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長々と綴ってきましたが、すっかり忘れてしまっていたことがありました。最初におことわりしていなければならなかったのですが、ここで想定している診療対象の精神障害は、不安障害や比較的軽症のうつ病圏の障害です。統合失調症や重いうつ病の場合は、少し様相が違ってきます。「入院」という要素が関わってくることがありますし、本人に自分が病気であるという認識が乏しいことがあったり、上手く話せなくなっていたりで、そういった場合は家族とのやり取りが主になることもあるからです。(それでも、よい精神科医はあくまでも患者中心の対応をしようとするでしょうが・・・)

 

~最初の診察~

診察時間

見立てと説明

治療方針

診察時間

時折、○○クリニックでは初診のときに、診察が数分で終了する!というウワサを耳にします。しかし、自己紹介をして、どうして診察を受けに来たのか、という話を少しお聞きするだけで数分経ってしまうと思うのですが・・・。

以前、某大学精神医学講座の教授が「私は患者が椅子に座るまでに診断をつけることが出来る」と豪語するのを聞いたことがあります。果たして、よほどの名医か、誇大妄想なのか・・・実際の診療に陪席したことがないのでわかりませんが・・・。

あなたが絶対に良いと確信しているのなら別ですが、そうでなければ、初診3分診療の精神科医はパスしましょう。1回目で3分なら、2回目以降は“最近暑いですね”と時候のあいさつをしたら診察終了かもしれません。

診察時間は長ければ長いだけいいというものでもありません。その方にもよりますが、30分~1時間程度はかかるものかと思います。(予診がない場合)

注:再診の場合は様々ですが、3分診療ということもあるかと思います。

見立てと説明

それなりに診察を受けたら、その後、見立てについての説明があります。 これなしに、いきなり処方箋を渡されそうになっても、受け取ってはいけません。

まず、あなたの悩んでいる事柄について医学的な説明があるべきです。それも、あなたに理解できるように説明してもらいましょう。 いきなり専門用語をまくし立てる良い医者はいません(内科でも外科でも)。

疑問なことがあれば尋ねてみましょう。 十分に納得のゆくまで説明してくれるのなら、今後の診療に期待が持てそうです。

診断についても示されるかと思いますが、初めての診察で、あまりに断定的なものいいをされた場合は要注意です。よほど典型的な症状、典型的な経過ででもなければ、すぐに診断がつくことはないからです。

治療方針

診断の次は治療ですが、ここでも、すぐに処方箋を受け取ってはいけません。治療方針について、先に相談があってしかるべきです。

まず、継続的な治療が必要なのかどうか、治療が必要な場合は、薬物療法や精神療法など、どういった選択肢があるのか・・・。ここでも、納得がゆくまで説明してもらえるのなら、期待が持てます。

医師の「薬物依存」は結構多いように思います。これは収益が増えるからという古典的な理由もありますが、処方をすれば何となく治療をしたような気分になれるからついつい・・・という理由でもあります。

また、精神療法やカウンセリングを受ける場合、臨床心理士(カウンセラー)に回された場合は、慎重に見極めをしましょう。主治医と心理士がともに優秀で、互いに信頼し合っているところなら、つまりいいチーム医療が受けられるならば、おそらくあなたは最適な治療が受けられるでしょう。 しかし、どちらかがパッとしなかったり、意思の疎通が十分でないところだと、治療は迷走してしまうかも・・・。精神科医の診察のみにするか、いっそ心理士に丸投げの方が良いのかもしれません(後者の場合、医師の診察は今ひとつでしょうが)。

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