ドクトル虎の巻
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思い入れと時制

ドクトル虎の巻 / 2007.10.16 23:21 / 推薦数 : 3

英語抄録・口頭発表・論文作成虎の巻 解説シリーズ第32回です。

 

今日は論文における「時制(tense)」です。

 

そんなこと、わかっとるわい。

論文の時制は、過去形を使うンやろ。

 

その通りなのですが、実際の論文をみてみると、過去形あり、現在完了形あり、過去完了形あり、はたまた現在形あり、主節と従属節の時制が異なるものあり・・・

間接話法は時制を一致させると習ったのに・・・

 

いったいどうなっとんねん。

まあええか。

 

そこで、適当に時制を使って論文を書いたとします。

 

えらいことになるのです。

 

英語論文における「時制」は、多くの場合、事実の時間経過をあらわすのではなく、著者の「思い入れ」の強さを表現する方法なのです。

 

過去形は、現在と切り離して淡々と事実を記載するのに使われます。

よって、論文にはいちばんよく使われます。

現在との関係は希薄です。

 

一方、現在完了形は、現在に影響を強く及ぼしている事柄に対して使われます。

 

特に現在形は、著者がほとんど真実だと考えている事柄にのみ使います。

ほぼ「完璧な」データに裏付けられた結語などです。

すごい自信のあるときです。

 

たとえば、citation presentというのがあります。

Confucius says・・・

Buddha says・・・

などは、孔子やブッダが現在話しているわけではありませんが、著者が限りなく真実に近いと考えてるのです。

 

しょぼいデータしかないのに、結語を現在形で書くと、こいつアホちゃうかと思われます。

十分にデータがあるのに、結語を過去形にすると、こいつ、本当はやましいことがあるんちゃうかと、痛くもない腹を探られます。

 

でたらめに時制を使うと、誤解されることがあるので、くれぐれもご注意を。

 

南江堂 英語抄録・口頭発表・論文作成虎の巻 p.112-115

 

アマゾン八分、再び脱出できたようです。

 

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