ドクトル虎の巻
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万死に値する

ドクトル虎の巻 / 2007.11.19 18:54 / 推薦数 : 12

通勤の車の中で、ニュースを聞いていると、厚労省は、小児科、産科医不足をうけて、一年目の研修医のローテーションで、小児科、産科を回れるように変えるようです。

 

理由は、

「研修医が一年目にローテートする科に惹かれ、二年目にローテートする小児科、産科が減るから」

だそうです。

 

そのことの是非はともかくとして、理由は笑止千万です。

 

一年目にローテートするところに惹かれるのなら、内科や外科の志望者が増えたのでしょうか。

 

連続入局者ゼロという、某外科を知っています。

 

内科の入局者も増えていません。

 

これって、ローテートの制度がまずかったので、ちょっと後戻りさせるということに他ならないでしょう。はっきり認めたらどうですか。

 

医師の世界は、残念ながら、数ヶ月ローテートしたからといって、できるようになるほど、甘いものではありません。

数ヶ月ずつ各科をローテートしてきた3年目の人たち、高度医療をになう急性期病院の戦力としては、はっきりいってあぶなっかしくて使い物になりません。

以前の3年目の人たちとはえらい違いです。

中堅以上のドクターの髪の毛が抜けつつあります。

 

決して、研修医の先生たちの能力が劣っているのではありません。

個人的にはとても優秀な人たちです。

 

しかし、今の研修医制度は、極論すれば2年間学生の期間を延長したようなものです。

2年間、医師免許を持ちながら、責任は先輩がとってくれる、まるで学生実習のようなものです。

これでは、医師として成長できません。

最初からすべてを見ることのできる医師を速成栽培しようなんて、無理なのです。

 

制度が悪いのです。

 

立場上いいにくいのですが、はっきりいいます。

現場を無視して、医療費削減のみをはかり、制度を猫の目のようにコロコロ改悪し、年数パーセントずつ、まるで蛙の生ゆでのように、外国に比べて圧倒的に低い診療報酬をさらに削り、医療を破綻させ、国民の健康をないがしろにする、今の日本国政府は、万死に値します。

 

医療費がなければ、プライオリティーを考え、経済的に工面するのが、政治、行政の仕事なのではないでしょうか。

 

医療現場や弱った病人を苦しめてどうする!!

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