ドクトル虎の巻
Profile

ブログ内検索

カレンダー

<< 2007/10 >>
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

新着コメント

新着トラックバック

トップページ

Doctors Blog

ブログの購読

< 前のページ

コロンとセミコロン

ドクトル虎の巻 / 2007.10.30 21:44 / 推薦数 : 1

英語論文・口頭発表・論文作成 虎の巻 解説シリーズ第35回です。

 

Colonといっても、大腸の話ではありません。

英文の入力の仕方その2です。

 

日本人の英文原稿には、コロンとセミコロンを混同している使い方をよく見かけます。

STEMI; ST elevation myocardial infarction ST上昇型心筋梗塞

OMI; old myocardial infarction 陳旧性心筋梗塞

といった記載です。

これは、本来はセミコロンではなく、コロンです。

正しくは、

STEMI: ST elevation myocardial infarction

OMI: old myocardial infarction 

または、

STEMI = ST elevation myocardial infarction

OMI = old myocardial infarction

です。

セミコロンは、文と文をつなぐ場合に使われます。

andの代わりです。

It is raining; it is getting dark.

セミコロンは、コンマより大きな区切りを表します。

次のように便利な使い方があります。

OMI, old myocardial infarction; AMI, acute myocardial infarction; UAP, unstable angina pectoris.

 

コロンは「イコール」、セミコロンは「アンド」とおきかえてみて大丈夫なら使い方はオーケーです。

 

南江堂 英語論文・口頭発表・論文作成 虎の巻 p.19

固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)

英語で元気をもらう

ドクトル虎の巻 / 2007.10.29 20:06 / 推薦数 : 0

とある大学の医務室にお手伝いに行っています。

いろんな国から留学生が来ています。

元気な学生さんが多いのですが、たまに健康相談にみえます。

異国の地で体調を崩したら、心配でしょう。

ことばの問題もあります。

ドクトル虎の巻も、米国で「ぎっくり腰」になったときは、大変でした。

このときほど、自分が医師でよかったと思ったことはありません()

整形外科は専門外なのですが、日常会話はつたなくても、医学用語ならわかるからです。

一般の日本人の方は大変だろうなと思いました。

むこうのドクターも、私に医学論文を渡して、「これを読んでおいてください。」

これって手抜き?()

 

ベトナムからの留学生は、初めての日本のホームステイで、電車の音がうるさくて眠れないそうです。体がだるいといって訪れました。

あまり英語が得意ではなさそうです。

日本に来てまだ一ヶ月です。

周囲の人たちとコミュニケーションが十分取れているとはいえません。

病院の外来と違って時間が取れるので、話を聴きました。

彼女、そんなに英語は達者ではないといっても、普通の日本人の学生さんよりは英語ができます。

気になってその後どうなったかと聞くと、大分表情が明るくなったようです。

ちょっと安心です。

 

ドイツからの留学生もきました。

お薬の相談でした。

薬はブランド名しかわかりません。

インターネットは便利です。一般名がわかりました。

出身は音楽の都、ウイーンだそうです。

「何か楽器をやるの?」ときくと、ちょっと照れながら、「ピアノを少し。」

明るい表情で帰っていきました。

  

時間に追われる病院の外来では、考えられないことです。

 

英語は、英語圏だけではなく、色々な国の人たちとコミュニケーションをとる手段です。

母国語ではないにもかかわらず、外国の若い人たち、結構上手に英語をしゃべります。

 

異国の地で、意思疎通が不自由な中で頑張っている人たちにちょっぴりお役に立てて、こちらも元気をもらいました。

数ある国の中から日本を選んで来てくれる留学生は、大切にしてあげたいものです。

 

英語、使わなくっちゃ!

