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どちらかというと線の細そうな、あまり体力のなさそうなI君は、今高校三年生です。医学部を目指して受験勉強中だそうです。
(ドク虎の心の声)またかい。いま勉強しとけば将来楽して金儲けができると思っとんのとちゃうやろな・・・
おせっかいなドク虎は、言わなくてもいいのにひとこと言ってしまいました。ご両親に叱られそう(汗)。
「今、お医者さんも結構大変なんやで。」
「老人が増えているのに、医療費は根拠もなく単価をじわじわ削られて医療費総額は横ばいや。方々で病院は立ち行かなくなって崩壊していっているんやで。」
「今医学部に入るのも大変かもしれんが、医学部を卒業してからも、研修医という夜昼のないハードな生活があって、なかなか一人前にはなられへんのやで。」
「人の命がかかっとる仕事やから、自分の生活は犠牲になるで。テレビや世間のイメージと違って、日本では現役の間中優雅な暮らしはでけへんで。」
I君曰く、
「僕は人のためになる仕事がしたいんです。」
「医師になる研修が厳しいことは聞いています。」
「決して楽したいとは思っていません。」
えらいやつやなあ。
ちょっとうれしくなりました。
彼のような人に、医師になって欲しいなあ。後輩になってほしいなあ。そう思いました。
I君のような純真な人を、つぶしてはなりません。
根性論や建前論で現場の若手中堅をこき使うだけこき使うのでは、どこかの旧帝国陸海軍のように、早晩敗戦を迎えます。根性論も、長い目でみてその人に得るところがなければ成り立ちません。
これからの医療制度、研修制度を、先輩たちが筋道立ててちゃんと考えていかなければなりません。
医療現場を知らない政府にまるなげでは、とんでもないことになります。いや、もうなっています。
利害調整は大変でしょうが、医師会や、医学会のリーダーたちの、最も大切な仕事だと思います。(でも、この人たち、もはや現場を離れているんだよね。)
現場から行政へのフィードバックを高めることが、今もっとも必要なことかもしれません。完全なシステムというのは存在しませんが、オープンループではなく、クローズドループシステムであるべきです。
I君になにか励ましの言葉をと思いましたが、とっさには思いつきません。
「まあ、ひとたび医師になったら、他の職種よりは、上司がたとえ間違ったことを押し付けてきたとしても、自分の信念を貫いて、『いつでもやめたるで』と、強気にでれるかもしれんからなあ。」と、わけのわからん励ましの言葉をかけてしまいました(笑)。
I君、頑張れ!応援しています。
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困ったときにはただ闇雲に頑張るのではなく、理論的なアプローチが有効です。
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