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歌手の三波春夫さんが残した有名な言葉ですが、この言葉は、今の日本を堕落させた元凶ではないでしょうか。
神でないものを神とすることから、多くの悲劇が生まれます。
これこそ偶像崇拝です。
仏像を拝んだり、神棚に手を合わせることが偶像崇拝ではありません。
金を払う奴が最も偉い。金をもらう奴はだまって何でも無理難題を聞け。これは支配者と奴隷の関係です。人と人との関係ではありません。
三波春夫さんが言いたかったことは、このように観客にこびへつらうということではなかったようですね。
「舞台に立つと、神様の前に立って拍手を打つような神聖な心境になる。そういう気持ちにさせてくれるのがお客様だ。」という意味だそうです。
三波春夫さんが悪いわけではなかったのです。
有名人の言葉というのは、脈絡なく引用されることにより、その本来の意図が誤解されることがままあります。
以前にも述べましたが、キリストの「女を見ただけで姦淫」発言や、孔子の「民は由らしむべし知らしむべからず。」発言にしても、どうも偉い人の発言というのは、聞き手が話し手のレベルに達していない場合、誤解されることが多いようです。
キリストさんや孔子さん、さぞかしストレスたまったでしょうねえ(笑)。
客が神だとすると、店員は客のどんな無理難題にも対処しなければなりません。
客は傍若無人な態度で買い物をします。店員は客にこびへつらいます。そしてそこにはお互いに感謝のかけらも生じません。なんと殺伐とした関係でしょう。
最近日本ではこのような理不尽な世界があたりまえのようになりつつあります。
お客も人間、店員も人間です。どちらも、同じ人間、お互い様なのです。いつ何時、立場が反対になるかもしれないのです。
最近の医療崩壊の少なくとも一部に、「お客様は神様」という言葉が、害毒を流しているような気がします。
一流料亭では、店も客を選びます。客にも「粋」が求められます。
「買ってはいけない」というのがありましたが、個人的には「言ってはいけない」というリストに入れたい言葉です。
気をつけないと、わが国では神ではないものを神とするおばかな勢力がどんどん台頭しそうです。
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