ドクトル虎の巻
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医師のわがまま

ドクトル虎の巻 / 2008.07.23 19:01 / 推薦数 : 4

  わがまま=①一自分の思うままにすること。自分の思い通りになること。②相手や周囲の事情をかえりみず、自分勝手にすること。③思うままに贅沢をつくすこと。(広辞苑) 

 医師は、他の医療職からみて、おそらく我儘な奴らだと思われているのかもしれません。夕方になって、帰り際にこの検査やってよ、と頼んできたり・・・

 広辞苑で「我儘」をしらべてみました。うーん、ちょっと違うなー。

 ①病気なんて、医師の思うままにコントロールできるものではありません。もしそうなら患者さんは一人も亡くなりません。

 ②この診断治療をやるのが患者さんのためにベストだと思っても、諸般の事情で検査室の鍵が開かなかったりします。特に公的病院。

 ③いままでやったことないです()

  医師はなんと言っても重い責任を負っています。重症の受け持ち医になれば、何日も泊り込みです。下着の替えもなくなるし、へろへろです。患者さんの病状は一進一退、目が放せません。

 ドク虎も、今思えば情けない話ですが、若いころ、勤務明けだーと、大手を振って帰ることのできる、交代要員のある看護師さんたちがかなりうらやましかったです。勤務医の過酷な労働条件は、何も今に始まったことではありません。夕方大手を振って飲みに行ける技師さんたち、自宅で寝てしまえば朝まで起こされない職種の人たちが実はかなりうらやましかったりしました。

 でも、自分で選んだ道ですから、口が裂けても文句はいえません。

 自分自身のプロとしての成長にもつながります。

 (あんたらが文句言わんかったから、今でも労働条件が悪いままなんや・・・といわれると、つらいものがありますが。)

  というわけではないかもしれませんが、同じ医療職であっても、医師と、労働基準法に守られている他の職種との間にはともすると垣根ができてしまいがちです。

 他の医療職の人たちにとっても、医師に物をいうときは、かなり気を使うようです。

 看護師が電話対応すると「すぐに医師をだせ」といわれる、紹介元の開業医の先生もたまにおられます。何百床に一人の当直医が電話に出られない事だってあるのです。医師が空床を完全に把握できていない場合だってあるのです。

 間違いを指摘するととたんに機嫌が悪くなる医師もいます。とんでもないことです。医師も人間、看護師も人間、技師も人間、事務職も人間です。お互いに不完全です。実は、医療に完璧な「神の手」などないのです。

 不完全が不完全を補い合って、業務が遂行できるのです。

 とはいっても、やはり、疲れているときは、怒りっぽくなってしまいます(ドキッ)

 

 ドク虎は、若かりし頃、CCUの看護師さんたちには本当に助けてもらいました。彼女らの急変に対する勘はすごいものがあります。病気という敵との戦いに、患者さんが生きるか死ぬか、戦場における戦友のようなものです。

 普段は口の悪―い主任さんが、「私がちゃんとバイタルみておいてあげるから、先生、ちょっと休んだら。」といって、CCUの隅に簡易ベッドを置いてくれたこともありました。このときばかりはコワーイ主任さんが天使に見えました。

 感謝、感謝です。

 

 名指揮者のように、自分自身が演奏するわけではないけれど、オーラを発して周りのプロフェッショナル集団をうまく動かすことのできる医師が、本当の「神の手」かもしれません。

  

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南江堂 英語抄録・口頭発表・論文作成虎の巻

 

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