ドクトル虎の巻
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優先座席

ドクトル虎の巻 / 2008.10.14 18:52 / 推薦数 : 1

  電車には、ご存知、優先座席というものがあります。

 本来は、お年寄り、妊婦さん、体の弱いかたが座るための席です。

 若い屈強な人が、股を広げて、優先座席にどっかりいつまでも腰をかけている姿、見苦しいですよね。本人はそう思っていないのでしょうが。

 日本の医療は、フリーアクセスです。つまり、好きな病院に、全国津々浦々、均一料金でかかれるのです。

 軽症の人でも、大病院にかかれるのです。しかも、病院のほうが診療所よりも安かったりするのです。しかも、ある一定の限度額を超えると、払った医療費は払い戻されます。

 皆さんはそうは感じていないと思いますが、他の国から見れば、夢のような制度です(早晩破綻しそうですが・・・)

 皆さん、官僚の悪口を言いますが、終戦後、医師たちをうまくおだてて、この制度を確立したのは、頭の良い官僚の大手柄です。

 医師以外の国民は、終戦後の官僚に感謝こそすべきでしょう。

 日本の医師は、はっきりいって、「あほ」です。お人よしすぎます。建前を振りかざされると弱いのです。現実はそんな建前をホイホイ実行できるほどあまいもんやない。

 日本の医療は、共産主義社会です。神の手といわれる医師も、後期研修医も、保険点数は同じ、病院にとって収益は同じです(むしろ年功序列の分だけ、コストわれか?)。

 実際、多くの「神の手」が、日本を離れ、外国で活躍しています。

 これで、日本の医師のモチベーションがいままで維持できたのは、むしろ奇跡といえるでしょう。

 外国では考えられないことです。

 

 おっと、脱線しました。

 

 基幹病院は、電車の優先座席と同じです。一応、誰でも座ることができます。しかし、軽症で落ち着いているひとがいつまでも居座っては、本当に必要な人が診てもらうことはできません。

 軽症の人だってまたされるのはつらいはずです。

 担当医の判断で安定されればかかりつけ医に移っていただくことが必要です。

 大病院のほうが便利で安心だからというのは、優先座席にずっと座っていたいというのと同じです。今は、昔のように大病院でさえ外来を見る人的余裕がすくないのです。

  じつは、大病院も、ずっと居座っても、昔ほどあまりメリットはなくなってきているのです。

 最近では、大病院の一つの科にかかっていても、他の病気が出てきた場合、その病院がその出てきた新たな病気に対応できるかはわかりません。いろんな科が崩壊しているからです。つまり、ずっと診てもらっているからといって、病院が対応できるとは限らなくなっているのです。

 でも、わかっていただけないのです。大病院のほうが安心に思えるのでしょうが、今は、大病院といえども、くしの歯が抜けたようになってきています。

 

 実は、いまやかかりつけ医をつくって、この病気ならどこそこの病院がよいですよ、と、紹介してもらうほうがよいのです。

 

 そのためには、「信頼できる」(ここが重要!)かかりつけ医を予め見つけておくことです。これは難しいことかもしれませんが、ぜひ、普段から心がけておいたほうがよいと思います。

 

 病院の医師には、時間がありません。勤務医はとても疲れています。当直明けなど、めまいや吐き気を催しながら外来をしています(今に始まったことではありません)。専門外来で、専門外のことを相談されても、つらいのです。自分の専門なら、疲れていても喜んでみてくれると思います。

 

 普段から、とりあえず広く診てもらえる、信頼できるかかりつけ医を作りましょう。

 

   

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 ルーチンの臨床だけでは、勤務医は早晩燃え尽きてしまいます。なんとか燃え尽きないよう頑張りたいものです。

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