 

エピソードは一部フィクション化しています。

固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

スペース命

ドクトル虎の巻 / 2007.10.26 20:50 / 推薦数 : 1

 

英語論文・口頭発表・論文作成 虎の巻 解説シリーズ第34回です。

 

皆様、ありがとうございます。

アマゾンでも引き続き「虎の巻」仕入れてもらえるようになったようです。

皆様方の応援のおかげです。

また品切れになるといけませんので、ご希望の方はお早めにどうぞ()

 

「虎の巻」を読んで、日々激務をこなしておられる若手中堅層の勤務医が少しでも元気をだしていただけたら嬉しいのですが・・・

 

本日はスペースについてです。

といっても、マンションの部屋やワンボックスカーの広さの話ではありません。

  

英文の入力の仕方についてです。

我々のころは、学校では正式な英文タイピングを教わりませんでした。おそらく今でもそうでしょう。

 

「わたしわ○×△、についてろんぶん、お書いたんでをくります。」

これでは、どんな奴が原稿を送ってきたのか、編集者はかなり引いてしまうかもしれませんね。

 

原稿を送る場合、正しいタイピングは大切です。

 

初めてでも、ちょっと見栄をはって、童貞クンではないふりをしなければなりません!?

 

ところが、日本人の英文原稿には、スペースの間違いが散見されます。

句読点(コンマ、コロン、セミコロン、ピリオドなど)の前にはスペースはありません。

句読点の後には必ずスペースを入れます。

英語のスペースは、単語の区切りを認識するための重要な情報で、これがなければ英語が成り立たないほどなのです。

Iwenttomoviewithmygirlfriendlastweekend.

ちょっとわけがわかりませんよね。

I went to movie with my girlfriend last weekend.

これですっきりしました。

だから、英米人はスペースの位置に敏感です。

そういえば、一昔前のデータベースでは、テキストデータの区切りは、スペースか、タブか、カンマでした。

スペースは、とても「エライ」のです。

だから、キーボードでも、スペースバーはいちばん長いのです。

最近の日本語キーボードは、スペースバーが小さくて、困ってしまいますが。

 

でたらめにスペースを打つと、童貞クンであることがばれてしまいます。

ご注意を。

「あら、かわいいわね。」といって、採用してくれればいいのですが・・・

海千山千のプレーボーイに負けることのほうが多いです(泣)。

 

固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

ビッグユー・スモールアイ

ドクトル虎の巻 / 2007.10.25 18:02 / 推薦数 : 2

Big U, small i.

誰のことばかは知りませんが、いいことばです。

「あなたを大切にします。私はふつつかものです。」

といった意味でしょうか。

夫婦円満の秘訣です()

 

日本語では「あなたと私。」

英語でも”you and I”といい、必ずyouが先に来ますが、youは小文字、Iは大文字です。

 

ちなみに、英語で大文字は、強調したい場合に使います。

 

漫画の噴出しなどで、

DID YOU CALL MY NAME?

BANG!!

などと書くわけです。

 

Iが大文字ということは、英語はあくまで「自己」主張が強いわけです。

(iの活字が小さすぎて取り扱いにくいという印刷の都合もあったのでしょうが。)

 

今の社会は、どうやら、”U and i”ではなく、どんどん”I and u”になってきているようです。

私がよければいい。

私が大文字、あなたは小文字でしかも後。

「私が」「私が」の時代です。

 

私がゴルフできるなら、国民の税金で何十万ガロン給油してようが、何に使われようがそんなこと知ったこっちゃない。

 

「私が」待たされるのはけしからん。

あなたが待たされるのはわしゃしらん。

「お先に失礼します。」

ということば、あまり聞かれなくなってきたような気がします。

 

「私は」お金を出さないが、あなたは働け・・・

 

「私は」責任は取りたくないし、夜は早く帰りたいが、いろいろやらせろ。

 

「私の」儲けが減るので、あなたは古い餅でも知らずにくってろ。

(古いからといって捨てるのは反対ですが。)

 

Iばかりで、YOUのことを考えなくなってしまったようです。

 

自己主張も必要ですが、相手の置かれた状況を思いやる心も大切です。

外国に嫌われている、某国政府も相手を思いやる想像力が欠けているのかもしれません。

 

日本人も猿真似をして、しだいに日本のいいところが失われてきているような気がします。

 

なぜか某国に対してだけは未だに、Big YOU, small iですが。

 

<PR>

南江堂 英語抄録・口頭発表・論文作成虎の巻

固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)

文章もシェープ・アップ

ドクトル虎の巻 / 2007.10.23 20:58 / 推薦数 : 2

英語抄録・口頭発表・論文作成虎の巻 解説シリーズ第33回です。

 

It has been reported that…

It is well known that…

書き出しにこういう文を書いていませんか?

