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皆さまお疲れのところ、今日はちょっぴり癒し系の童話でお付き合い願いたいと思います。
ある金持ちの人が大きな家を持っていました。その家はお祖父さんが残してくれたものでした。お祖父さんは亡くなる前にこう言いました:「この家を大事にしてください。古くなっていますから、場合によっては改造してもよろしい。けれども、あそこの壁だけは壊してはいけません。この壁には大切な不思議なことが隠されています。この壁の秘密が分かったら、あなたの生活は変わります。」と。
この遺言を聞いたこの人は、是非この壁の秘密を知りたいと思いました。そこで、この壁を調べるために専門家を招きました。 最初に来たのは 設計者とエンジニアでした。この二人はこの壁を徹底的に調べました。壁の厚さ、強さ、全体の家の中の役割、この壁は建物全体を支えられるかどうかなど。そしてその結果を整理して、科学的に確かなレポートにまとめました。けれども特別な不思議なものは見つかりませんでした。この壁には特別な秘密はありませんでした。
しかし、金持ちの人はこの結果で満足せず、もっと詳しくこの壁を調べて欲しかったので、他の科学者たちを呼びました。この化学者は壁の小さなサンプルをとって、壁が作った材料を分析しました。そしてまた学問的なレポートを書きました。結果は、ごく普通の壁でした。何も不思議なものはありません。科学的な立場から見れば、この壁には秘密がありません。
しかし、金持ちの人はこの結果で満足せず、今度は物理学者を呼びました。この物理学者たちはサンプルとしてこの壁の表面のわずか 何平方センチを調べました。その結果 この場所は幾つかの色で構成されていることを発見しました。その色の光の反射、光の波などを詳しく調べました。その結果をまたレポートにまとめました。結論はこの壁には幾つかの色があるけれども物理的な立場から見れば、ごく普通の壁です。何も不思議なものはありません。この壁には別に秘密がありません。
しかし、金持ちの人はこの結果で満足せず、さらに壁の研究を続けました。そして、今度は生物学者を呼びました。彼らはこの色がどのような植物から作られたかを調べました。そして、最後に考古学者と歴史学者を呼びました。彼らはこの壁の歴史を調べました。いつ作られたか、誰が作ったのか、そしてこの壁の両側に何が起こったのか詳しく調べました。しかし、何も不思議なものがありませんでした。 この金持ちはだんだん失望しました。このたくさんの学者に払うために、ほとんど全部の財産を使い果たしました。
ついに、ある日、頭を壁につけて、壁を手でたたいて、失望に近い状態になりました。そのとき一人の孫が部屋に入って来て叫びました。「お祖父さんよ、ここに来て。見せたいものがあります。」しかしお祖父さんはなかなかこの壁から離れたくありません。この壁の神秘をどうしても知りたいのです。やっと壁から離れて、子供のところに行ったとき、子供は大喜びで指で壁を指して、「お祖父さん、見て、きれいでしょう。」
お祖父さんが壁から離れて見ると、びっくりしました。この壁には美しいモサイクが見えるようになりました。このモサイクは子供を抱いている女の絵でした。とても美しい絵でした。そしてお祖父さんは悟りました:これがこの壁の秘密でした。
すなわち、女と子供の絵、それは人生の神秘です。それは愛です。
ギュンタ・ケルクマン 作
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聖カピタニオ女子高等学校のドイツ人の校長先生が日本語で作られた「おとぎ話」です。直接お会いしたことはないのですが、とある講演集の中で出会い、お話の中のおじいさんに自分自身の姿が重なってしまいました。
許可をいただいて、原文のまま引用させていただきました。
私たちは目の前に壁があるとき、いつも壁の近くに立ってしまいます。そして目の前の壁について悩み、狭い範囲だけ見てあれこれ考えています。時には一歩下がって離れてみるということも大切なのですね。 講演集の中の、「我々男というものは女と子供を見て喜ぶものだ。」という言葉が印象的でした。
子育てをしている女性は美しいものです。子供や、女性、そして病人や老人など、社会的弱者が生きやすい社会はよい社会です。
強い人は、自分が偉いから強く生まれたのではありません。弱い人は、自分がダメだから弱く生まれたのではありません。私たちは勘違いしてしまいがちです。
私たちはいったいどこから来てどこへ行こうとしているのか。
忙しい、忙しいというだけではなく、たまには、静かに考えてみなければなならないことだと思います。
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忙しい若手ドクターのために
忙しくても、心をなくしたくありません。
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