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薬物療法“屋”が薬を異常に積極的に処方することが問題だとすれば、精神療法“屋”は薬を処方するのに異常に消極的なことがある、というのが問題でしょうか。
要は、必要な人にまで薬を出したがらないということですね。
しかし、もっと大きな問題は、患者さんのことを“理解しすぎる”、ということです。
患者さんのことを理解する・・・いいことじゃない?
いいえ、よくありません。大問題です。理解する、ではなくて、“理解しすぎる”のです。
理解しすぎて、患者さんが全く意識していないことまで、“わかって”しまいます。
ときには、患者さんが話を始める前に、“わかって”しまうこともあるくらいです。 もう、ありとあらゆること、何もかもがわかってしまいます。
結果として・・・患者さんの意向は無視されてしまうのですが・・・。
上記は、まあ、極端な例でしょうが。そうでなくても、精神療法“屋”は、自分の“流派”の考え方・解釈の仕方に、強引に当てはめようとする傾向がみられます。
精神療法には、様々な方法があり、それぞれが○○派・□□療法などと、「流派」をなしています。 (「オレ流」というのも見かけますが・・・)
しかし、臨床的に優れた方々のお話を聞くと、最終的に行き着くところは、「流派」に関わらず、同じようなのです。だから、優れた精神療法家は、(結局やることは同じなので)あまり個々の治療法にこだわらない傾向があるように思います。
逆に言うと、○○派・□□療法にあまり強くこだわる精神科医には、警戒した方がいいのかもしれません。
なお、補足ですが、精神療法家には、医師(精神科医)だけでなく、臨床心理士など、心理学を学ばれた方もいます。
もちろん、臨床心理士にも優れた精神療法家はいます。しかし、心理療法を受けられる場合、最初は精神科医の診察を受けた方がいいでしょう。
残念なことに、過去の様々ないきさつから、精神障害の鑑別診断が十分できる心理士は少数派です。そのため、精神科医の診察を受けて、診断がついた後、精神療法を受けた方がいいと思います。
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