| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ||||||
| 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
| 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
| 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
| 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
| 30 | 31 |
政府与党や厚労省の考えているところの医療事故調査委員会がいろいろ物議をかもしています。
もし正しく事故調査ができるのならばそんな結構なことはなく、誰も反対しないのですが、医療現場を知っているものから言わせてもらえば、この医療事故調査委員会、とても正しい判定が可能だとは思えません。
理由はシンプルです。
「病気」というのは、ホメオスターシスが崩れた状況です。
つまり、正常な制御機構が破綻した状態です。以前どなたかがおっしゃっていましたが、医療とはまさに暴風雨の中を飛ばざるを得ない飛行機のようなものです。
通常の状態が破綻しているのです。
暴風雨の中を強制的に飛行させておいて、墜落した場合、パイロットの技量が足りなかったのか、なにか重大なミスをしでかしたのか、機体に欠陥があったのか、はたまた天候が悪すぎたのか、墜落してからの調査で正しく判明するのでしょうか。
しかも、嵐の中を飛んでくれるパイロットがもはや極めて不足している状況下で、調査にまわすまともなパイロットはいるのでしょうか。
それとも地上勤務しか経験したことのない人、あるいは航空業界以外のひとたちが調査するのでしょうか。
「事故」の定義も曖昧です。
すべての死亡例が対象だとすると、究極的には人間いつかは死にますから、医療を受ける国民の数だけ調査をしなければならないはずです。医療費は削るというのに、すごい予算がかかります。
一部の死亡例に限るとすると、まずその「一部」をどう選ぶのかが難しいです。最初にあやしいという結論がなければエンロールできないことになります。この時点でセレクション・バイアスがかかります。でも調査しなければ、怪しいかどうかはわかりません。理論的矛盾です。かくして声の大きいものが勝ちます。
さらに、十分な調査には、かなりの人手とコストがかかります。医療費を削っておきながら、その予算は出すとでも言うのでしょうか。十分な予算の裏づけのない事故調査なんて、絵に描いたもち、建前のみになってしまいます。
ドク虎には、このような問題山積の制度を性急につくってしまおうという人たちの発想がよく理解できません。
ちょっと考えただけでも理論的に破綻していることがわかるシステムを大まじめで提案するとは、政府与党も厚生労働省も焼きがまわったものです。
まあ、薬の添付文書は絶対だというようなとんでもないことを言う弁護士さん(教授)が委員に入っていますからねえ。
添付文書を厳密に守れば、薬剤溶出性ステントを留置された人たちは抗血小板薬を飲めなくなり、遅発性血栓症で急性心筋梗塞が頻発し、日本は世界の笑いものになるかもしれません。似たような事例が多々あります。
いやしくも法律の専門家が医療について発言するなら、そういうことまで勉強して責任を持って発言して欲しいです。
教授という人種は、論理的思考能力には長けているはずなのですが・・・
「添付文書は正しく、必要十分な内容が記載されている」という、根拠のない前提に基づいて理論を組み立てているのです。
ンなこと、あるわけないやん。
論理的思考能力に長けている人たちのなかから弁護士や教授になるというのも、単なる思い込みだったのでしょうか・・・
<PR>
忙しい若手ドクターのために
固定リンク | コメント (4) | トラックバック (1)