 

こういう句は、情報としてはムダです。

英語の「贅肉」です。

that以下をしっかり書けばよいのです。

すっきりした文章になります。

 

また、日本人はbe動詞が大好きです。

The weight of the apparatus is 10 kg.

これも間違いではありませんが、主語を入れ替えて、他動詞(SVO形式)を使い、

The apparatus weighs 10 kg.

の方が英語らしく、すっきりとしてわかりやすいですよね。

これで語数も節約でき、同じ情報が伝わります。

 

冗長さredundancyは、強調したいときには必要なこともありますが、少ない字数で同じ情報が伝えられたら、そのほうがよいのです。

 

南江堂 英語抄録・口頭発表・論文作成虎の巻 p.123

 

固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)

安全のための戦争?

ドクトル虎の巻 / 2007.10.20 00:55 / 推薦数 : 5

テロリストに対しては、世界中、一致団結して戦おうということになっています。

そりゃそうでしょう。

「安全」は大切です。

テロリストは安全を脅かします。

「安全」を脅かすものに対する「戦い」です。

「安全」を守るためには何をしても許される。

かくして、某国に入国するためには、顔写真、指紋採取が当たり前になりました。

 

でも本当に「安全」のためには、何をしても許されるのでしょうか。

 

「戦争」をしてもよいのでしょうか?

 

「戦争」は、大量殺戮です。

「安全な戦争」というのはありません。

「安全」のための「戦争」というのは、理論的には破綻しています。

 

いったい誰のための「安全」なのかということを考える必要があるようです。

 

「悪者」「正義の味方」という単純な善悪二元論では、あまりにも幼稚です。

 

そもそも、なぜテロリストが出現したのか。

あまり話題にされていないように思います。

 

病気を治すには、原因治療が原則です。

対症療法をいくらやっても、根本の原因がなくならない限りよくなりません。

ざるに水を入れているのと同じです。

職業柄か、そう思ってしまいます。

 

警告:テレビの見すぎや、新聞の読みすぎ、政治家の答弁の聞きすぎは、あなたの正常な判断力を損なう危険があります()

固定リンク | コメント (5) | トラックバック (0)

絶対化の悲劇

ドクトル虎の巻 / 2007.10.18 22:14 / 推薦数 : 4

たとえ大切なものであっても、それを絶対化するところから悲劇が始まります。

 

お金

仕事

名誉

地位

安全

不老不死

 

この世の中に「絶対」はない。

 

これらを「偶像崇拝」してしまってはいけないのです。

 

「偶像崇拝」した結果は、歴史が教えてくれる通りです。

 

物理学の教えるところによると、時間、空間さえ相対的です。

あのニュートンでさえ、絶対的な空間座標や時間があると考えてしまったのでした。

すべては、「相対的」です。

 

自分単独で存在するのではなく、相手があってこそ自分があるのです。

 

相手の気持ちを想像すること、人の意見を聞くことが大切な気がします。

 

あまりにも忙しすぎると、難しくなりますが(反省)

固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

思い入れと時制

ドクトル虎の巻 / 2007.10.16 23:21 / 推薦数 : 3

英語抄録・口頭発表・論文作成虎の巻 解説シリーズ第32回です。

 

今日は論文における「時制(tense)」です。

 

そんなこと、わかっとるわい。

論文の時制は、過去形を使うンやろ。

 

その通りなのですが、実際の論文をみてみると、過去形あり、現在完了形あり、過去完了形あり、はたまた現在形あり、主節と従属節の時制が異なるものあり・・・

間接話法は時制を一致させると習ったのに・・・

 

いったいどうなっとんねん。

まあええか。

 

そこで、適当に時制を使って論文を書いたとします。

 

えらいことになるのです。

 

英語論文における「時制」は、多くの場合、事実の時間経過をあらわすのではなく、著者の「思い入れ」の強さを表現する方法なのです。

 

過去形は、現在と切り離して淡々と事実を記載するのに使われます。

よって、論文にはいちばんよく使われます。

現在との関係は希薄です。

 

一方、現在完了形は、現在に影響を強く及ぼしている事柄に対して使われます。

 

特に現在形は、著者がほとんど真実だと考えている事柄にのみ使います。

ほぼ「完璧な」データに裏付けられた結語などです。

すごい自信のあるときです。

 

たとえば、citation presentというのがあります。

Confucius says・・・

Buddha says・・・

などは、孔子やブッダが現在話しているわけではありませんが、著者が限りなく真実に近いと考えてるのです。

 

