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「働かざるもの食うべからず。」
気持ちはわからないでもないですが、なんだか、弱者に対する思いやりがなく、老人や病人や子供たちなど、働きたくても働けない人たちは、お情けで食わしてやっているんだ、といった感じで、いやな言葉だなあと思っていました。
恥ずかしながらつい最近まで知らなかったのですが、実は新約聖書の中の、パウロの言葉だったのですね。(テサロニケの信徒への手紙2、3:10)
キリスト教の教祖パウロがなぜ?
キリストは、もともと、「たくさん働いた人も、後から来て少し働いた人も、同じようにしてやりたいのだ。」という、どちらかといえば原始共産制のようなイメージがあったものですから・・・
原文をみてみました。
「働きたくないものは、食べてはならない。」(新共同訳)
Whoever refuses to work is not allowed to eat. (Today’s English version)
なるほど、原文と、「働かざるもの食うべからず。」とは、微妙に違いますね。
病気の人や、失業中の人たち、老人、子供など、働けない人を、責める言葉ではなかったのです。
前後の文面をみても、パウロは、「聞くところによると、あなたがたの中には怠惰な生活をし、少しも働かず、余計なことをしている者がいるということです。」と言っています。
働かなければやっていけない一般の人たちに対する言葉ではなく、むしろ、もっと上の立場の、宗教的指導層に宛てた戒めの言葉ではないかと思います。
「女をみただけで姦淫」とか、「拠らしむべし、知らしむべからず」にしても、有名な言葉というのは、しばしば時の権力者に都合のよいように解釈されます。
(そんな当たり前のことを今まで知らんかったのは、アンタだけや、と突っ込まないでね。)
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何事も元になるデータの確認が大切です。
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