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ほぼ20年ぶりに恩師に再会しました。
中学校のときの英語の先生です。
75歳になられたそうです。
久しぶりに、とても楽しいひと時を過ごしました。アイルランドの方ですが、とても聞き取りやすい、美しい英語を話されます。日本在住40年です。
ドクトル虎の巻は、中学校に入るまで、全く英語を勉強したことはありませんでしたから、先生の英語が外国語におけるmother tongueなのかもしれません。
お話していると、なぜか不思議な安らぎを感じました。
以前に「虎の巻」を献本したのですが、とても喜んでくださいました。
「こういう専門分野に特化した、英語を書く人のための本が必要だ。」
「専門分野で必要とされる英語の例がたくさん載っているのはとてもよい。こういう表現は英語の教科書ではなかなかでてこない。」
「英会話はあまり役に立たない。」
「不公平なようだが、人の印象は、最初の2分で決まる。耳と発音が大切だ。」
などと、たくさんお褒めのことばをいただき、ちょっとはずかしくなりました。
「私はnativeじゃないのに、こんな本を書くなんて・・・」というと、「君の方がnativeよりも日本人の英語論文を書く人たちの難しさ、問題点をよく知っているだろう。それが一番大切なことなのだ。」といわれました。
もう40年近く前の生徒のことなのに、○○君はどこそこの大学へいったとか、同級生のことをよく覚えていらっしゃいました。一人、高校生のときに自殺した同級生がいたのですが、そのことを今でも本当に残念がっておられました。
“Accidents happen.”と、残念そうに言われました。
悪童だった当時の我々にはわからなかったのですが、本当に生徒たちのことを考えておられたことが、いまさらながらよくわかりました。
「日本の医師は忙しいと聞いているが、それはよくないのではないか。私が患者なら、忙しすぎるドクターにはかかりたくない。」「最高の医療を待ち時間無しで常に要求するのは不可能だ。」
と、日本の医療についても、メディア報道に流されず、我々勤務医が聞いたら涙が出るような、まともな受け取り方をされていました。
脱帽です。
今でも、日本語の文章を英語に翻訳するお仕事をされています。
「頼むぞ。」ということば、日本人はよくつかうが、お願いするでもなし、命令するでもなし、かといって任せるでもなし、どう英語に訳したらよいのだろう、と質問されて、
「むずかしいですねえ。状況によるんじゃないですか。」
と答えたドク虎でしたが、英語の恩師に英語について質問されて、ちょっとうれしいドク虎ではありました。
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