ドクトル虎の巻
Profile

ブログ内検索

カレンダー

<< 2012/05 >>
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

新着コメント

新着トラックバック

トップページ

Doctors Blog

ブログの購読

< 殺人合法化 | メイン | 自○党は宗教団体? >

万死に値する

ドクトル虎の巻 / 2007.11.19 18:54 / 推薦数 : 12

通勤の車の中で、ニュースを聞いていると、厚労省は、小児科、産科医不足をうけて、一年目の研修医のローテーションで、小児科、産科を回れるように変えるようです。

 

理由は、

「研修医が一年目にローテートする科に惹かれ、二年目にローテートする小児科、産科が減るから」

だそうです。

 

そのことの是非はともかくとして、理由は笑止千万です。

 

一年目にローテートするところに惹かれるのなら、内科や外科の志望者が増えたのでしょうか。

 

連続入局者ゼロという、某外科を知っています。

 

内科の入局者も増えていません。

 

これって、ローテートの制度がまずかったので、ちょっと後戻りさせるということに他ならないでしょう。はっきり認めたらどうですか。

 

医師の世界は、残念ながら、数ヶ月ローテートしたからといって、できるようになるほど、甘いものではありません。

数ヶ月ずつ各科をローテートしてきた3年目の人たち、高度医療をになう急性期病院の戦力としては、はっきりいってあぶなっかしくて使い物になりません。

以前の3年目の人たちとはえらい違いです。

中堅以上のドクターの髪の毛が抜けつつあります。

 

決して、研修医の先生たちの能力が劣っているのではありません。

個人的にはとても優秀な人たちです。

 

しかし、今の研修医制度は、極論すれば2年間学生の期間を延長したようなものです。

2年間、医師免許を持ちながら、責任は先輩がとってくれる、まるで学生実習のようなものです。

これでは、医師として成長できません。

最初からすべてを見ることのできる医師を速成栽培しようなんて、無理なのです。

 

制度が悪いのです。

 

立場上いいにくいのですが、はっきりいいます。

現場を無視して、医療費削減のみをはかり、制度を猫の目のようにコロコロ改悪し、年数パーセントずつ、まるで蛙の生ゆでのように、外国に比べて圧倒的に低い診療報酬をさらに削り、医療を破綻させ、国民の健康をないがしろにする、今の日本国政府は、万死に値します。

 

医療費がなければ、プライオリティーを考え、経済的に工面するのが、政治、行政の仕事なのではないでしょうか。

 

医療現場や弱った病人を苦しめてどうする!!

固定リンク | コメント (2) | トラックバック (1)

トラックバック

この記事のトラックバック URL

http://blog.m3.com/LFH/20071119/1/trackback

トラックバック一覧

募集定員の見直し:臨床研修制度はど~なるか
引き続き2つ目の記事です 記事の中身に行く前に・・・今日は寒かったですね。我が家の前は朝積もった雪が解けずにまだ残っています。標高高いから・・・・・w ただ、その寒さをなんと、腰痛対策の軟性コルセット... [続きを読む]

コメント

コメント一覧

ドクトル虎の巻先生
大阪の有名病院に勤務されていると伺いました。
東京の大病院だって診療科によっては研修医が充足しているわけではありません。連続入局者0なんて外科も内科もよく仄聞します。自分の立場からいうと 教授連中も制度のせいばかりにせずに、嘆く前に入局者がいない理由を少しは考えた方が良いと思います。
魅力のある医局というものをささやかながら考えています。色々ありますが 私如きでも後輩に外国の学会に発表させたり、論文執筆を指導することでしょうか。
自分もかつてそうであったように 自分の仕事が英文雑誌のの活字になったり、国際的な(しかも採択率の厳しい)学会に出席した折 私の瞳は輝いていました。今も若い先生もそうです。やはり若いって素晴らしく 眩く感じます。制度を少しいじったくらいで 気分だけで産科小児科に入局する気になった若き医師とやらを 逆に危ぶみます。
先生におかれましては これからも論文執筆の極意と言う点で 我々迷える子羊をご指導ください。もう若手を指導できる中堅医師と言うのも自分の周りでは本当に少なくなっています。
written by Bugsy / 2007.11.21 21:10
Bugsy先生

コメントありがとうございます。
私も、忙しい上にさらに仕事を増やしてどうすると心配していたのですが、採択率の厳しい海外の学会や英文誌に論文が採択されることにより、若い人たちは目を輝かせてよく頑張ってくれます。それに続く後輩たちもきてくれるようになりました。
先生のおっしゃること、よくわかります。
しかし、最近あまりにも思いやりの感じられない性急な変更が多すぎます。
若手だけでなく、中堅層の負担が激増しているように感じます。
私が何とかぼちぼちやっている、「虎の巻」作戦も、焼け石に水のように感じられ、落ち込むことも多いこのごろです。
先生のように言っていただけると、元気が出ます。
ありがとうございました。
written by ドクトル虎の巻 / 2007.11.21 23:21

コメントを書く

ニックネーム*
メールアドレス*
URL
内容*
※「利用規約」をお読みのうえ、適切な投稿をお願いします。