ドクトル虎の巻
Profile

ブログ内検索

カレンダー

<< 2008/04 >>
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30

新着コメント

新着トラックバック

トップページ

Doctors Blog

ブログの購読

「起承転結」の弊害

ドクトル虎の巻 / 2008.04.30 19:12 / 推薦数 : 2

  英語抄録・口頭発表・論文作成虎の巻 解説シリーズ第59回です。

 アマゾンでは長らく品切れでしたが、やっと取扱が再開されました。やれやれ。

 「起承転結」、小学校のときの作文の時間に習いました。

 三つ子の魂百までといいますが、今でも作文といえば、「起承転結」が頭に浮かんでしまいます。

 「起承転結」は、元々、漢詩で、絶句の構成の名称だったのです。第一の起句で内容を歌い起し、第二の承句で起句を承け、第三句の転句で詩意を一転し、第四の結句で全体を結ぶ。転じて、物事や文章の順序・組立(広辞苑)。

 いわゆる文学作品やエッセイを書くにはドラマチックでよいかもしれません。しかし、論理的文章を書こうとする場合には、いろいろ弊害が出てしまいます。

 四行絶句の構成を、論理的文章や講演に応用しようとすること自体に無理があるのです。

 論理的な文章を書こうとする場合、一般的には、「導入」「本文」「結論」の三つです。

 学術論文には、さらに、Introduction, methods, results, discussionという決まった形式があり、それぞれの中身も定番の構成があります。詳細は「虎の巻」をご覧ください(笑)。

 文章を書くときに「起承転結」を強調するのは、日本におけるドメスティック・ルールのような気がします。

 「起承転結」だと、「転」のところで論理的なつながりがうまくいかなくなってしまうことがあります。論理的文章を書くには不向きなのです。

 ひどい文章になると、「起承転転・・・転」となり、いったい何が言いたいのかさっぱり・・・ということが起こります。

 申し訳ないですが、最近は一流紙の社説にさえ「起承転転・・・転」(結なし)が散見されます。

小学校の国語教育のトラウマかもしれません(笑)。

今の小中学校では、さすがにもうそんな教育はしていないかもしれませんが。

  PR 

南江堂 英語抄録・口頭発表・論文作成虎の巻

忙しい若手ドクターのために

まず日本語で論理構成を考えてから、頭を英語に切り替えて英語論文を作る方法を提案しています。 決して怪しい巻物ではありません(笑)。

固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)