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マニュアルをつくれ、という声をよく聴きます。
マニュアルというカタカナ語は一見かっこいいのですが、日本語に訳すると「手引き書」です。
「手引き」というと、よちよち歩きの幼児または足もとのおぼつかないお年寄りの手を引いて横断歩道を渡るといったイメージでしょう。
マニュアルというのは、総じて、初心者用です。
マニュアルに様々な条件をすべて網羅できるわけではありません。もしそんなマニュアルがあるなら、それこそ膨大になって、索引を引くだけでへとへとでしょう。情報は多すぎれば、ないのと同じです。
マニュアルは、本来プロが使う者ではありません。もっとも時々初心に返って基本を確認することはよいことですけれど。
プロのバイオリン奏者が、マニュアルを見ながら演奏、なんて、考えられません。プロのピアニストが、楽典をみながら譜読みなんて、考えられません。
でも、一応資格のあるプロのくせに、マニュアルをほしがる人が多いのです。
プロのパイロットは使ってるじゃん。
たしかに、航空機の運航のように、天候以外はほぼ条件を予測することができる場合は、マニュアルも有効でしょうが、それでもいざハドソン川に不時着のような場合には、機長さんはマニュアルにない判断をびしばし要求されたはずです。
いったんマニュアルをつくれば、それが条件に適合しているか、周囲の状況が変わっていないか、つねにモニターし、常に改訂を繰りかえしていかなくてはなりません。すごい作業量です。
マニュアルだらけになれば、はて、これマニュアルにあったっけ、ということになります。変化の激しい状況でのマニュアルは、かえって危険です。
「手引き書」は、最小限にとどめておく方がよいのです。
バイトのにーちゃん、ねーちゃんではないのです。
すべてを否定するわけではありませんが。それでも、専門職でありながら、すべてにマニュアルを求める人々は多いです。
考え方があんちょこ過ぎます。
「もうちょっと、自分の頭で考えんかい!」と、叫びたくなります。
旧約聖書に出てくる、「王を求める人々」と同じです。
人類、あまりしんぽしとらんのかなあ。
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鵜呑みにするのではなく、 Critical thinkingは大切です。
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