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「うつ病」と「うつ状態」の違いについて、よく尋ねられます。
よく似た言葉ですが、同じ「うつ」ということであっても、使われる状況によって、かなりの違いがあります。
うつ状態、というのは状態像であって、その日その時の精神状態を示す言葉です。一方で、うつ病というのは、病気の名称なのです。
「うつ病」というのは、「うつ状態」が長期間にわたり、持続する病気です。(うつ病と診断するには、他にも条件がありますが)
このため、「うつ病」の方は、まず間違いなく「うつ状態」になっています。
一方で、「うつ状態」だからといって、「うつ病」であるとは限りません。
代表的な精神障害である、統合失調症でも「うつ状態」になりますし、認知症でも、不安障害でも、薬物依存でも、ほぼありとあらゆる精神障害で、「うつ状態」となりうるのです。
そもそも、「うつ状態」であるからといって、すぐに精神障害だとはいえません。
例えば、親しい人が亡くなったとき、パートナーや友人と仲違いしたとき、仕事や勉学で失敗してしまったとき、・・・。そういった不快な出来事、衝撃的な出来事に遭遇すると、人は感情的に揺れ動きます。「うつ状態」になるのは、人間としてごく自然な反応ともいえます。
最近では、失恋して「うつ状態」になった・・・というような方まで、精神科・心療内科を受診されます。
しかし、薬では恋の病は治せないのです。
苦しんでいるのに、どうして薬を出してくれないのですか!と詰め寄られますが、治らないとわかっているのに、薬は出せません。
でも、ここだけの話、商売上手なところでは、どんどん抗うつ薬を処方されるみたいですがね・・・
残念なことに、うつ病とうつ状態の違いがわからない自称「精神科医」も多いみたいです。(そういった人からは、あと何日かしたらうつ病になる、といったトンデモ発言がきかれるのでしょうね・・・)
全く初めて病院・クリニックにかかって、10分や20分の診察で、「うつ病」と診断され、どっさり薬を処方された場合は要注意です。(「うつ状態」の診断ならあり得ますが)
別のところにかわるか、早めにセカンドオピニオンを受けるよう、お勧めします。
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