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大阪弁でどーもすんまへん。
英語抄録・口頭発表・論文作成 虎の巻 解説シリーズ第37回です。
和英辞典は最近かなりよくはなってきていますが、それでも信用するとたまに痛い目にあいます。
和英辞典の編集者の方々、申し訳ありません。
ちょっと意地悪をしてみましょう。
「ふつつか」という、アメリカ人があまり使いそうにない単語を引いてみると、ある和英辞典には、
Let me introduce to you my incompetent daughter.
という例文が出ていました。
こんなこというのかなあーと、疑問に思い、アメリカ人に確かめてみると、
“Never!”
の一言。
別の辞書には、
I give you my daughter, such as she is, and hope you will care for her over the years.
というのもありました。大分ましですが、なんだか時代がかっていて、200年ぐらい昔のアメリカ人なら言いそうな例文です。娘は品物ではありませんからね。フェミニストから抗議をうけそうです。
十五年前のアメリカでのことを思い出しました。
娘の幼稚園の父兄会に行ったときのことです。
「あなた方の子供たちのことを紹介してください。」
勿論、英語です。
医学分野の英語ではありません。
まじめに研究生活を送っていた(?)ため、日常会話の語彙の少ないドクトル虎の巻は、大ピンチ (笑)。
うちの子は、引っ込み思案で、口数か少なくて・・・
と予め頭の中で英作文をしていると、
他のお母さんたちは、
「うちのボブはとてもやさしくて、よく気がついて、賢くて・・・」
「ジェシカはとっても活発で、いつもプレスクールのことをよくお話してくれて、ママのことをとっても大切にしてくれて・・・」
げーっ、自分の子供のことを、ほめまくるではありませんか。
急遽、自分の子供のよい点を考えましたが、普段考えていないので、あせりました。
ことばは、文化でもあるのです。
文字通り翻訳すると、とんでもないことになります。
「うちの子は、性格が暗くて、頭が悪くて、あまりしゃべらなくて・・・」
などと親が言おうものなら、友達もできなくなるかもしれません。
哀れみの目で見られるかもしれません。
場合によっては、親子関係がおかしいと思われて、当局に通報されるかも。
危機一髪のところでした。
編集者の方には悪いのですが、偉い英語学者先生の作った和英辞典は、まだ危険なことがあります。
使ったことのない単語は、必ず、せめて英和(えーわ)、できれば英英、google、またはPubMedで現地人の書いた例文を確認しましょう。
和英は「えーわ」です。
電子辞書のジャンプを使えば一瞬です。
といっても、和英にはお世話になっていますが(笑)。
医学部の偉い教授先生の鑑定書で泣きを見る現場の臨床医がいるのと同じかもしれませんね(汗)。
参考 英語抄録・口頭発表・論文作成虎の巻 p.108
関西以外の方のために:
大阪弁で、「もうえーわ」というと、
That’s enough. You don’t have to do it.
という、ちょっと否定的な意味になります。
ご参考まで。
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