しょぼいデータしかないのに、結語を現在形で書くと、こいつアホちゃうかと思われます。

十分にデータがあるのに、結語を過去形にすると、こいつ、本当はやましいことがあるんちゃうかと、痛くもない腹を探られます。

 

でたらめに時制を使うと、誤解されることがあるので、くれぐれもご注意を。

 

南江堂 英語抄録・口頭発表・論文作成虎の巻 p.112-115

 

アマゾン八分、再び脱出できたようです。

 

固定リンク | コメント (3) | トラックバック (6)

トピック文

ドクトル虎の巻 / 2007.10.14 16:33 / 推薦数 : 0

 

英語抄録・口頭発表・論文作成虎の巻 解説シリーズ第31回です。

 

本日の話題は、トピック文です。

 

なーんだ、それ常識!というベテランの方は、スキップしてください。

何それ?という論文初心者の方は是非ご一読を。

お得な情報です。

おまけとして、抄読会も楽になります()

 

英語にはご存知、パラグラフというものがあります。

論文のパラグラフは、トピック文と、それを支えるサポート文とから構成されます。

 

トピック文は、そのパラグラフの主題です。

サポート文は、主題を詳しく説明したり、証拠を挙げたり、さらに発展させたりする文です。

トピック文は、普通はパラグラフの最初にきます。

 

設計図の、箇条書きの文章が、このトピック文になるわけです。

 

日本語の設計図を作る→箇条書きの文を英語になおす(トピック文)→トピック文をワードに並べておいて、サポート文でパラグラフを埋めていく。

 

というやり方をすると、英文作成にとっかかりやすいと思います。

おためしください。

 

余談ですが、明日の抄読会を忘れていた場合、ちゃんとした論文を選び、各パラグラフの冒頭の文(トピック文)だけまず拾い読みして、もう少し詳しく知りたい場合だけサポート文も読み、あとはFigure legendsを読んでおけば、なかなかよく読んできたと、先輩にほめられます()

 

本を大量に読まされる欧米の大学生にとっては当たり前のテクニックのようですが。

 

アマゾン八分続いています(泣)。

 

楽天ブックスへはこちらからどうぞ。

固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)

生きた文法

ドクトル虎の巻 / 2007.10.09 20:54 / 推薦数 : 1

英語抄録・口頭発表・論文作成虎の巻 解説シリーズ第30回です。

 

企業などで採用されている、TOEICという英語のテストがあります。

TOEICほぼ満点という英語の達人に、「英語の学習では、何が一番大切か?」と聞いてみたことがあります。

 

答えは、「文法」でした。

 

確かに、語彙は、専門分野に限れば専門用語はたかだか数百ぐらいではないでしょうか。

 

文法が重要だなんて、いままでの受験英語は無駄ではなかったのです()

 

しかし、文法というと、受験英語では結構重箱の隅をつつくようなものが多いようです。

論文に必要な生きた文法はシンプルです。

 

主語(S)+述語(V[+目的語(O]で始まる文を書くこと。

 

他動詞と自動詞をしっかり区別して使うこと。

 

名詞では、CountableUncountableを認識すること。

 

これらは、重要です。

 

日本人の書く英文は、ごちゃごちゃと修飾語から始まる文が多いです。

日本語は、「主語」つまり「動作の主体」という概念があいまいです。

日本語で主語といわれるものは、実は「動作の主体」ではなく、トピックスを表現しているという説もあるようです。

そういえば、日本人が書く英文には、

Regarding

とか、

With regard to

Concerning・・・

などではじまる表現が多いですよね。

 

もっとも、文法は大切ですが、実は文法だけ勉強してもダメです。

 

文法は、音楽でいうと、「楽典」(譜面の読み方、書き方)です。

楽典も勉強した上で、実際に演奏の練習をしないといけないのです。

 

スポーツで言うと、ルールブックや、サーブの打ち方、ボールのけり方です。

ルールブックを読んだだけでは、ゲームはできません。

 

テストのための死んだ文法ではなく、文を書くために必要な生きた文法でないとダメなのです。

 

英会話学校は、英語論文や学会発表のためには、遠回りです。

 

英語抄録・口頭発表・論文作成虎の巻p.109

固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)