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人の命を助けるための病院と、人をできるだけ多く殺すことを目的とする戦場、一見似ても似つかぬもののようですが、なんだか昔から、病院も、襲ってくる病気と闘うということから、組織としては軍隊と似ているような気がしています。医療と戦場その2です。
前線の兵隊さんたちにとって、寝ていてもいつ敵(病気)が攻めてくるかわかりません。どんな手でどこから攻めてくるかもわかりません。手ごわい敵かもしれません。自分の手に負えるかどうか。
主治医制で病棟を受けもつ日本のドクターに、非番の日はありません。 のんびりやってくる敵の場合は何とかなりますが、すばやい敵、手ごわい敵の場合は大変です。
人の命がかかっているのです。
365日、24時間、プレッシャーです。
これを解消しようとすれば、前線から後方へ、後方から前線へと、交代要員がいります。単純に考えても、現在の2倍から3倍の人員がいります。いまは、交代要員なして、いつもオンコールでの対応です。
場面は変って、大本営は・・・
戦場からは遠く離れた中央の安全なところにあります。ドンパチの音も聞こえません。便や尿、血のにおいもしません。
冷暖房完備、机の上で、会議、会議の連続です。山のような書類との格闘です。でも、会議室には新型インフルエンザウイルスが飛んでくることもありません。病原体の入った、血液や尿で汚染されることもありません。
「なんで、この部隊はこんなに金がかかるのに負けとるんや。」
「予算がない。すこしずつ、人員と予算けずったろ。」
「それでもなんとかしよるやろ。」
「補給物資はけずるけど、もっと戦果をあげさせんと。」
「補給部隊なんかいらん。現地調達すればいいんや。」
「現場の兵隊の根性がたらんのとちゃうか。」
「部隊長に責任を取らせろ。」
「若い兵隊だけふやして働かせれば、軍曹や部隊長はいらんやろ。」
「見習いの兵隊の給料はちょっとふやして、軍曹や部隊長の給料はふやさんとこ。」
「なに、安全装置がないだと。そんなもんに使える金はない。金をかけずに、プロなんやから、ミスせんようにやればいいんや。」
「こっちには、さすがに兵隊がほとんどおらんなあ。よっしゃ、本隊は大勢の強敵と戦っていて苦戦しとるらしいが、人数が多いから、まあええやろ。この多いところから少ないところへ応援に行かそう。」
(ドク虎は大本営をみたことがないので、この項はフィクションです。なんで大阪弁やねん!と突っ込まないでね。)
どこかで、聞いたような話ですね。何十年も前、大敗を喫したどこかの軍と同じように思います。
かくして、現地の兵隊さんたちの士気はどんどんさがりましたとさ・・・ということのないように、どうか行政も現場の声をきいていただきたいものです。
予算がなくて、できないのなら、できないと、はっきり国民にディスクロージャーしないと。つらいのは現場です。
経験のない(または乏しい)人たちが机の上だけで考えた中央からの指導ほど、青臭く、現場にとってちゃんちゃらおかしいものはありません 。
根性論を否定するものではありませんが、やはり理論だった、人的、経済的に裏付けられた作戦は必要です。
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金をしっかり握っている大本営には逆らいにくいものですが、現地の兵隊さんも作戦の勉強をして、おかしなことはおかしいと指摘しなければなりません。
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