつ状態」だからといって、「うつ病」であるとは限りません。
代表的な精神障害である、統合失調症でも「うつ状態」になりますし、認知症でも、不安障害でも、薬物依存でも、ほぼありとあらゆる精神障害で、「うつ状態」となりうるのです。
そもそも、「うつ状態」であるからといって、すぐに精神障害だとはいえません。
例えば、親しい人が亡くなったとき、パートナーや友人と仲違いしたとき、仕事や勉学で失敗してしまったとき、・・・。そういった不快な出来事、衝撃的な出来事に遭遇すると、人は感情的に揺れ動きます。「うつ状態」になるのは、人間としてごく自然な反応ともいえます。
最近では、失恋して「うつ状態」になった・・・というような方まで、精神科・心療内科を受診されます。
しかし、薬では恋の病は治せないのです。
苦しんでいるのに、どうして薬を出してくれないのですか!と詰め寄られますが、治らないとわかっているのに、薬は出せません。
でも、ここだけの話、商売上手なところでは、どんどん抗うつ薬を処方されるみたいですがね・・・
残念なことに、うつ病とうつ状態の違いがわからない自称「精神科医」も多いみたいです。(そういった人からは、あと何日かしたらうつ病になる、といったトンデモ発言がきかれるのでしょうね・・・)
全く初めて病院・クリニックにかかって、10分や20分の診察で、「うつ病」と診断され、どっさり薬を処方された場合は要注意です。(「うつ状態」の診断ならあり得ますが)
別のところにかわるか、早めにセカンドオピニオンを受けるよう、お勧めします。
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