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< 大バカ社説その2 | メイン | 感無量! >
こんな物騒なエッセイを読みました。
某公立病院の内科部長がかかれたものです。
かつては、「患者が決めた!いい病院2003、オリコン・メディカルブック」に掲載された、大都市近郊の優良病院です。ちなみに、経営状態も、日経新聞の調査では(平成16年3月22日朝刊)、職員一人当たりの収入と労働生産性では公立病院中全国5位という、優良病院だったとのこと。
しかし、すでにそのころから、「少しずつ荒くなる波風の中を進んでいる感じを持ち始めて」おられたそうです。
その要因を自ら分析されています。
1.周辺の病院の統廃合、それに伴う受診患者数の増加。
2.統廃合に伴う医師の集約化はなかった。
3.残った内科医師の負担が大きく増えた。
4.新臨床研修制度の影響で、退職した内科医師の補充が得られなかった。
5.一人当直でストレスが多く、検査科当直もない状態で、内科救急を続行した。
結果、各方面の医局から派遣されていた人たちの引き上げがあり、内科医は部長を含め3人だけになった。
「結局、救急医療は地域医療に極めて重要で市民の要望も大きいという錦の御旗のもと、医療情勢の大変動の影響と地域中核自治体病院での内科診療、特に救急診療の現状と問題、あるべき姿が、内科だけのこととして、病院全体で捉えられてこなかったのだと思います。」
「まだまだ続くこの危機的状況を生き延びるには、救急医療は専任的に関わるスタッフがいない限りするべきではなく、今いるスタッフがこれ以上辞めないように診療規模を縮小してでも医師への負担が増えないようにする、大局的見地に立った早めの決断が、大きな困難は伴いますが必要と思います。」と書かれています。
かつての優良病院が、医療需要の増大と医師数の減少→大義名分に基づき救急医療を含む診療規模の維持→さらなる医師数の減少という、負のスパイラルに陥る様子が伺えます。
地域の中核病院の、内科医の叫びです。
まず、現状の客観的な把握と分析が必要です。その上で、できることはできる、できないことはできないと、現場がはっきり主張し、管理者もしっかりそれを受け止めなければ、建前論や、根性論だけでは、ますます崩壊は進むでしょう。
ひとごとではありません。
第二次大戦の大本営の愚をおかしてはなりません。
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冷静に分析することは、論文だけに必要なのではありません。
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コメント
コメント一覧
自分の診療科は持ちこたえようとしつつ 麻酔科の医師が不足して緊急オペができない 市中病院が増えました。
虎の巻先生 もっと元気を下さい!
もっと本を買いますから。
今の状況は、さまざまな原因はあるでしょうが、以前は自ら進んでしていたことをやらされているということに起因するモティベーション低下や、通達の名の下いつの間にやら、医師が役人の部下になっているという摩訶不思議な構造に起因しているように思えてなりません。これからも先生のブログ楽しみにしています。
いつもコメントありがとうございます。
医学の発展とともに、治療学の進歩とともに、「内科」という領域も危機に瀕しています。
専門分化がすすみ、全体をみることのできる内科医がいなくなっています。
ところが、救急では、専門外をみなければなりません。
専門外の診療で、往々にして問題が起こります。
難しい問題です。
「虎の巻」も、モチベーション維持のため、「焼け石に水」にならないことを祈っています。
tegetegeoyaji先生
コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、義務感で行うのと、自ら進んで行うのとでは、疲労度に雲泥の差があります。
なんとか、自ら進んで挑戦できるような、積極的な職場環境であってほしいものです。
建前ばかり優先されるのはもうごめんです。
我々の世代が、次の世代のために声をあげていかなければと思っています。
大本営のたとえは、すごいですね、実際には、どんどん戦況が悪いのに、アメリカに勝っている嘘の情報を国民に流し、勝てる見込みも無いのに、特攻隊で、敵艦に突っ込む。洗脳されて、精神力で必ず勝てると、マシンガンに、ボルト式ライフルや、軍刀で敵陣に総攻撃をかけて、全員名誉の玉砕。このようなことは、繰り返すべきではないですね。同感です。
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