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英語抄録・口頭発表・論文作成虎の巻 解説シリーズ第64回です。
完璧に正しい英語だが、まったく採択されない英語抄録をつくることは、比較的簡単です。
その分野の知識の「ない」ネイティブにチェックを頼むことです。
英語は正しくなって帰ってきますが、専門家が読むと、何を言っているんだか、さっぱりわかりません。場合によっては、作者の言いたいことと正反対の内容に変っていることすらあります。
ネイティブチェックをうけたからといって、安心はできないのです。
自己責任で、変わり果てて返ってきた英文をもう一度チェックすることが肝要です。
逆に、英文としては正しくないが、一流の学会に採択される抄録もあります。
うそだと思ったら、American Heart AssociationやAmerican College of Cardiologyの年次集会の抄録集を見てみましょう。英米人以外の、外国人(特に日本人)の書いた抄録には、ずいぶん文法的誤りや不自然な言い回しが見られます。
しかし、内容が伴っていれば、いいたいことさえわかれば採択されるのです。受験英語、オッケーです。自然な完璧な英文でなければ落ちるというのは真っ赤な嘘です。
英語はあくまでツールです。内容が勝負です。
具体的には、
1. 良いテーマ
2. 結語を支えるに必要十分なデータ
3. 論理性
(既出のすしセオリー参照)です。
だから、一方通行で、内容の説明も無しに、英語抄録のみ送りっぱなしで、英語だけ、「ちょっと」直してください、とうのは、魔法使いでなければできない相談です。
英語のチェックだけなら、ワードの「文章校正」機能を使えば、ある程度やってくれます。
参考
英語力さえあれば採択されると思うのは、多くの場合、うぬぼれにすぎません。
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コメント
コメント一覧
どんな学会か?
分子生物などの基礎医学の学会。癌学会、臓器別の学会などではaudienceがちがうので述べるべき研究背景やトピックも自ずと異なります。結語もclinically relevantなのかシグナルを見つけたことが意義があるのかと変わってきます。
データは妥当か?
具体的な統計データも記載してなければ 添削しても直しようがありません。無から有は生まれません。
何が新知見か。この分野のトピックになりうるのか。
明快に書いていなければ やはり追加できません。
だらだらとセンテンスを延ばすよりもpunctuationをおいて区切らないと意味が不明です。
こんなことは先輩でも業者にも不可能です。
それよりも抄録を早めに書き終え、1週間ばかり冷蔵庫にいれておいて頭が冷めてきたときに 声をだして読めばよいのです。thought groupを強調するように句読点やconjunctionを加えてreviseすればかなり改善すると思います。
学会の応募要綱も持って来ずに 直前に先輩に直して下さいというのは「百叩きの刑」です。数人co-authorに名前を入れてる連中と相談しろと つい怒鳴ってます。
おっしゃるとおりです。
前日にちょっと英語を直してもらえば、採択されるかもしれないと、無邪気に信じている若い人たちもかわいいところがあるのですが・・・
世の中甘くはありません。
でも気持ちはよくわかります。
救急や急変対応など、忙しい臨床医をやりながらですからねえ・・・
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