ドクトル虎の巻
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論文の査読

ドクトル虎の巻 / 2008.04.15 21:50 / 推薦数 : 2

  英語抄録・口頭発表・論文作成虎の巻 解説シリーズ第56回です。

 解説シリーズ、ずいぶん久しぶりです(笑)。

 学術論文が日の目を見るためには、peer reviewというプロセスがあります。これが、著書など、そのほかの出版物とは大きな違いです。論文はreviewerにボコボコにされますが、著書は、独断と偏見もオッケーです。かならずしもサイエンティフィックでなくてもよいのです。

 典型例が、「英語抄録・口頭発表・論文作成虎の巻」です(笑)。虎の巻の著者(つまりドク虎)は英語を職業になんてしていないくせに、自らの経験に基づいてかなり大胆に、「実戦論文英語のコツ」なんかを世間様に公開しちゃっています(笑)。

 実は、この「英語のコツ」の章に関しては、英語の専門家からいろんなご意見がいただけるかと、ちょっと楽しみにしていたのですが、実際にはそんな暇な専門家はおられないようで、ちょっと肩透かしでした。

 今からでも、異論反論をうけつけます(笑)。

 このように、論文とは異なり、著書は、「言ったもの勝ち」です。だから、本を読むときは論文を読むとき以上に眉にたっぷりつばをつけて読みましょう(汚ねー)。

 さて、論文は、peer reviewがあるといいました。つまり「施設外の同業者からの批判」です。他流試合です。多くは偉い先生がたがボランティアでreviewerをされます。格闘技で言うと、上段者です。上段者と手合わせをしてもらえる、光栄な瞬間です。上段者は、試合の経験も豊富で、過去のこともよく知っています。

 ただし、「同」業者というところがポイントです。Reviewerは決して神様ではありません。一応上段者であるといえども、新しいことには必ずしも理解が十分であるとは限りません。かなり忙しい状況で斜め読みということもあります。投稿原稿の英語が拙劣な場合、なおさら誤解することもあります。やっていることが競合する場合など、かなり意地悪されることだってあります(泣)。

 必ずしも「天の声」である保障はないのです。

 指摘は真摯に受け止め、対応するのが大原則ですが、もしも、相手が理論的におかしいと思ったら、正々堂々と「理論」で戦わなければなりません。

 若い先生たちから、reviewerへの返事の「虎の巻」を書いてくださいとよく頼まれるのですが、こればかりは個々の事例に即さないとちょっと難しい。

 その前に、今の虎の巻が売れなければ、出版社からはまず次の声がかからないという問題もあります(笑)。

 

     南江堂 英語抄録・口頭発表・論文作成虎の巻

忙しい若手ドクターのために

 まず日本語の設計図を作り、英語論文を作る方法をお示ししています。 論文英語のコツも掲載。

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コメント一覧

私が投稿する論文ではreviewerは通常3人です。
大体の組み合わせは
1)殿様 うんうんよきに計らえ、当たらず触らずか、最初は研究内容をまとめて褒めておいて 最後のほうになって研究の新規性に疑義ありとminor revision
2)将軍様 inroductionの書き方、統計が甘い、figureがpoorだ。major revision
3)小姑 20近く項目をつけて 細かい点をびしびし批判する。referenceが適当ではない、spellが違う。このセンテンスがどうしてこのparagraphに置いておくのかとか とにかく細かい細かい。Figure legendsの長さにも一言おっしゃる。

実は将軍様と小姑は一回へへえと土下座しておっしゃるとおりにreviseすれば案外上機嫌で、すぐにacceptable as it isなんて返事をくれますが、一番怖いのが殿様スタイルです。新規性に疑義をはさまれると何度となく、研究の背景や他の報告と比べた本研究の新規性に関して徹底的に書き直しを命ぜられます。細かい部分は敢えて触れず、ズバッと一刀両断されてしまいます。
written by Bugsy / 2008.04.17 18:14
Bugsy先生

面白いたとえですね。
おっしゃるように、細かい、長文のコメントを書いてくれるreviewerは、たいてい比較的高得点をつけてくれています。
いっぱいコメントを書かれているからといってがっかりする必要は全くありません。
Reviewerがこれはアカンと思った場合はむしろ短く、最初にちょっとほめて後でグサッととどめをさす場合が多いですね。
written by ドクトル虎の巻 / 2008.04.17 18:37

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