ドクトル虎の巻
Profile

ブログ内検索

カレンダー

<< 2008/02 >>
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29

新着コメント

新着トラックバック

トップページ

Doctors Blog

ブログの購読

新聞記者の英語力

ドクトル虎の巻 / 2008.02.19 19:50 / 推薦数 : 2

 新聞記者って、いわゆる文系ですよね。

 なんちゃって「理系」のドク虎より、英語は強いはずですよね。

 ところが、天下の朝日新聞、紙面の英単語のハイフネーションが未だにむちゃくちゃです。

 以前にも直接指摘したことがあるのですが、「検討させていただきます」というだけで、改善されていませんでした。

編集長がこれでよいと思っているのでしょう。

 朝日新聞の記事:

JAL機、英語の指示聞き違え滑走か 新千歳空港

200802172300

  日本航空(JAL)の502便が北海道・新千歳空港で許可なく滑走路を離陸滑走した重大トラブルで、管制官と操縦士との具体的なやりとりの一部が17日、わかった。現地で調査した国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は、JALの操縦士が英語の指示を聞き違えた可能性とともに、吹雪で滑走路や誘導路が一部しか使えない状況にみあった交信だったのかなど、さらに調べる。

   事故調査関係者やJALによると、管制官が502便に出した指示は、
「expect immediately takeoff」
(直ちに離陸するよう備えよ)という英語だった。国交省監修のマニュアルにはない表現だが、混雑時などに国際的に使われているという。この表現では、冒頭の「expect」(予期する)を聞き落とした場合、
「immediately takeoff」
(直ちに離陸せよ)と受け取れる。調査関係者は、操縦士がこの後段部分に影響され、離陸を許可されたと誤認した可能性があるとみている。

   現地を訪れた調査官は16、17の両日、502便の乗員と航空自衛隊の管制官から事情を聴いた。今後ボイスレコーダーを解析し、間違いが生じた背景を調べる。また当日は吹雪で視界が悪かったうえ、除雪作業のため先行の機体は一番奥の誘導路を使わざるを得ず、滑走路から出るタイミングが通常よりも遅れていた。管制との交信がこうした状況に適していたのかも、検証する。 (引用終わり)

 新聞紙面では、

immediatel-

y

と改行されていました。これは、まるで「学校」と書くのに、行がいっぱいになったからといって、

「学木

交」

と改行するようなものです。ガッキコウ?読めませんよね。

 正しくは、音節単位で、

immediate-

ly

とすべきです。

 音節単位で区切らないと、英語は発音できないのです。

トテモキモチワルイです。

 一般人なら知らなくても許されますが、いやしくも新聞を書くプロフェッショナルがこんな世界で通用しないようなことをやってはいけません。

よいこがまねをします。

 

 ところで、記事の内容も気になりました。

Expect immediately takeoff.

と、管制官が言ったのを、パイロットがExpectを聞き逃してすぐに離陸しようとしたという内容の記事ですが、ネイティブなら言わない、文法的におかしな英語です。

 正しくは、Expect immediate takeoff. (離陸に備えて待機せよ。)この場合、takeoffは名詞なので、形容詞で修飾されます。これならたとえexpectを聞き落としたとしても、命令文ではないのですぐには離陸しなかったはずです。

 もっともローカルの航空英語はかなり特殊なので、実際管制官がそういったのかもしれません。

 いずれにせよ、英語の文法ミスは、事故につながるということです。

 生兵法怪我の元です。

 文法は重要です。

 このような誤解は、英語論文でも、ままあることです。日本人なのに英語で発表しないといけない、日本人医師も大変ですが、日本人同志なのに英語を使わないといけない、航空業界も大変でしょうね。

 ところで、記事を書いた記者さん、ちゃんとそこまでわかって記事にしたのでしょうか。記事にそういう指摘はありませんでしたが・・・あまり追求しないことにしましょう。

 

 すみません、話は変わりますが、ドク虎は、外国へ行くときにはできるだけ外国のエアラインに乗るようにしています(単に安いからやろ、というつっこみは、しないでね)。日本人のパイロットさん、腕は信頼しているのですが、万一非常事態になった場合の英語でのやりとりがちょっと心配なもので・・・(失礼なことを言ってごめんなさい。)でも、日本のCAさんは最高です♪

 PR
南江堂 英語抄録・口頭発表・論文作成虎の巻

ドク虎の英語だってそんなたいしたことはありません。ご一緒に勉強しましょう。

固定リンク | コメント (3) | トラックバック (0)