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英語抄録・口頭発表・論文作成虎の巻 解説シリーズ第32回です。
今日は論文における「時制(tense)」です。
そんなこと、わかっとるわい。
論文の時制は、過去形を使うンやろ。
その通りなのですが、実際の論文をみてみると、過去形あり、現在完了形あり、過去完了形あり、はたまた現在形あり、主節と従属節の時制が異なるものあり・・・
間接話法は時制を一致させると習ったのに・・・
いったいどうなっとんねん。
まあええか。
そこで、適当に時制を使って論文を書いたとします。
えらいことになるのです。
英語論文における「時制」は、多くの場合、事実の時間経過をあらわすのではなく、著者の「思い入れ」の強さを表現する方法なのです。
過去形は、現在と切り離して淡々と事実を記載するのに使われます。
よって、論文にはいちばんよく使われます。
現在との関係は希薄です。
一方、現在完了形は、現在に影響を強く及ぼしている事柄に対して使われます。
特に現在形は、著者がほとんど真実だと考えている事柄にのみ使います。
ほぼ「完璧な」データに裏付けられた結語などです。
すごい自信のあるときです。
たとえば、citation presentというのがあります。
Confucius says・・・
Buddha says・・・
などは、孔子やブッダが現在話しているわけではありませんが、著者が限りなく真実に近いと考えてるのです。
しょぼいデータしかないのに、結語を現在形で書くと、こいつアホちゃうかと思われます。
十分にデータがあるのに、結語を過去形にすると、こいつ、本当はやましいことがあるんちゃうかと、痛くもない腹を探られます。
でたらめに時制を使うと、誤解されることがあるので、くれぐれもご注意を。
南江堂 英語抄録・口頭発表・論文作成虎の巻 p.112-115。
アマゾン八分、再び脱出できたようです。